「太陽がいっぱい」
視聴環境:U-NEXT
【内容】
金持ちのボンボンを殺して、彼に成り代わる男の物語。
アラン・ドロンを一躍スターダムに押し上げた出世作。
【感想】
なんとなく子供の頃、テレビで観たこともあるような気がしつつも、見直してみたいなあと思っていたのですが、いまいち気乗りせずみてなかったのですが…
意を決して、観てみると…
映像も美しいし、アラン・ドロンやモーリス・ロネと言った役者もすごく魅力的、そして、何より脚本がよく書けているなあと思いました。
物語初めの方にあるエピソードで、またまたま出会った視覚障害者の杖を、高値で買取、視覚障害者のフリをして女性をナンパする。
今だと完全に炎上するようぬエピソードだったりもしますが、これは後の展開の成り代わるというエピソードの振りになっていたり…
人間性を表していたりとか…
死体の横でチキンをほうばるとか、夜、階段を死体を担いで降りていくシーンとか、いちいち良く考えて構成していると感じました。
そりてなにより、ラストシーンの絵だけできっちりとオチをつける巧みなシナリオ…
本当にエンタメ作品として教科書的な構成と、描かれている内容を考えると、グロテストと思われるようなシーンもライトにお洒落に処理していたりしていると感じました。
シーンごとのアイデアも豊富ですし、それだけでなく市場をアラン・ドロンが歩き回るシーンも、悪魔の象徴であるエイを必要に写したり、魚の首が打ち捨てられているカットを入れて死と日常が隣り合わせになっているのを表現来ていたり…
この映画を解説する時には、よく指摘される同性愛に関する描写などや、性に対する描かれ方も、当時の時代的な制約という面もあるとは思いますが、あっさりと何気なく描かれているのが観ている方としても負担感なく楽しませてくれる感じで良かったです。
https://eiga.com/amp/movie/46470/
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