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VUCA時代の「WILL-CAN-MUST」のフレームワークは「●●」を足すとイノベーティブになる。


将来、どうなりたいんですか?

この質問は、キャリアコンサルタントがよくビジネスパーソンにする質問の代表格である。

ただ一方で、受け取る側からすると「答えづらい」質問の代表格かもしれない。それに答えられたら、そもそも将来に漠然とした不安はなくて「相談なんかしてへんわい!」というツッコミが聞こえてきそうな質問でもある。

そこで、今日は、手に入りづらい「WILL(将来どうなりたいですか?)」をどうやって発見するのかと、もう「Will-Can-Must」のフレームワークは古いんちゃいますか?という事を書いています。

ぜひ、もし「ちょっといいかもしれない」と思ったら、お知り合いの社会人などにシェアしたらいいかもしれない。

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ではまず、なぜWILLを当たり前のように聞くのかと言うと、長年の歴史がそうさせている。

遅くとも2000年代頃からリクルートや他の人材会社や、キャリアコンサルタントの方に使われてきたフレームワークがあり、それに基づいて面談が組まれている。

それが「Will(やりたいこと/なりたいこと)」と「Can(できること)」と「Must(やらなければならないこと)」の3つの輪のことで、多くの面談で、キャリアの棚卸しや整理として使われている。

聞いたことがある人も多いと思います。

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(上記の図の引用元)https://career-sign.com/resume1/

申し遅れました。私、PEOPLE ON THE MOVEという会社の代表をしている寺前と申します。「おもしろくことも無き世をおもしろく」を大切な理念としておきながら、コーチング、マーケティング、営業コーチングの事業をしています。(と、同時に、広告代理店の執行役員も務めています)


WILL-MUST-CANのフレームワークの限界

 もうすこし自己紹介しますと、私は、大学生の時代からキャリアや社会人が「働く」ということに強い関心があったので、3年生の頃から学生団体や、社会人になってからもボランティアでキャリアアドバイザーとして母校の生徒に講演会や面接対策を行っており、延べ500〜1000人ほどは、キャリアのアドバイスやコーチングを行ってきた者でございます。最近は、年齢は20代から40代CxO候補の方々まで、業種業態も幅広くサポートしております。あと、趣味はトライアスロンです。

本題に戻します。

で、わたしの今回の主張の背景には、今も多くのビジネスパーソンにコーチとして関わる中で、この「将来どうなりたいのか?」という「WILL」の質問をいきなりぶつけることは、乱暴じゃないかと思ったわけです。

経営者やリーダーで無い限り「将来の予測や実現したい理想の方向性を言語化することは、難しい時代に突入してるじゃないのかい!?」という事が言いたい。

そして、今のVUCA時代にあわせた「新たな働くことが整理できるフレームワーク」を作ったので、ぜひ参考にされたらと思い、NOTEに書きました。


あるビジネスパーソンと面談しているときに、ここ3年でよく聞くようになったが「将来、どうなりたいのかが見えてないんですよね。」という言葉です。

彼が言うには「将来どうなりたいのか?今後、どんなビジネスライフを歩んでいきたいのか?」が、わからないというんです。

ここで多くのコーチは、いや「将来どうなりたいのか?」をじゃあつくりましょうよ!となるのだが、そもそも今の時代を考えると「強いWILL」がないから、悩んでいるですよね。

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つまり、WILLの質問の欠陥は「したいことあるでしょ」という前提の質問になっている。

しかしながら、彼の場合「将来、どうなりたいのか?」が見えていたら、キャリアに悩んでいない可能性がある。そのため今、必要なのは「そのWILLをどう見つけるのか?」のサポートであることが言えるはずなんです。

ここまでは宜しいでしょうか?


では、なぜ「将来どうなりたいのか?」を描くが難しくなったのか?」

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「WILLを見つけるのが難しくなった」と私が考える理由は、3つの理由があります。以下、今回は、そのテーマが本題ではないので、簡単に紹介させて頂きます。

①未来の予測が不可能な時代に突入中

「Volatility(激動)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(不透明性)」の頭文字をつなげた言葉で、そんな時代に「経済や社会が変わる中で、人生をかけてしたいこと」を見つけるのは簡単ではない。

②日本は基本的な欲求が満たされている(という仮説)

