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2024年に向けて ④ ~ 高校教科書講座 ~

寺子屋の中学生・高校生の授業では、中学生は60分授業を週2回(私立中学は60分と75分をそれぞれ週1回ずつ)、高校生は90分授業(学校、学年によっては120分)を週2回行っているけれど、1回を文法の説明&演習、1回を学校の教科書を使った授業としている。高校生の授業では、コミュニケーション英語で使われているリーディングの教科書を使って英文和訳をしている。

昨日の高校1年生の教科書授業で、high-context communicationという言葉が出てきた。contextは文脈、前後関係という意味なので、文脈や前後関係で理解しあうコミュニケーション、つまり、「あえて言葉を使わず背景や文化が共有されている人たちのもとで行われる意志の疎通」のことだ。

こういう一言で和訳できない言葉が出てきたときには、きちんと説明をして、内容を理解した上で、ハイコンテクストコミュニケーション、ローコンテクストコミュニケーションという言葉を訳文でも使っても良いことにする。

一方、「メンタル・タフネス」など、日本語で近い意味に直すことのできる言葉は、日本語訳をしてもらうことにしている。できるだけ、日本語にできるものは日本語にする。そして、少しニュアンスが違ったりする場合は、そのことも説明し、理解してもらう。

最近、当たり前のように、子どもたちがカタカナの言葉を使うのに、その言葉の意味を問うと、理解していないというか、知らないー

というようなことが多くある。

また、直訳せずに、意訳できるようになることは大切だけれど、文脈や筆者が伝えようとしていることが伝わらない、また自分でも理解できないまま、ただきれいな日本語を並べてある意訳をする高校生や、また、そういう意訳でごまかすくせがついてしまって、意味を理解しようとしない、情景を想像することすらしない生徒も少なくない。

私は外国語学習の醍醐味の需要な要素の1つは、振り返って自分たちを知ることだと思っている。

あえて日本語にしてみること、日本語にできない言葉を知ること、言葉の語源を考えて見ること、そんなことも外国語学習の楽しさだと思う。そして、その文章から伝わる内容、情景も楽しめるようになってほしい。

教科書クラスでは、そんなことも伝えていきたいと思っている。

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