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歌舞伎座

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歌舞伎を見に行った感想です。
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#着物コーデ

八月納涼歌舞伎『新・水滸伝』お盆休みの歌舞伎座で、夏着物ウォッチングしてみた。

八月納涼歌舞伎『新・水滸伝』お盆休みの歌舞伎座で、夏着物ウォッチングしてみた。

先に、着物の話をサクッと書くと、歌舞伎座の夏着物はハードルが高かった。冷房のきいた部屋から、ドア・ツー・ドアで来られるような、つまりは車で来ているような人しかいない感じで、水色やレモンイエローの無自っぽい着物に、涼しげな絽のお太鼓柄の帯。汗もかかないような、スレンダーなボディばかり。当然、私はワンピース♪

演目の感想については、南座もあるので、ネタバレありとしておきます。

最初に、牢獄中の林冲

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三月大歌舞伎『身替座禅(みがわりざぜん)』で歌舞伎デビュー

三月大歌舞伎『身替座禅(みがわりざぜん)』で歌舞伎デビュー

着物や帯の織元さんと話すチャンスがあっても、着物の話をするには自信が必要だ。そんな私の言い訳は「三味線を習っているんですけど」。

そして、目の前に並ぶ、凝った柄の小紋(こもん)への言い訳は「着ていく場所が、三味線の発表会だけなもので。ウフフ…」

すると、北国の織元さんは笑って言う。

「私のトコは冬場、雪ばかりでしょう。着物で出かけようとしたら、近所のひとから『今日はお祝い事ですか』と聞かれて

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