『粕谷二丁目本橋家の竹林市民緑地(世田谷区粕谷 2024年10月中旬)〜世田谷の竹林散策
蘆花恒春園に行く途中の住宅街、何気なく横を見ると、
『粕谷二丁目本橋家の竹林市民緑地』
と書かれた不思議な入口をみつけました。
ここは何度か通ったことがあるはずが、今まで気づかない金属扉の向こう側には、奥へと続く石畳の道が続いています。
奥へと足を進めていく、ひっそりと佇む緑豊かな一角が広がり、小鳥のさえずりが聞こえてきた。まるで絵本の世界に迷い込んだような、そんな錯覚になりました。
道の途中、視界が開け、目の前には鬱蒼とした竹林が広がっています。手入れの行き届いた竹林の土は、柔らかく、天に向かって伸びる竹を見上げながら歩いていると、多少また緑色の皮をつけた若竹が、土の中から顔を出していました。もう少しこの静けさを味わいたいと思った矢先、腕に感じた小さな痒み。見下ろすと、小さな黒点がこちらを見つめていました。
後で知ったことだが、この竹林で採れる筍は、地元の人々に親しまれているようです。機会があれば、その味を確かめてみたいと思います。