【マイクロスパイ・アンサンブル】伊坂幸太郎 感想書きます
さすがの読みやすさ。お約束のご都合主義とセリフ回し。
歌とのコラボによる新しい試み。おススメ度は☆☆(5点中)。
※注:歌は聞いていません
概要
面白いかったか、面白くなかったか?
→面白かった
期待以上か期待通りか期待以下か?
→期待以下
まず、私は伊坂さんが大好きです。全ての作品を何度も読んでいます。
当然、毎回期待しています。もちろん毎回面白いのですが、今作はちょっと捻り不足かな、と。
今回はストーリーというか企画自体が凝ってそう。
音楽イベントとの融合だったんですね。
疾走感もちょっと弱め。複数の世界観が同時に進行するスタイルは伊坂作品の真骨頂で、名作ラッシュライフと同じなのですが、どうも遅い感じがする。
なんというか、結局何も動いていないような。
この辺も好き好きですが、元々が短編なので致し方ない部分はありそう。
クスっと読むという感覚で臨むのが良いと思います。
曲の要素は分かりません
上述の通り、音楽との融合なので途中にちょこちょこ歌詞が出てくるんですが、私は曲を聞かずに読み切りました。
だからもしかしたら完璧な楽しみ方ではないのかも。挿入歌を聴かない「君の名は」みたいな。
もし歌と合わせてエンジョイされた方がいらしたら是非感想を教えて下さい。
好きだったところ
終盤の虫かご少年の部分は、軽く泣ける。まあこれは自分の息子を想像したから、というのが主要因。
良いことをしたときに、殊更に胸を張るというのではなく「他の人もしているかもしれないだろ」という考え方は良いなぁと思う。
このいい意味で斜に構えてる人たちが好きなんですよね本当に。
感想の要因(勝手に考察)
伊坂作品って軽い口調と斜に構えたキャラのせいで目立たないんですが、相当な苦境に立ち向かうんですよね。
今回もパラレルワールドに紛れ込んで、まあ大変な目ではあるんですが、あまりその辺の描写がないのもメリハリのなさかもしれない。課長もキャラはすごいんですがエピソードは弱めかなぁ。
今回、二度目の読了を終え、感想を書きました。
二度読んで、それほど新しい感想もなかったので、三度目はないかなぁ。。
Have a good day!