
プログラミング教育のエキスパート、倉本大資先生
TENTOは継続して学ぶことができる
倉本先生は、TENTOに参加する以前から、子どもにプログラミング体験をもたらすワークショップを開催されていました。著書も数多く、『Scratchではじめる機械学習』『アイデアふくらむ探検ウォッチ micro:bitでプログラミング』『小学生からはじめるわくわくプログラミング』など、さまざまな本を執筆されています。
以前は平日、一般企業におつとめされ、休日はワークショップという二足のワラジ活動をされていたのですが、2018年よりTENTOに正式に参画、講師のみならず教務のリーダーも務められています。
なんでTENTOなのかなーと思ったでしょ?
いいじゃんワークショップで。
「個人的には、子どもにプログラミングを教える仕事をメインにしたかったということが大きかったですね。以前つとめていた企業では、主として社会人教育向けのコンテンツ製作をしていましたが、それよりも講師という仕事に魅力を感じていました」
「それとね、ワークショップって一期一会なんですよ」
一期一会?
「ワークショップは基本的に、かぎられた時間内で入り口を与えるものです。なかには継続して来てくれる子もありますが、その後の経過を知るのはむずかしくなっています。ところが、TENTOは定期的に見ることができるんです。つくるものも大きくできるし、彼・彼女がどういう目的をもっていて、何を手伝うべきなのかも見えてきます」
「TENTOには、4年継続して見ている子もいるんですよ。4年間の成長過程が見られるのは大きな喜びになっています。その子がどんな大人になっていくか、TENTOで得たスキルを社会でどう生かしていくのかも知ることができます。それはワークショップとの大きなちがいですね」

大切なのは「自分で考える」こと
TENTOの講義で気をかけているところはどんなところですか。
「教えすぎないこと。手伝わないことです」
手伝わない?
「子どもたちの自主性にまかせる……というとカッコつけた言い方になってしまうかもしれませんが、それは心がけるようにしています。学校の授業みたいに、板書したりくわしく説明したりはしません。プログラミングでそれやっちゃうと、USBメモリにコードをコピーして渡すのと同じになってしまうんですよ。学ぶほうは何も得られません。明らかに迷っているときや考え込んでいるときにヒントをあげるとか、アドバイスをしてあげるとか、その程度になるようにつとめています。講師が答えを与えず、自分で答えにたどりつくことが大切なんです」
「TENTOには毎回、自分がつくったものを発表する時間があります。人がつくったものを見て、あれはどうやるのかなとか、どうすればああいうふうになるかなとか、考えてほしい。私はScratchを担当することが多いんですが、そういう態度は、PythonやProcessingなど、文字ベースの言語を学ぶときにもかならず役立つものです。『ひとりで考える』『ひとりでやる』習慣を身につけてもらいたいんです」
倉本先生はご自身でプロフィールをまとめられています。
プログラミング教育にかける情熱が伝わってきます!
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!