テストは先生からのラブレター ②
範囲じゃないところから出た
習っていないことが出た
難しすぎた
問題が悪い などなど
定期試験が終わり、生徒たちのそんな愚痴を聞き始めると思いだす大学院時代の経済学のテストの後のクラスメイトたちの文句。
「授業でしたことしか出さないと言ったのに、教科書から出ていた」
私は、授業でしたことの復習を教科書を使いながらしたので、何が授業で触れられなかった教科書の内容だったのか、皆目見当がつかず、ただ聞いていた。
そして、正直なところ「大学院生にもなって、そんな文句、かっこ悪いな」と思っていた。
テストは自分が何がわかっていて、何がわかっていないのかを知るためのもの。落第点は困るけれど、点数や成績よりも大切なのは、今の自分の実力を知り、反省を次に生かせるかどうかだと、私は周囲の大人に言われて育った。そして、多分、その文句、おそらく、私の周囲にいた大人たちに聞かせたら、
ーただただ、かっこ悪い
と、言うだろうと思う。
確かに、今、私たちから見て、今の中学校の試験の多くは、あの授業で、このテスト、それで何を目指しているの?と言いたくなるようなものが多いのも事実。良問も少なければ、試験慣れさせる意図が見え隠れして私も嫌いだけれど
子どもたちにも、その文句の前に、反省すべき点がたくさんある。
そして、同時に、子どもたちがそのかっこ悪い発言をする背景に、大人たちの不用意な発言があることも事実だ。
だから、私たちは、子どもたちのテストは点数ではなく、内容で見ることを心がける。
そのうえで、生徒たちに伝える
テストは先生からのラブレター。先生は、授業で、君たちに何を学んでほしくて、何を伝えたかったのかーそれを考えながら、テスト勉強をし、テストに臨む。
文句は、そんな風に臨んでから言え。
一方で、今、特に、先生方は、そんな風に心を込めて授業をし、テストを作って欲しいと願っている。
この記事が参加している募集
いただいたサポートは、子どもたちの学ぶ環境づくりに使わせていただきます。よろしくお願いいたします<m(__)m>