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私の仕事

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2000年3月に開校した寺子屋かめいも、2025年3月には25周年を迎えます。そのための準備を進めたいと思っています。その一つとして、私の思いや寺子屋でのエピソードをまとめていき…
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2023年7月の記事一覧

寺子屋こぼれ話⑦ 聞いてません編 笑

毎回、長期休暇になると宿題を最後に残してしまい、最後にバタバタする、ある生徒が、たしか、高校1年生だった冬休み、寺子屋の開いている日には自習に来て宿題をせっせと終わらせていた。 そして、1月6日に「今回は、宿題、間に合いそう?」と、聞くと・・・ 「明日、1日あれば間に合います。」 と、言って帰っていった。 そして、翌日、寺子屋にやってきたときに 「終わった?」と声をかけると・・・ 「学校、今日からだったんです」 という意外な返事が・・・ 「はいぃ?」・・・「え

自分たち自身のSDGsを考える ⑦

寺子屋では、最初の授業や新しいお友だちが加入したとき、お客様があるとき、皆に自己紹介をしてもらう。 その機会がまた、夏休みの始まる寸前の木曜日の小学生クラスであった。 一時帰国しているアメリカ在住の友人の娘さんが飛び入り参加してくれたのだ。 お互いの自己紹介と、お互いの出身地についてホームページやYoutubeなどを使って情報交換して50分の授業は終わったのだけれど、2日後、アメリカ在住の娘さんの希望で、自分について話すときにどうすればいいかを考えるセッションをした。

自分たち自身のSDGsを考える ⑧

It's difficult for her to get up early.(彼女にとって朝早く起きることは 難しい。) そんな文章が英語の文法問題集に出てくるたび、 「朝、起きるの無理です!」 と、主張する中学生、高校生に出くわすたび、 なんだかなぁ~と思ってきた23年あまり。 そして、ここ数年の夏の暑さ、「酷暑」だとか「危険な暑さ」だとか「災害級」だとか表現が過激になる一方で、対応策は「外出を控えて」「冷房を使う」だけでは、かなり不安。ますます地球温暖化は進み

時代遅れ、古い考え

ある日 ある生徒が、ある講師に ー先生は何が嫌いですか? と聞いていた。 講師が、その漠然とした質問への答えに困っていると ー私は、古い考えが嫌いです。昭和の考えというか、、、 と、彼女が続けて話し始めた。 ちょっと気になったので 「もはや、君のその考えが古くて、1周回って、昭和の考えが新しいということもあるよ。」 っと、言ってみた。聞いてはもらえなかったけれど、、、 古い考え、時代遅れなことが必ずしも悪いことでも、間違っているということでもなく、また、その古

受験生の夏に見る日本の未来 

大学受験生の夏ー AO入試や推薦入試のための自己アピールや志望理由書などの話が出る。 そして、私は、この国は、不思議な国だなぁと思うことが増える。笑 昨年、地元の大学のAO入試を受ける生徒の自己アピールや大学で学びたいことなどを書くのを手伝ったとき、現代日本社会学部を目指す生徒だったので、彼の趣味の「トンボとり」で「地域創生コース」を目指して書いてみることを勧めた。 彼は、今どきの子には珍しく、地域の場所ををよく知っている高校生だった。 それは、彼がトンボとりにいろん

自分たち自身のSDGsを考える

土曜日ー大学生に頼んで駐車場の外灯に掛かっていた木の枝を落としてもらいました。 今年度地元の大学に入学したアシスタントの1人は、虫、生きものが大好きで、外回りの掃除や草刈も快く取り組み、前に自分が刈った草が、また生えてきると自分から知らせてくれたり、ハチの巣を見つけ、写真を撮り報告をしてくれたり、いろいろと頼もしい青年です。 我が家の庭の木が外灯を隠しつつあることを、駐車場をお借りしているお隣さんに知らされて、業者に連絡したけれど、順番が回ってくるまでに時間がかかりそうだ

自分たち自身のSDGsを考える ③

「かめい英語教室」を閉じるとき、父は塾の存在への疑問を理由に挙げました。 そうして、閉じられた塾を私が「寺子屋かめい」として再開するとき  という前置きとともに再開の理由挙げました。 国際化、世界化する社会で、英語を習得することは、それが「目的」ではないく、次のステップへの単なる「手段」であることを実感したこと 自分の人生における決断のときに「英語力」が力であり、支えであったこと 国際化、世界化の流れの中で「教育」そして「地域」が見直されていること 私自身が、経験

