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きもの本棚②『きものの買い方・揃え方』を読んで、着物の揃え方を再検討してみたら

染織研究家の木村孝さんの『きものの買い方・揃え方』には、着物の種類と、ライフスタイルに合わせた着物の揃え方が、綴られている。古い本だが、読み返すと、腑に落ちるところがある。

例えば「和のお稽古事できものを着る人に」の章を見ると、ポリエステルの着物は使い勝手が良く、「きものを着て過ごしたいゆとり世代に」の章では、友達をアッと言わせる「織り」の着物のお洒落が、時間のゆとりが生まれた三十代、五十代にはオススメとのこと。

私の場合はお稽古着にも使える、お洒落着。そんなのアリ?

ちなみに木村孝さんは大正9年生まれだそうで、なんと、若々しい! Eテレの『にっぽんの芸能』で、前の前の司会者の南野陽子さん(現在・高橋英樹さん→石田ひかりさん→南野陽子さん)に着物指南していて、南野陽子さんが木村孝さんを慕う姿を微笑ましく拝見していた。

着物初心者はお茶を始めたひとが多いらしく、呉服屋さんでフルコースを集めて貰うのも賢い揃え方とのこと。

昭和の時代には嫁入り支度にひと揃い誂える習慣がまだ、残っていて、ウチの姉も結婚式の費用を負担しない代わりに、母から「江戸小紋」「色無地」「ウール」「御所解模様(ごしょどきもよう)の付け下げ」を誂えて貰っていた。

この本にもあるように、着物は洋服と違って、お店のスタッフさんに目の前まで持って来て貰わなければ、買うことができない。売る側の都合と、アドバイスは外せない。

だが、七五三も成人式も、晴れ着は姉と兼用で、押し付けられる事に過剰反応する私が、まともに意見を仰ぐ相手は、我が夫のみ。鵜呑みにするか、拒絶するかで、上手く馴染めないのだ。着物を通して、他人の意見を程よく取り入れるコツを学びたいものだ。

参考文献/世界文化社『おしゃれな着物教室 きものの買い方・揃え方』木村孝

#わたしの本棚

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