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指先の感覚、タッチのコントロール

1/30のソロイベントにて、沢山の楽器を弾いた時に感じた事。
そして、three dotsのベース選びの際に気づいた事を記します。

ソロイベントでは4弦と5弦ベースが半々くらいの割合。
僕は普段4弦ベースでほとんどの演奏活動を行っています。
その昔、20代は逆に5弦ベースがメインでした。
Provision、FoderaからのSadowskyという流れ。

Provisionはオーダーで作ってもらった5弦。
ルックスはSadowskyの形に。↓この形が好きで

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当時は何も分からず、かなり適当なスペックでのオーダー(笑
ブリッジはシャーラー、弦間ピッチが狭かったな。
弾きやすさの為にそうしました。速弾きばかりしてましたし。

当時はそもそもそんなコントールも出来ていなかったの、そこまで弦間を意識していなかったと思います。
ただ弾きやすいか、弾きにくいかという二択。

今はかなり繊細なコントロールも可能になってきたので、この指先の感覚と言うのが鋭くなっています。
楽器が変わった瞬間に違和感としてきたり、瞬時にその感覚に慣れなければ!という思考が働くように。
僕が普段弾いている楽器は19mmピッチと呼ばれる楽器

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ここが18mmになれば狭くなり、20mmとなれば広くなります。

たかが1mm。しかしこの感覚がとても大事!
ソロイベントでは、それぞれの楽器を持ち、弾こうと思って指を置きますが、その感覚の違いでイメージとは違う場所に指が乗っていることが多々。

だからこそ、これ!という1本の楽器に、絞って追求した方が自分の体の一部に近く気がしますが、仕事をすると言う事が念頭にあるのであれば難しい。

そして、5弦ベースとなると余計に感覚が違い苦戦しました。
(その後、仕事で5弦を使うように、特にテレビ物。
上手く弾けなかったのが悔しいので、ちょっとでも感覚を養っておこうと思い(笑)


先日three dotsのベースを色々試させてもらいました。
いろいろなプレシジョンベースを取っ替え引っ替え。

まずは自分のFenderのプレシジョンを弾いた後にthree dotsを。
この時、すぐに違和感を感じていたのですが、音に集中していたので
集中力は耳に

ある程度色々弾き終わった後で質問すると、弦間は20mmピッチだと。
自分の感じた違和感は的中。
いつもより指先に乗っける力、重さの感じが違ったのは正解。
しかし狭いより、広い方が僕的には弾きやすく、20mmはOK。

このように1〜2mmの間隔でコントロールの違いが出てくる。
他の職業や技術者でもあるんだろうなと

突き詰めている人にしか見えない世界観
そう言う人の話を聞いたり、みたりするのは面白いと思っています。

車の世界だと0.01秒の世界。200km、300kmで走る中の。。。
スポーツ選手もそのスピード感でしょうね。
物を作る人も。0.01mm単位での制作。

色々な世界を見てみたいと思いませんか!?
もちろん極めないと見れないでしょうが、他の人が見えている物、感じている物。

そう考えるだけでワクワクします。

そして、表現が難しいのですが指先の仕上がり具合
楽器の初心者がまず感じることの一つ。指が痛い。

これは指先の皮が、弦への圧力や擦れに対しての免疫や耐性が無い為、痛みとなったり、その先は水膨れ、血豆へと。
弦楽器を弾いたことある人はこの感覚を絶対に味わうと思います。

この痛みや水膨れなどを経過して皮が厚くなり、強化されます。
僕は長いこと引き続けている為、指先の皮の強度は強く厚く強化されています。

ここで面白いのが、指先が厚く、硬くなっているので感覚が鈍くなっています。熱の伝わり方が明らかに弱い指と違います。食事の際の器や鍋などを持ったときによく分かります。
と言うことは、指先のコントロールが鈍くなってるのでは?

正解は、Yes!

鈍いんですよ。僕の指先(笑

では、何故コントロールができるのかと言うと、それはウォーミングアップを経てからの演奏だから。
手や指先が冷えている状態は、指先はカチカチに硬い状態
これで楽器を弾くと感覚も鈍く、弾いている感じが薄い。

これではいつもの演奏は出来ません。

どう言う状態が良いかと言うと、少し体が汗ばんでくるくらいの状態から。
そのくらいになると、手や指も温まりかけてきます。
そうなると、少し手が汗ばんだ状態(これは個人差、手汗を全くかかない人もいると思うので)

汗ばんでくると、指先も少し柔らかくなります。
柔らかいと言っても、強度は増していて厚みがあるので痛みなどありません。

こうなると、弦に指が食いついて行く。
タイヤに例えると、路面にグリップしていくと言う状態。

この指先が弦に食いつく状態は、色々とコントロールができるようになると言うこと。弦と指が繋がる、楽器と弾き手が繋がった状態。
こうなると本当に快適!

後は自分の腕しだい。

長くなりましたが、このように楽器1つ、1音を出す事にかけるこだわりは、プロとしては当たり前でしょうし、人それぞれのこだわりがあります。
この話がどれだけの理解されるか分かりませんが、書き記してみました。

楽器を弾く人は今一度、指先の感覚に集中して楽器を弾いてみてはいかがでしょうか?
指先まで意識して演奏していますか?

マガジンではこの様な楽器や演奏の話、そしてプチレッスンの記事などを随意更新しています。

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皆さんが楽しめる様な物、有意義な物を制作していきたいと思っています。