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『ライムス・いとうのスペシャル・セッション「日本語とラップ@早稲田」』(早稲田大学大隈講堂)

早稲田大学国際文学館、村上春樹ライブラリーの文芸フェスの一貫して開催されたトークイベントに応募したのですが、ラッキーなことに当たったので行って来ました。

内容は、いとうせいこうと、ラップグループのライムスターのトークイベントで、資料のレコードをかけながら日本語ラップの解説しつつ、所々ラップのライブを挟むというかなり変則的なイベントでした。

まだラップとかライムスといったことばないうちから、英語のラップを見よう見まねで初めて、その流れで日本語ラップを作っていったのだそうです。
ラップには全然疎いのですが、モノマネ芸とか即興芸的な形でやり始めたものを、日本語にどう落とし込んでいくかという試行錯誤の話は、感覚的てえりながらもとてもロジカルで、感心しながら聞いていました。
日本語をラップにしようとすると、どうしても聴こえ面が音頭になってしまうので、それを避けるために裏ノリで言葉を載せていたりしたのだとか…
また、要所要所で実際に参考にした曲や、いとうせいこうが制作に参加した発売禁止になった初期のラップの楽曲も披露したり、実際にその場で作品をラップしたりしながらのイベントでした。
最後は、いとうせいこうも飛び入り参加してのライブとなりました。
ライブの後半、ライムスターの宇多丸さんの声がみるみるガラガラになっていき、イベント終了近くにはかなり声が出なくなっていたのが心配になりましたが…
案の定次の週明けの帯のラジオ番組をおやすみしていて、またあの形式のトークイベントはそりゃあ喉痛めるよなあとも思ったりもしました。火曜日からは、ラジオにも通常通り出演していたので、大事には至らなかったようですが…
そのラジオの中で、今回行った会場の観客席に、村上春樹や翻訳家の柴田元幸、ロバート・キャンベルなどもいたのだそうです。
自分の学生時代は、村上春樹は全くと言っていいほど人前に姿を現さない、謎に包まれたイケてるイメージのある人だったので、ちょっと嬉しいなあと思ったりもしました。我ながら、ちょっとミーハーかも知れません。

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