見出し画像

ITと未来のすがたを語る① メタバース

メタバースとVR機器

犬塚 竹犬対談と題しまして、ITをネタにいろいろ語っていく新シリーズをやりたいと思っています。相方は社長にお願いしたいと思っています。
竹林 あのね、おれだってそれなりに忙しいんだよ。
犬塚 (無視)……で、第一回のテーマはメタバースです。VR技術の進展によって、現実世界とは別の世界が開かれる、そこには無限の可能性があるという考え方で、ずいぶん流行しているようです。
竹林 FacebookはMetaと社名変更したし、MicrosoftもAdobeも参加を表明している。株価をあげている関連企業も多いという話だ。教育業界でも対応した製品を発表している企業がけっこうある。ちょっと前に海外の展示会に参加したことがあるんだけど、VR関係の製品がたくさんあったよ。
犬塚 ところが、この盛り上がりは絵に描いた餅、うまくいかないだろうと語る人も多いんです。
竹林 どんなもんでもまぜっかえすやつっているんだよな。マイナスのことしか言わないやつ。キライだ。
犬塚 べつに社長に好きになってもらいたいなんて誰も思ってないからいいんですよ。興味深いのは、否定的意見はたいがい、VRゴーグルをかぶったことがある人から提出されていることです。いわば、メタバースをある程度体験したことがある人が否定的意見を語っています。

あんな重いもんかぶってられるか

犬塚 社長、『竜とそばかすの姫』って映画知ってますか。
竹林 細田守監督の映画だろ。見たよ。
犬塚 まさにメタバースを描いたものでした。今あるこの世界とは別の世界で人気歌手になる田舎の女の子の話。
竹林 CGがキレイだったなあ。
犬塚 あの映画でメタバースの世界に入るきっかけは、ワイヤレス・イヤホンをつけることでした。お手軽なんです。ところが、現状のVRゴーグルはそうなっていません。かなり重量があります。あんなもの何時間もつけてられないじゃないか、メタバースの世界にいつまでもいられるはずないじゃないかって。かなり納得のいく意見だと思います。器具がワイヤレス・イヤホンぐらいにならないと、メタバースは実現しないんじゃないでしょうか。相当の技術革新が必要で、かなり非現実的なヴィジョンを元に成り立っている思想ではないかと言われています。

竹林 知らないかもしれないけどね、昔、同じようなこと言ってたことあるんだよ。セカンドライフっていうんだけどね。
犬塚 知ってますよ。大失敗に終わったという。要因として、当時のマシンパワーや通信速度の不足が大きかったと言われています。
竹林 今回はセカンドライフより実現可能性が高いような気がするけどな。技術力が段違いじゃないか。

セカンドライフ

メタバース空間はすでに実現している

竹林 これはおれの意見だけど、メタバースってすでにあると思うんだ。
犬塚 どういうことですか。
竹林 3D技術(VR技術)と仮想空間って、わけて考えるべきじゃないかな。ネット上の仮想空間で複数の人が集まってなんかやるって、べつにめずらしいことじゃないんだよ。TENTOで使ってるnoizだってそうだし、Zoomなんかでウェブ会議をやるのも当たり前になっている。ゲームの世界ではずいぶん前からそうなってるしね。3D空間でやろうとすれば、どうしたってでかいゴーグルかぶらなきゃいけないけど、そうじゃないものならば、すでに実現してるんじゃないかな。
犬塚 なるほど。おもしろい意見ですね。
竹林 VRの技術も、それこそワイヤレス・イヤホンみたいなサイズにむかって進展してるじゃないか。そっちの方向にむかっていくと思うけどね、時間はかかるかもしれないけど。

犬塚 ……ところで社長。
竹林 ん?
犬塚 テントくんの3Dポリゴンつくりましょう。それをアバターにして、TENTOもメタバース・デビューするんです!
竹林 ……お金がかかんないならいいよ。
犬塚 ケチ!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?