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【日記】鬱、文字の崩壊と倦怠感

(1年半ほど前の過去作です。)

6/1夜

始まりは文字が読めなくなったことだった。文字だと言うことは分かる。平仮名だと言うことも片仮名も漢字も何か分かる。どれか分かる。ただ、意味を為していないように見える。意味のない記号の羅列が眩しいパソコンの画面に映し出されてパニックになる。叫び出しそうになる。その日は課題を諦めて寝た。通院の日だったし、新しい薬を飲めば何とかなると思った。

6/2

気づいたら10:00だった。ただ体が重すぎて全く動かない。暑くて毛布を除けようにも手も足も思うように力が入らない。仕方なく毛布に抱かれるまままた眠る。30分に一回くらい目が覚めるも相変わらず動けない。12:00前、意を決して起き上がる。苦しい。全てが絶望。涙が止まらない。

その日は授業があったので何とか机に向かい、パソコンを立ち上げる。zoomも繋ぐが、音が痛くて仕方ない。せっかく教授が受けられる範囲で受ける旨のメールをしてくださったのにも関わらず、それすらも出来ない自分に更に絶望し泣く。何を思ったか大学の保健管理センターに電話して、カウンセリングを受けたいと言う。今まであんなに嫌っていたくせに。きちんと旨を伝えられたうえで決まった日に受けるように言われ、あまりにしんどかったら主治医に連絡するよう言われる。当たり前のはずのことが頭が回らず考えられない。情けなさ過ぎてどうにもならないので頓服を何とか胃に流し込んで机のすぐ下の床で寝る。布団までいく体力はない。体がインフルエンザの時のように熱くて重たい。階段は一段ずつ足を止めないと降りられないし昇れない。休学と退学を考える。もう明日にでも担任にでも言おうと思う。結局授業のzoomも途中で退出して布団に何とか戻る。布団を引っ張る気力もない。母親に何を言われても泣いてしまう。そこから3時間よく覚えていないけど寝ていた。鬱なのにお腹は空く。でも食べる体力がない。食べたか覚えていない。恐らく食べたのだろうけど。久々の地獄で一日が長かった。死にたいと寝たいしか出てこない日だった。

6/3

朝やはり体が動かない。のにもかかわらず、用事があったので起きなければならない。全ての物事が体に触れると泣いてしまう。結局親に頼まれたことも授業も受けられず布団に戻る。昨日よりはマシなもののやはり体が重い。常に息切れしている。寝ていたら半日が終わってくれた。

夜になって少し課題をやらなくては、と、また急に義務を感じる。案の定、文字が読めない。発狂してしまう。真っ白なスケッチブックが顔面に迫って襲い掛かってくる。相変わらず涙が出てくるので諦める。

明日の対面は行かなくてはならないので、2100前には就寝。



次の日は体が変わったように、倦怠感は消えていた。憂鬱と希死念慮は消えないけども何とか1日普通に過ごせた。保健センターにも頼らなかった。担任との面談も普通にこなした。友達とも話しながら帰った。線形代数も難なく解けたし授業のPDFを見ても発狂しなかった。昨日までのは何なんだ。

自分でもよく分からないけどこういう日が年に何度もある。いつ襲い掛かってくるか分からないこの鬱に怯えながら今日も過ごす。


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