野菜も生きているもんね
こんにちは。大人の島留学生の妹尾蓮太郎です。
よろしくお願いします。
今回は妹尾のnote第4弾です。
もう6月も中旬に入りました。
暑いです。暑いっていうのが口癖になってきました。
涼しいところに入っても第一声「あつー」って言ってしまいます。
無意識に暑いが出てくるような季節になったということは、もう夏になったという証かなと勝手に思ってます。
今回のnoteも余談からはじめてもいいでしょうか。小粒エピソードめちゃくちゃあるので披露させて下さい。
大したことは全く言えません。読み飛ばしてください。
皆様、今まで「ひとくちちょうだい」って言われたことありますか?
僕はよく言います。この間も僕の隣でカレーを食べられてひとくちちょうだいを使ってしまいました。すごくおいしかったです。
しかし僕たちの畑にもひとくちちょうだい常習犯が出現してきました。
虫です。小松菜を育てているのですが、虫にえらい食べられています。
穴あきの小松菜になってしまいました。
小松菜の葉全部は食べられていないんです。ひとくちだけかじっておるんです。
農薬を使っていないし、今の時期の葉物は虫に食べられる覚悟はしていたので特に怒ってはいません。
虫食いの小松菜を見るたびに、ここに住んでいるのは人間だけじゃないと気づかされるような気がしています。虫も木も花も確かにそこに住んでいるんかもしれないなあと感じています。
そう考えると虫も僕たちの畑なら小松菜半分食べてもいいよと思えるようになりました。
パピコはんぶんこするのと同じと思えば許せる気がしてます。
気づいていないだけで周りには自然があってはいろんなものや命があるって思ったという話でした。当たり前のことですが、僕はちゃんとそれを忘れていないかなと虫食い小松菜から学んだというところでこの余談の着陸体制に入ります。
留学弁当には海士の自然が詰まっています。魚、野菜、花、植物...これ飾りじゃんって流してしまいそうなところにも実は季節が詰まってたりするなあと思います。
今回は留学弁当第4弾。
今週は島食の寺子屋の生徒・三橋さんがお品書きを考えて下さっています。
ありがとうございます。
僕はしゃん山で働かせていただいて感じるのことは、今日はこの野菜はあるけど明日になったらないかもしれないという状況があります。
予定通りいかない、思ったようにいかないこときっとあるだろうなあと僕は思います。
それなのに、いかにも当たり前かのように留学弁当が人数分いつも作って下さっています。
そんな姿、僕はめちゃくちゃかっこいいなと思うんです。
心から感謝の気持ちでいっぱいです。
「知識×経験=」
今回のnoteでは悩んだのですが、ちょっとだけ海士町の農業の裏側的な話をさせて下さい。
ご存知の通り、野菜を作ることめちゃくちゃ難しいんです。
水も毎日あげないといけません。病気にもなります。理由が分からず、枯れることもあります。
実ができない、成長スピードが遅い、虫がつく、いろんなことが起こります。その度に野菜は動物みたいに動かんけど生きているもんねとつくづく思うんです。
僕も野菜を作りながら「何でこうなるのよ?」って毎日思います。
そんなときの救世主・農業普及員という農業のスペシャリストが海士町に来られることがあります。
なかなかこういう仕事があって、実は農業の技術面から農家さんと関わっておられる方がいらっしゃること普段の生活では見えてこないと思います。
僕も初めて知りました。
この間、島内の生産者さんの畑に農業普及員の方と訪問させていただきました。タイミングを見計らって昼ご飯もご一緒させていただきました。
野菜づくり講座までサポートさせていただきました。
農業普及員の方もちろん農業のこと、野菜のこと、虫のことめちゃくちゃ詳しいです。それでもって、同じ感覚で生産者さんの相談を受けておらました。
もっと話したいことがあるのですが、今回は諦めます。
そこでも、生産者さんからもこんなときどうしたらいいか?やここからどのように育てていけばいいかなどご相談されていました。
野菜はしゃべってくれないし、いろんな可能性を探りながら解決策を探っていく必要があります。
実際に野菜を作られるのは農家さんですが、もっと突きつめていくと関わっている方が多くいらっしゃいます。きっと、僕に見えているのはまだ一部です。
ここで伝えたいのは2つだけ。
「生産者さん」は野菜を作る農家さんだけではなくて、もっと見えていない人の仕事もあって成り立っていること。
農家さんがあれだけの経験があるのにも関わず、まだおいしい野菜を作ろうとされていること。
改めて感謝していただきたいなと感じている今日この頃です。
今日のお弁当もお届けに至るまでいろんなことがきっと起こっています。
お品書きを考えられた三橋さんがnoteで書かれていた言葉すごく好きなのでをまた拝借します。
「食べる人のことを考えて料理する」
そんな気持ちでできあがりました留学弁当第4弾。精一杯のおいしさ届けばいいなあと思います。読んでいただきありがとうございました。
(文:大人の島留学生 妹尾蓮太郎)