てんてんオリジナル楽曲:道成寺の変 (リハーサル風景)

まんじりともしない夜、扇風機だけが唯一の救いのてんてんです。

ちょうど三月の緊急事態宣言のギリギリ手前、ゲストで来てくださった小島さん。舞台で共演するのは今回で三回目です。

今日はこの演目を「みなおし」してみます。

佐渡の鼓童で活躍されている、小島千絵子さん。わたしにとってはいつも尊敬する舞の名手であり、心惹かれる女性であり、そして目標とする芸能の方です。とにかく大好きです。アメリカに一緒に滞在した一ヶ月間、そしてトロントにおられる六日間。みっちりとお稽古して、お話しして、存分に戯れました。

今回はたくさんの新作を発表しました。
てんてん楽曲をいろいろ聴いてもらって気に入った曲に即興で踊りをつけてくださいました。
うーん、どれも素晴らしかったですよ。

まず、てんてんのファーストアルバムに入っている「道成寺の変」という歌舞伎イメージした小曲に、小島さんの思うコレダという舞と衣装小物で合わせて見ました。

小島さんが登場する部分は音楽隊も全員が即興。
しばらく踊りを見守りながら全力でサポートします。

三人とも歌舞伎を見たことも経験したこともない素人です。真似事ですがかなり真剣に真似ています。音をまねたり、演奏をまねるのではなく、やはり和楽器の扱い方や芸の見せ場、プロ意識、そういうもの全てを出し切っております。小島さんの踊りに劣らないよう、前に出過ぎないよう、流れに乗るようにしっかり見極めて最後のキメに持っていきます。

なんだかんだとわたしたちの芸事はすべて見様見真似で覚えて自分らしさを追求します。二十年、三十年と真似事をしているのですから、その根性は半端じゃないですよ。

ああ、美しいなあなんて身惚れてる場合じゃないのです。
気を抜かないように演奏するのは大変です。

本番、はい。それはそれは美しいものでした。てんてんの出囃子に次いでの二曲目がこの作品。小島さんが初めて舞台に登場する楽曲です。

出てきた途端、オーラが凄すぎて圧倒されそうになりました。

本番での模様もアップして見直しします。

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