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自分たち自身のSDGsを考える ③

「かめい英語教室」を閉じるとき、父は塾の存在への疑問を理由に挙げました。

塾の存在への疑問
皆さまのなかでいわゆる「塾」が教育上必要で役に立ち、塾はなければならない存在だと考えてみえる方がいらっしゃいますか。本当はない方がよいと思ってみえる方のほうが多いと思います。私もその一人です。この三十二年間いっときたりとも「これでいいのか、これから育っていく子ども達のために本当に良いことをしているのか」と自問しないときはございませんでした。家庭での学習は自分でするものです。自分の力で一歩一歩進んでいく確かさ、喜びを噛み締めて伸びていく自分自身への信頼、その苦しさも楽しさも味わうことなく功利的な便利さ(塾の助けを借りて)の向こう側で失われていくものの大きさに怯えて過ごしてきたものです。いわば目の前の盆栽の美しさに目を奪われ、未来の大木に育つ若木の大切さに気付かない振りをしてきました。

平成2年12月 かめい英語教室 亀井芳雄

そうして、閉じられた塾を私が「寺子屋かめい」として再開するとき 

私の父が、9年前に「塾の存在への疑問」などを理由に「かめい英語教室」を閉じたとき、私は、高校を卒業したばかりでした。その私が、10年ほどの歳月を経て、今、寺子屋として、「かめい」を、再出発させたいのには、理由があります。

平成12年2月のチラシより

という前置きとともに再開の理由挙げました。

  • 国際化、世界化する社会で、英語を習得することは、それが「目的」ではないく、次のステップへの単なる「手段」であることを実感したこと

  • 自分の人生における決断のときに「英語力」が力であり、支えであったこと

  • 国際化、世界化の流れの中で「教育」そして「地域」が見直されていること

  • 私自身が、経験や知識を人に伝えられる年齢になったこと

  • 訪れ、住んだ日本そして世界中の色々な場所の中で、やはり、松阪が好きであること

そして、私なりに考え、寺子屋の目標を掲げました。

  • 学校での学習を補う

  • 学校ではできないことを助ける

  • 子どもたちの外の世界ー『学校・学年・年齢・国籍をこえる友人』『大人』『地域』とのつながりをつくる

  • 学校の成績を上げるだけではなく、『英語力』をつける

  • 視野を広げる

存在になること。

23年後の今、これからも自分たちの在り方に信念を持ち続け、持続可能な塾であるために、改めて創立時の気持ちを思い出して考えてみたいと思っています。

いただいたサポートは、子どもたちの学ぶ環境づくりに使わせていただきます。よろしくお願いいたします<m(__)m>