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【事例紹介】官公庁向けサイトで気を付けるべき3つのこと

この記事の作成担当:株式会社テンタス 代表取締役 小泉智洋

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今までの経験上、官公庁向けのサイトでは特に注意するべきポイントが3つほどあります。

大抵は公示の段階で明言されていることが多いので、官公庁向けのサイトの制作を検討されている会社さんは以下の1~3を予め準備をしておくと良いのではないでしょうか。

ポイント1.先方担当者が簡単に更新できること

官公庁向けサイトでは、キャンペーンサイトのような作って終わりといったプロジェクトはあまり多くありません。

そのため先方担当者が簡単に更新できることを目的として、ウェブサイトの制作経験が無くても更新が可能なCMS(コンテンツマネジメントシステム)の導入が前提となっているケースが殆どです。

世の中には多くのCMSが存在しますが、これから記載をする他の2つのポイントを満たすCMSはあまり多くありませんので、官公庁+CMSの選択肢は以外に狭いということを覚えておいていただければと思います。

ポイント2.高いアクセシビリティを実現すること

公的機関である官公庁はウェブアクセシビリティに関しては非常に高いレベルを求めます。

具体的にはJIS X 8341-3:2016、規格名称「高齢者・障害者等配慮設計指針−情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス―第3部:ウェブコンテンツ」をベースにしたウェブアクセシビリティの準拠が前提となっている場合が殆どです。

その基準も大半がJIS X 8341-3:2016のAA(だぶるえー)の準拠を求めており、導入するCMSによってはこのAAがシステム上どうしても達成できないものも多くあります。

ウェブアクセシビリティに関しては以下のサイトで「なぜアクセシビリティが重要なのか?」を学んだ上で取り組むことが良いのではないかと思います。

ウェブアクセシビリティ基盤委員会
https://waic.jp/

ポイント3.強固なセキュリティを担保すること

昨今話題になっているセキュリティですが、改ざんが容易にできてしまったり、不必要にサーバに負荷をかけてしまうCMSがあります。

世の中には様々なCMSがありますが、基本的には【動的ページ生成型】と【静的ページ吐出し型】の2つに分類されます。

動的ページ生成型は、ユーザーがページにアクセスをするたびにデータベースとの通信が発生しページが生成されるシステムです。例えばマイページに「ようこそ!小泉さん!」といった文章を表示させるためには「小泉」という情報が格納されているデータベースと通信を行い、その情報を含むページの生成が必要になります。

これは毎回データベースに接続を行うためにセキュリティ的にはどうしても弱くなってしまうのと、同じ原因でアクセスが集中をした際にサーバが重くなってしまったりする場合があり、高いセキュリティを求められる官公庁向けサイトではあまり好まれません。

対して静的ページの吐出し型は、CMSでコンテンツを登録した後に、予めページをHTMLとして生成しておくタイプです。

インタラクティブなコンテンツは作りにくくなってしまいますが、万が一アタックされたとしてもサーバ上に公開されているものは既知の情報だけなので被害を最小限にすることが出来ます。

これらは官公庁向けだけでなく、サーバにアタックされることが多い国際サミットやスポーツイベントなどのサイトでも採用されることが多い形式です。

まとめ

条件により様々な選択肢が生まれますが、官公庁向けサイトの構築を検討する際には【制作知識が無くても更新が出来る】【アクセシビリティに対応している】【静的ページの吐出し型】の3つを満たすことが出来るCMSの選択をすることで様々なリスクを回避することが可能です。

もちろん動的生成型を使う場合もありますし、ログインが必要なコンテンツなどはそもそも動的な仕組みで動いていますのでその部分は臨機応変に対応する必要があります。

例えば全てのページをCMSを使わずに作成する場合はプロジェクトの難易度はぐっとさがりますので、要件定義時にクライアントの更新頻度や更新内容を踏まえて適切なシステムの導入の検討をしていただければと思います。

弊社では、いままで官公庁向けのサイトや国際的スポーツイベント向けのサイトなどで多数構築しておりますので、このようなプロジェクトの検討をされている方は是非弊社までお問い合わせください。





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