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どうしてプログラミングを学ばなきゃいけないの?

「社会の底上げ」ってなんだ?

倉本先生は以前から「社会の底上げをしたい」とおっしゃられていて。

「はいはい」

どういうことなのかお話しいただきたいと思っています。

「以前、社会人教育を目的としたEラーニングのコンテンツ製作にかかわっていました。そのときから思っていたことなのですが、たいがいの人が、社会に出てから……大人になってから、コンピュータの扱い方を覚えるわけですよね。おそらく今は、パソコンを使わずに仕事をしているという人はすくないでしょう。それをあらかじめ知った状態で社会に出るならば、社会はよくなると思ったんです。『社会の底上げ』とはそういうことです」

「私自身も、コンピュータを早く知っていてよかったと思っています」

小さいころからなじんでいたのですか。

「小学生のとき、親が与えてくれました。雑誌を見ていじったりしていたのですが、それがきっかけで中学でパソコン部に入りました。それはとても楽しかった。Lotus1-2-3をやるテーブルがあったり、花子を専門にやる人たちがいたり。ちょうどnoizみたいな感じです。それぞれがパソコンを使って、自分のやりたいことをしていました」

Lotus1-2-3

「私自身はクイックベーシックをもちいてドット絵を描いたり、仲間がつくったやつを動かしたりしていました。そこでコンピュータを扱ったことがあった、プログラミング言語を学んだという経験が、大人になってからずいぶん役に立ったと思っています」

今も状況は変わらない

それって、かなり昔の話ですよね。まだWindows95も出てないんじゃないですか。

MS-DOSだったと思います」

昔と今は、ずいぶんちがっています。たとえば今、スマホやタブレットをいじったことない子どもはほとんどいないでしょう。コンピュータとしての性能は、先生が子どものとき扱っていたやつより段違いによくなっています。しかも、それを持ち歩けるわけですから。

「使い方が問題なんですよ。スマホにアプリをインストールして使うって、便利かもしれませんがそのせいで失うものがすごく多いんです。とくに、コンピュータに関して理解する機会はすくなくなります」

「プログラミングを知れば、自分たちが使っているアプリがどういうしくみで動いているかわかります。その知識はとても貴重なものです」

「誰もがザッカーバーグになれと言っているわけじゃないんです。誰もがビジネスモデルをつくる必要はありません。それぞれが置かれた場所で、それぞれの知識をいかせばいい。子どものうちからプログラミングを学ぶことのメリットは、今もまったく失われていないし、むしろ大きくなっていると思っています。20年後どうなっているかを考えれば、子どものうちから学ぶことは大切なことです」

だからみんなTENTOに来いよ、と。

「ははは。そういうことですかね」


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