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知らない街へ

見知らぬ土地に行ってみたくて、思い立って昼に家を出て、観光本も持たず岡山へ。隣県なのに心的距離がめちゃくちゃ遠い県。神戸市民にとって、東側の京都大阪はちょっとそこまでな感覚だけど、岡山は完全に旅行扱い。の筈だったけど新幹線で35分とは、鈍行でしか向かわない大阪京都より恐ろしく近く感じた。近いどころではない。ご近所だ。

道中の新幹線ではおすすめスポットを調べることもなくひたすらツイッターでロッキンレポート読み漁り。本当に日常の延長で岡山まで。ちなみに連結部分で立ちっぱなし。なんてったって思いつきだから、そりゃこの季節は乗車率100%超え。

なんとなく聞いたことのある倉敷、母から聞いた後楽園、それに行くかあという感じで、岡山に着いたら倉敷駅まで路線検索。後楽園は駅前バス停前の地図を見たらあら近そう、とそのままバスで。

ひとり旅はがらじゃない。旅は誰かと行くもの。じゃないと寂しすぎる派。だけど、ひとりで見知らぬ土地に行って行き当たりばったりなことをしてみたかった。31にもなって、十九ぐらいのことをしている。でも、自分を一種のさびしさに追い込みたい気分だったのだ。さびしさの中でわくわくを見つけられるかのテスト。さびしいというには可愛すぎるお出かけだけど。

これから先待つ未来。めちゃくちゃさびしいのか、案外あったかいものなのか、もうすぐ秋だ。2年も1年も瞬きしている間に過ぎる。いや、でもやっぱり長かった。

ちなみに岡山に到着した途端、中学受験の練習がてら、岡山白陵を受験しにきていたことに気付いた。2度目の岡山だった。ま、あの日は試験を受けてとんぼ帰りだったし、見知らぬ土地と言って良いだろう。

#エッセイ #日記 #岡山 #旅行 #旅

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