生存欲求や基本的な欲求が満たされていなかった、高度成長時代に比べると、「心からほしいものがない」ことが観察できる。

スマートフォン、テレビ、旅行、以前と比べるとサービスも商品も質は高く、価格は変わっていない。基本的欲求が満たされているヒトが増えたことによって、強烈に「不満・不安・不足」がない、ある程度で我慢できてしまう。

②複雑さ(特にに働き方が多様化したことでロールモデルが消失)

で、未来が予想できなくなったとき、経営者ですら将来どういうことをしたいのか?を考え悩んでいる方もいる中で、20〜30代の特定業界の固有の職種でキャリアを積んできたビジネスパーソンは、さらに副業、複業、テレワーク、ダブルワーク、人生100年時代、転職など当たり前の時代になり、これまで背中を追ってきたら良かった時代から、「自らキャリアを探索(クエスト)」することが必要になってきた。

以上のように、WILLを見つけ出すことに「壁」があるということをご理解いただけるとうれしいです。

では、どうやってその「WILLの壁」を越えて行くのか?

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一言でいうと、それは「ペコパ」です。


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いきなり過ぎてビックリされた方にはお詫びしたいのですが、いや、「時を戻そう。」とおもうのですが。

どうやってその「WILLの壁」を越えて行くのか?

結論から言いますと「MAY〜かもしれない」と思うことをたくさん書き出してみることが、そのブリッジになると考えられます。

そうです「心の中のペコパ」を出すのです。「そういえば、好きかもしれない!」それくらいのライトな感じでいいです。

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「MAY〜かもしれない」をキャリアの整理と意思決定のフレームワークに追加する。

どういうことかと言うと、大切なのは「キャリア」を整理することではなく「キャリアを選択する」ことであり、100%確実な未来は予測できない今、「MAY〜かもしれない」という立場をとって、興味関心のある分野や仕事を探索する思考プロセスを踏んでみることで「自分のしたいことかどうか?」の発見が出来ると考えている。

例えば・・・

・あなたが、好きかもしれないことは何か?

・あなたが、信じてもいいかもしれないことは?

・あなたが、やってみたいかもしれないことは?

などこの時点では「やる」と決めていないので、ある種無責任に「〜かもしれない」未来へのアイデアを出してみると良いと思う。「やりたい!」や「やらなければならい」「出来ること!」はなく、「興味ベース」で「やってみたいかもしれない」という少し妄想的に出してみるというのがファーストステップ。

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その積み重ねが、呼び水となり、多くの「MAY」が出てくるはずだ。

でその中から「実際にいくつかやってみる(DO)」のがセカンドステップ。

その中で「これは本当にしたいのか?どうなのか?」を「発見する( DISCOVERY)」サードステップがある。それら一連の活動を通じて「WILL」が見つかるというプロセスである。

頭の中やビザネス書をいくら読んでも「あなたのWILL」は見つからない。「MAY」と「DO」そして「発見」がポイントになる。

そのループを回していく中で少しずつ、「WILL」が見え始める。ぜひ、やってみてほしい。

繰り返すと、この不透明な時代に「いきなりWILL」は見いだせるヒトはそんなに多くない。だから、わたしたちは「ちょっとやってみたいかもしれない」くらいでアイデアを出し、そして「実際に少しやってみる」くらいの気持ちで発見しにいってほしいんです。

もう「WILL」が発見できなくて苦しまなくてもいいんです。「MAY→DO→DISCOVERY」の順番を意識してまず一歩踏み出してみること。

そこにヒントがあります。

最後に、もし、あなたやまわりの友人が「したいこと」を頭のなかで探索しているようならば「やってみたいかもしれないことって何?」と聞いてあげて、そして「じゃあ、ちょっとやってみたら?」と背中を押してあげて欲しい。

それが、いまのVUCA時代のキャリアの整理方法であり、あなたらしいキャリアの見つけ方かもしれない。

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最後に時を戻そう。冒頭に書いた文章に戻って欲しい。私は冒頭の文章で、以下のように書いた。それはまだ「役に立つのがかけるかもしれないなぁ〜」と思って書き初めたからだ。

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ぜひ、もし「ちょっといいかもしれない」と思ったら、お知り合いの社会人などにシェアしたらいいかもしれない。

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いま、私は「ぜひシェアしてほしい!」の「WILL」に変わっている。それは僕がこの記事を書いた(DO)ことによって「ちょっと役に立つかもしれない」と発見することが出来たらから。

一歩踏み出したからだ。

最後まで読んでくれてありがとうございます😊(本当にシェアしないと泣きます)


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