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かのこ ゆり|プロフィール①|学校の先生を辞めて、ふんどし屋になったワタシ

はじめまして。
私はTeRAYA(テラヤ)代表 かのこ ゆりと申します。

長崎生まれの長崎育ち。
大学進学から鹿児島に移り住み、そのまま就職。
鹿児島県の特別支援学校の教員として、約15年間勤務しました。

障害のあるお子さんやそのご家族と過ごした時間は本当にかけがえのないものでした。その経験で得たものを、私は
『教育や福祉以外の分野で表現することはできないか?』と思うようになり、(話せば長くなる)いろんなタイミングが重なって、一生続けると思っていた教員の仕事を辞めて長崎に戻る決心をしました。

長崎港

でも、先のこと何も考えてなかったんです。
仕事を辞めるという大きな決断さえすれば、すぐにやりたいことは見つかるだろうなんて、甘いこと思っていましたね。当然、現実はそんなドラマチックなこと全くありませんでした。

退職してからの2年間。
宅建をとったり、ビラ配りをしたり、提灯販売のアルバイトや保育園のボランティア、不動産の正社員、保険会社などなど・・・短い間にいろんなことをしました。


そしてとうとう退職金を使い果たした頃、私は運命の「ふんどし」と出合ってしまうのです。はじめは本の中での出合いでした。そこでふんどしを取り寄せて実際に履いてみると、たった一夜で、もうパンツに戻れない!そう感じている自分に驚きました。さらに1週間後には、気になるお腹も凹んで体調の良さを実感。

紫もっこ
こちらが私のファーストふんどし💛横でひもを結ぶ履く「もっこ」タイプ。

その締め付けない心地よさに目覚めた私は『この感覚、人間みな同じじゃないか?』と思い、

(ふんどしセレクトショップってないよね?)
(じゃ、一番に始めなくちゃ!)

と、妙な使命感に突き動かされ、私は一目散に開店準備をはじめます。そして、たった3ヶ月でオリジナルブランドを立ち上げました。今思えば、爆進ですね(笑)

それが TeRAYA(テラヤ)です。

ふんどしCM

2013年11月。
「ふんどしセレクトショップTeRAYA」(長崎市大浦町)は、オリジナルふんどしを中心に、べっ甲などの伝統工芸品やココロとカラダが笑顔になる雑貨を取り扱うセレクトショップとして誕生しました。

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当初は
「まさかのふんどし屋!」
「日本初のふんどしセレクトショップ!」

ということで大変驚かれ、東京からNHK「アサイチ」の取材チームの方にも来て頂いたり、様々な媒体に取り上げられました。

テレビやラジオ、新聞・雑誌などの掲載数は、ゆうに100件超!それは本当に奇跡的なことで、今振り返っても感謝しかありません。

店・イラスト

そしてそのまま、右も左もわからずTeRAYAは突っ走ります。今思えば、ワンオペの疲れと諸々の失敗があったにも関わらず、見て見ぬふりをして走り続けていましたね。

世の中がコロナの影響を受けはじめ、
アベノマスクの配布も終わった頃。

2020年12月のクリスマス。
散々悩んだ末、私は7年間続けたTeRAYAの実店舗を閉めてインターネット中心に方向転換することにしました。

それはコロナ禍の影響もありますが、一番大きな理由は、それまでずっと踏み切れなかった今後の店(=自分)の在り方を再考する時間が必要だったからかな。

激変していく世の中の動きに背中を押され、先延ばしにしていた大事なことにやっと向き合わせてもらえたんだと思います。

そして、2021年1月。
テラヤの拠点を長崎と八ヶ岳の2か所に増やし、現在はネットショップ中心に活動中しています。

新店舗はまだ構想段階ですが、今はご依頼を受けて他社様の商品プロデュースなどのお仕事もさせて頂くようにもなり、仕事の幅も変ってきました。

何の見通しもないまま店を閉めたのは、教職を辞めた時と同じような展開にとても似ています。でもあの時と大きく違うのは、支えてくれるお客様と信頼できる仲間がいること。そして7年間のテラヤの経験があることです。

さらに、思いもよらず「八ヶ岳」という土地にご縁を頂いたことで、贅沢な時間が私の中に流れるようになりました。標高1000mの空気の中で日々壮大な自然に囲まれている環境は、まさに至福。

大きな自然の中にいると、私自身のちっぽけな意思などどうでもよくて、ただ生き物として自然と調和する在り方へ生きるように向けられていく気がするのです。

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長崎と八ヶ岳。
いろんな文化が混在する「長崎」と、縄文時代に日本の中心として栄えた「八ヶ岳」。この2つの文化とエネルギーが「TeRAYA」を通して、何かを生み出せるのではないかと勝手にワクワクしています。

振り返って思うことは、先が見えなくてもいろんな準備が整うとき、次のステージが動き出すということです。きっと「やめる」は「はじまる」の扉ではないかと。

そのことを自分自身で体験し、これからの自分の物語を楽しんでいきたいと思っています。
きっとTeRAYAは私の人生そのものなんです。


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ちなみに「かのこ ゆり」というこの名前は、もともとペンネームで、現在は仕事用の名前として使っています。
「カノコユリ」という花の名前からとりました。
本名は岩崎 由美というごく平凡な名前なんです(笑)

”カノコユリは長崎(佐世保市)と鹿児島(薩摩川内市)の市花。
私が人生のほとんどをその両県で過ごしてきたので、何となくご縁を感じてつけました。




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