自分たち自身のSDGsを考える ⑥

寺子屋では、学ぶ姿勢、学ぶ態度を重視しています。 なぜなら、寺子屋の究極の目標が、自分で学習できる生徒が育つ塾となることー生徒たちを塾漬けにしないことだからです。 高校生になっての通塾は、自分に必要なものを自分で考えてしてほしいと願っています。 そのために、中学卒業までに自分ですべきことが分かるようになってほしいと思います が・・・前途多難だと感じることが増えています。 学ぶ姿勢、態度の要の1つがスケジュール管理によって自分のすべきこと、できることを知ることです。・

「あ」から始めない理由

今、小学1年生は学校でひらがなを「あ」から習わないらしいーと知ったのは、もう何年も前のことだ。 1画や2画のものから始めるーと聞いて、最初は、たしかに線もちゃんと書けない子どもたちに、「あ」は難易度が高いか・・・と思ったのだけれど 数年たって、「だからか・・・な」と思う子どもたちの傾向が出ていると感じるようになった。 調べものができない 五十音順、アルファベット順に並んでいる辞書や索引で調べることがどんどん下手になっている。ひらがなはバラバラに習っても、五十音は習らっ

鍵は「コミュニティ」

月曜日に、アメリカ在住で一時帰国中の幼馴染に会った。 お母さんの介護もあり、一時帰国でも少し長めに滞在する予定だという彼女に ー自転車が借りられるところを知らないか と、聞かれた。 観光協会が観光用のレンタサイクルをしていることは知っていたけれど、それ以外はわからないと応えたが、しばらくして、ふと思い出した。 そういえば、私が幼い頃から我が家がお世話になっていた自転車屋さんのお孫さんが寺子屋に来てくれていることを・・・。そこで彼に聞いてみた。 ーおじいちゃんのお店

鍵は「コミュニティ」 ②

先日、大学1年生のアシスタントくんが、学校の課題で悩んでいると課題を見せてくれた。 昔は、カフェなどで大学生といろんなことを話し合いながら、レポートの作成や試験勉強のお手伝いをしたなぁ~なんて懐かしく思い出しながら・・・面白そうな課題だったので、資料を読んで説明できるか考えてみた。でも、確信が持てなかったので、言語学を学んでいた卒業生にLINEをして聞いてみた。すると、すぐに返信が来て、ある程度の説明をしたあと、もっと詳しい人にも聞いてみます!とのメッセージがやってきた。

書き続けること 言い続けること

昨日、幼馴染と久しぶりに会った。 「あなたは、ぶれないね」 と、言われた。私としては、30代半ばぐらいから、ブレブレな気がするのだけれど。 以前、ブログなどの記事の書き出しに名言を探していたとき、 という名言を見つけて、思わず微笑み、私もこの仕事をする前は『教育とは、』ということについて、持論があったけれど、23年余り子どもたちと接してきて、もう1つも持論はないなと思った。笑 ただ、確かに、自分の軸として、1つだけ自分に言い聞かせ続けることがある。 それは 私た

私の好きなこと③ そして嫌いなこと⁈

ー私の好きなことは、みんなの宿題、課題を考えることです。 と、小学生の最初の授業の私の自己紹介で言うことにしています。もちろん、「え”っ!」っという声が上がったり、顔がこわばる生徒たちがいます。 でも、実際、生徒たちが、いつも同じ間違いをしたり、躓くことを見つけると、その改善のためにしてほしいこと、した方が良いことなどを考えて、宿題、課題を作る作業は、希望を持って取り組むことなので楽しいんです。 ときには、彼らの嫌がる顔を思い浮かべてちょっと微笑んだりすることもあります

私の好きなこと ④

私は、文章を書くことが好きです。 父と喧嘩をすると、長い手紙で反論したものです。昭和一桁生まれの父は、頑固で怒り出すと話を聞いてくれなかったので、一晩かけて長い手紙を書きました。父は、それを大事に嬉しそうに何度も読んでいたそうです。娘からの反論というか文句だというのに。 笑 父も何かの節目節目にカードやら手紙やらをくれる人でした。その手紙やカードが、今でも片づけをする度、そこかしこから出てきます。 父は、物書きになりたかった人です。退職後、詩集を自費出版していましたが、