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2024年度に向けて ① ~ 作文講座 ~ 

ここに何度も書いたけれど、寺子屋かめいは英語塾だ。

でも、英語受講者には、算数、数学、国語講座を、そして作文講座のみの受講も提供している。また、高校生の要望を受けて、この春、大学で地理学を勉強している卒業生による「地理特別講座」も行なっていて、「学習塾」という方が近くなりつつある。

しかし、それは、私が外国語学習の意義の要が自分たちの文化や言語の理解を振り返って深めることだと信じているからだ。英語は、言葉だから、その習得は、私たちが日本語できること、することをできるようになることが目的のはず。それならば、やはり、現代っ子の英語力低下には、その振り返るべき母語の土台が蝕まれて、そこで得ているはずの知識、経験そして好奇心も少なくなっていることが大きな原因の1つだと思うのだ。

だから、日本語、英語を問わず、子どもたちが自ら学ぶ環境の提供を目指している。

そんな私の考えに賛同してくださった川戸先生に月3回(月1回から受講可能・開講日3回のうちから選んでもらえる)、お願いしている作文講座も、2024年度に5年目を迎える。

先日、川戸先生と四日市・桑名で教室を開かれている先生と3人でおそ~い新年会を兼ねて食事に行った。

そのときも話題に出たけれど、母語がある程度しっかりと確立しないうちに英語での教育を受けた小学生たちが、母語がうまく使えず、かといって英語での表現もまだ不足していて、うまく自分の考えや思いを伝えられず、苛立つ様子、また中学生になるころにはごまかす方法を身に着けてしまっていることに私は危機感をもっている。

言葉は思考を支えている。

今、日本にいながら英語で教育を受けるという不自然な環境を幼いうちに提供された子どもたちでなくても、直情的な、短絡的な言動をする人が増えているのは、「言葉」を失い、自分をうまく表現できない人が増えているからだと思う。

そんな人を、一人でも多く減らしたいー

そう言ってしまうと、漠然として、大きな目標に聞こえるかもしれないけれど、

小学3年生から、月1回、作文を書くー
中学1年生から、月2回、文章を読んだり、書いたり、調べたりする

そんな習慣から始まり、そんな習慣で現状は変えられると私は信じている。




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