アート独り言。(私を認めて欲しい。福祉とアート。)
今日はアートサポーターの会議。今まで、アートサポーターとして参加していた事業、サポーター同士の交流がなかったため開催された。また、秋の展示会に向けての企画会議も兼ねていた。
以前から企画に関わりたいと思っていたのでうれしい。参加はZoomか会議室かを選べたが、私は近いこともあり会議室の参加とした。
会議室は密閉空間になってしまうので、空調がかなり強め、入り口はずっと開いたまま。特注で作られた巨大なアクリルパーテーションがそびえ立ち、檻に入れられたような気分だった。
参加者は、福祉施設で働く方、発達の療育者、きつ音の療育者、障がいをもつ子の親、アーティスト等々。福祉やアートに関わる人々だった。
その中に過去に絵を描いていたという方がみえた。学生の時に学校の先生に
「妹の方が絵の才能があるな」
そのたった一言で絵が描けなくなってしまったのだ。表現することがきっと好きだったのであろう。絵にはずっと関わらず、モノクロ写真などで表現の道を切り開いてこられたようだ。
「人と比較せず、楽しむことが大事」
本当にこれに尽きる・・・
「こんな時でも絵や写真には人を癒す力がある、だから表現することで何かに生かせたらいい。」
ああ、傷つきながらも、絵を愛してるのだなと思い少し泣きそうになった。
自己肯定感が著しく低い私は映像によってずっと救われてきた。本当にたくさんの人々に助けられて今まで生きてこられた。苦しい経験も悲しい経験もきっとこれから役に立つ時が来るであろう、そう考えたらとても楽になった。
企画会議は思いのほか順調だったので、もっと意見を出してほしいと言われた。
過去の苦い経験をもとにいろいろ提案してみた。前は思い出すだけで涙が溢れてたけど、さすがに涙は流れなくなった。
絵は描けない。
絵は描けるけど上手くない。
でも私を認めて欲しい。
多様な人々の心の叫びを、アートを通して何かの形にできたらと思う。制限が多い今だからこそ出来る可能性を信じて。
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