第11話 思うようにいかないまま、オープン(前編)
オープン
ようやく12/9にオープンしました。多くのお世話になった方々が来てくださいました。また、私が2005年に独立してから長い間お世話になりました高津区二子新地の方々や大家さんにも、店舗の移転を応援してくださりとても感謝しております。皆様、本当にありがとうございました。
思えば、去年(令和5年1月)くらいから物件探しを始めてから、約1年経ってのオープンです。
思うような空間には遠い
しかし、実際は思うようなオープンではありませんでした。カウンター周りと厨房には誤算が多々あり、テーブルや椅子、家具などはチグハグになり使い勝手も悪い。飲食メニュー、教室カリキュラム内容、スタッフ研修、すべてが間に合わなかったのです。これは、私の想像力の無さが一番の原因だと思います。
・設計図や人の話から実際の空間を想像することができなかった。
・諸々の担当の人がどこまでやってくれるのか想像できなかった上に、話も十分にしなかった。
・現場の理解もしていなかった。
…など、あらゆるところからの情報に対して私はあまりにも鈍すぎましたし、自分からの問いかけも足りなかった。今思うと、とっても悔しいです。
これから徐々に変更できるところも沢山あるので、諦めずに少しでも良い状態にしたり、うまく活かしていきたいと思います。
家庭で子供がリビングルームで宿題をしているような
「寺子茶屋」はジャンル名です。カフェ、レストラン、コワーキングスペース、スクール…、などと並ぶジャンルで、学びの場と休憩の場が一緒になった空間名であり、これから地域に密着した交流の場として私が提唱すものです。
これは、家庭で子供がリビングルームで宿題をしているようなイメージでしょうか。近くで兄弟や家族も仕事や勉強をしいて、夕飯の支度をしてくれる家族もいて、分からないところは誰かにきいてみたりできる…。そんな風に、家族が各々自分のことをしながらも、なんとなく繋がっているイメージです。
(おさらい)
寺子屋(教室)
内容は、ピアノ教室、立礼茶道教室、書道教室、生花教室、着付け教室、和菓子教室、和会話教室。各担当講師が手作りしたカリキュラムで、生徒さん一人一人に合わせた授業内容になります。
茶屋(飲食店)
茶屋は、発酵食茶屋「菌屋」です。この中に、さらにワイン教室、菌屋菌パン教室があります。「菌屋」は発酵料理が楽しめる家庭料理屋です。
持久力と瞬発力
勉強や学びは3年,5年,10年,20年…といった間隔で効果を実感できます。細く長く続けるのが上達の秘訣だと思いますので持久力が大事です。それに比べて、飲食店は商売なのでそんな悠長なことは言ってると潰れてしまいます。3ヶ月,5ヶ月,1年,3年…といった間隔で効果を見ます。臨機応変な瞬発力が大事だと思います。
ここで話が現実に戻り、自分の瞬発力のなさにも、また落ち込む日が続いてしまいました。自分に対しての「違う、違う」という思うが、周りのスタッフにも伝わってしまってしまい「悪いな」と思いつつも、ミーティングする時間が取れない自分の不甲斐なさを痛感しながらの、令和6年への年越しとなりました。泣
(後編に続く)