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上野の課外授業

離島で和食を学ぶ「島食の寺子屋」

先日、島で毎月行われる催し物まるどマーケットに冷や汁を提供しました。地域の漁港で未利用魚として捨てられてしまう小アジを使って作った宮崎県の郷土料理、玄米と白米のブレンドおにぎりと一緒に食べます。初めての出店だったがたくさんの方に食べて頂き無事完売することができた。その事について書く前に文頭ですがご協力いただいた方々へ簡単ですが感謝の気持ちを書かせてください。

これは島食の寺子屋としてではなく個人的な出店でしたが、メンバーを含め寺子屋の先生、崎カフェ様、崎青年団様、崎小学校管理人の方々など多くの方々のご協力で実現することができました。また海士町崎に住み始めてまだ短いのにも関わらずこんなにたくさんの方々からのご協力を頂けたのも島食の寺子屋の生徒ということがとても大きいと感じております。ご協力いただいた皆様誠にありがとうございました。
また実際に商品を買って頂いた皆様、ご購入していただき誠にありがとうございました。初めての出店で完売することができたことは自信に繋がり今後の励みになっていくと思います。今後もまるどマーケットの出店は考えておりますので、またお会いできることを楽しみにしております。

さて本題のまるどマーケット出店の話をしていきたいのですが何から話せばいいのか。。。というのも出店したのは8月のまるどマーケットですが、実は5月からコソコソ動いていました。学校の授業のタイミングや作らせていただく施設を探したり調理などなど出店にあたって道のりは長かったように思えます。

まるどマーケットへ出店した動機ですが、これは料理人になるために必要かなと思ったからです。料理人とは何か。これはプロの料理人の方々でもそれぞれ違う考えがあるのではないでしょうか。また昔も今も人は料理をしてきました。主婦、料理研究家、地元の長年やってる居酒屋の店主、、、高級料理屋で働いてなくても美味しい料理を作れる人もいます。料理人とはどういう人なんでしょうか。
料理学校の生徒でまだ料理の素人の僕がいうのは適切ではないかもしれませんが、僕にとっての現時点での料理人とは自分の料理で対価(お金等)を得る人です。料理をするときにはまず食材を買い調理し提供します。このサイクルを回すためにはお金が必要になります。そのお金を料理で得るか他の仕事で得るかだと思います。まぁ料理人の定義を決めつけるつもりもないのでこれからも自分の中で試行錯誤していきます。長くなりましたが動機としては自分の料理でお金を稼ぐ体験をしたいからです。

最初は和食の箱膳を考えてました。学校で和食を習っているので月に一度、一から献立を考えて習ったことを昇華する機会にでき、しかも自分の料理でお金を稼ぐができるのいい案だと思ったのですが、まるどマーケットの雰囲気的に合わないと判断しやめました。
そんな時、たまたま飲み会で一緒に飲んだ2人のメンバーです。そこで大敷で捨てられてしまう未利用魚を使って料理を作ってまるどマーケットに出店したら面白いのではないのかという話になったので、元々出店に向けて動いていた僕を中心に3人で出店する形となっていきました。そこでメンバーの1人が宮崎県出身ということから冷や汁をやりたいということで冷や汁が決まりました。
郷土料理に関心がある僕としてもストーリーのあるこの案はとても気に入りました。

実際に調理をさせて頂く施設の問題もありました。僕自体なにかを作って売るということは初めてに近く、施設の許可はどういうものが必要など全くわからない状態でした。また学校の施設の許可ではまるどマーケットで出店することができず、使わせて頂ける飲食店や調理場を探しました。運営の方には何度もご相談に乗っていただき提供の仕方によって必要な許可が違ってとても勉強になりました。

今回の反省としては調理設計が複雑かつ膨大だったことです。未利用魚なので大きさが小さく魚を捌く量が膨大になります。冷たい料理に臭いのある魚のアラで出汁を取るので臭みとりの工程があります。このミスで魚を捌きすぎて体調を壊してしまいましたw

今回出店の為に初めてのばかりで、大変なこともたくさんありましたが今思うと初めてにしては大成功だったではないかと思います。
まずはなんと言っても完売できたことです。しかも実際には用意していた数以上を売れそうな感触があったことです。ちゃんと売れるか心配でしたし、美味しいと言ってもらえるかもとても不安でした。今まで人に料理を振る舞ったことはありましたがこんなに安堵、嬉し買ったことは初めてかもしれません。準備からお客さんは今から自分が作るものにお金を払って食べるんだと深く思ったからかもしれません。


冷や汁も納得のいく美味しさにできたことも嬉しかったです。よくない事なんですがあまり試作をせずに本番を迎えたのでギリギリまでちゃんと出店できるかドキドキでしたw 
また今回場所を貸していただいた崎カフェ様やお隣で出店されてたつなかけの皆様の温かさにも感動しました。初めての出店で緊張しているところを話しかけて下さったり、完売できたときはおめでとうと声をくれたり、なんて温かい人達なんだと。表現が見つかりませんが感動しましたw


学校の授業の関係もありますが、今後はできるかぎり継続して出店していきたいと思っています。
(文:島食の寺子屋生徒 上野)

離島で和食を学ぶ「島食の寺子屋」
島根県の北、隠岐諸島のひとつ中ノ島(海士町)にある料理学校「島食の寺子屋」。 海へ山へ里へと、食材の現場に足を運び和食を学んでいく。四季を通じて学ぶ1年間コースに通う生徒たちの日記です。 【島食の寺子屋HP】https://washoku-terakoya.com/