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アート独り言。(AAIC2020~記憶のゆくえ)

会期予定日程を少しずらして開催された岐阜県美術館のAAIC(ART AWARD IN THE CUBE 2020)に行って来た。

3年前、初開催のAAIC「身体のゆくえ」は賛否両論ありながらも、面白い作品が沢山あったのでとても楽しみにしていた。

入り口で予約確認、検温、消毒、鑑賞のルールの確認がある。

4.8mのキューブに「記憶のゆくえ」を表現する。

記憶とは一体なんなのか。ずっともやもやしていた事柄だけに、きっと多大な刺激を受けると感じていた。

円空大賞展の時のように、刺激を受けすぎるのが少々怖かったので今回は公式ホームページの情報や作家インタビューなど事前に予習していった。

記憶を傷と捉え、ガラスを金継ぎで美しく表現した作品。

映画のフィルムには音符が。

過去にフィルムに関わる仕事をされていて、フィルムに対する愛を感じた。

物流にはかかせない、パレットで記憶の貯蔵庫が作られていた。

膨大な記憶。壮大。

圧倒的なインパクト。ポップで楽しい。

沢山の歴史が刻まれた石で作られた人物。展示は至ってシンプルだが、圧倒された。

質量保存の法則。形は変わっても、結局同じであるという考えを元に森と高層ビルが交互に現れる作品。椅子に座ってずっと見ていられる。

手足のない方の幻肢を表現。

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全体的に、見えないものを可視化された作品が多かった。
記憶の捉え方は人それぞれ。

以下、個人的にとても好きな作品。

悲しみが詰まったカタツムリ。
雨の中、本当に美しく見えた・・・晴れたらまた違って見えるのかな。
中に入ってみたかったな。

人vsAIを表現。
写真はほんの一部です。
好きすぎる。感情剥き出しにして、思うまま制作されていた。個人的に大賞を差し上げたい。

他にも作品はあるが感染症対策としてキューブの中に入れるのは1組と制限されていた。外で待ってみえる方に申し訳なく、あまり長時間は見れなかった作品も。
一瞬、塩田千春さんを思い出す作品もあったけど、写真は見事に失敗でした・・・(サイレント撮影でやってしまいがちな失敗)

屋外にある巨大カメラオブスキュラ。↑ピンホールの写真。ISO感度MAXでもうつらない。人間の目は優れている。

ピンホールが原理なので天気に左右される作品。
ぼんやりと見えるのもなかなか楽しい。
入り口には制作者のわんにゃーさんがみえて少し話せたのが嬉しかった。
ホームページにある、わんにゃーさんの動画見てなんか泣けてしまった。

前回はアーティストが説明するギャラリーツアーや講演会などがあったけど今回はない。ホームページに作家の思いが紹介されている。
https://art-award-gifu.jp/

現在入場は事前予約制なので、なかなか天気の良い日に合わせて行くのは難しいが、また改めて天気の良い日に伺いたい。

会期は7/5まで。岐阜県美術館/岐阜県図書館。
入場無料。

※撮影は事前に許可済み。フラッシュ、動画は禁止です。

追記。
晴れの日に行った様子はこちら。
アート独り言。(原点に、還る。AAIC2020) https://note.com/teramaki/n/nfe6b2cea48f8

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