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京都へ

有給休暇が24.5日余っておりしかも諸事情により来年で消えちゃいそうなのでこれは勿体無いと、誕生日と翌日に2日の休暇をとった。旅に出たいなと思いながら宿も取っていなかった前夜。比較的勝手が分かりつつも非日常な場所が良くて、それは長崎でしょう!と思い長崎行きたい欲が強かったのだけれど、大好きなホテルセトレグラバーズハウスがなんと休館日。これは長崎はまた今度にしなさいってことだねと自分勝手な解釈をし(本当はフライトが朝早かったのが大きい)、京都へ。
京都はご近所な感覚が強いので、せっかくの有休なのに京都か〜(失礼且つ勝手)と思っていたけれど、予想外にすごく満たされる時間になりました。

お昼ごはんは、アンテナが広く素敵なものをたくさん知っている友人のおすすめのいづ重で。さば寿司とあじ寿司をいただいたのだけど特にあじ寿司が美味しすぎた。そしてお品書きを見ていると鯛の赤だし。なんと長崎は五島列島の天然鯛。これは頼むしかない。こういうリンクに惹かれまくるたちなので長崎欲もなんだか満たされた。なんともお手軽な女である。いづ重はおもたせもできるので両親に上箱とあじ寿司を買いました。

昼ごはんを終えた時点ですでに15時半ごろ。
夕焼けが迫るなか清水寺にてかなり遅くなってしまったお礼参り。夕焼けどきの清水寺って初めてだったかもしれない。
おみくじはかつて大吉を引いた場所でなんと凶が出ました!誕生日なのに容赦ないね!でもいまはそういうのが腑におちるっていうか、卑屈とかじゃなくてそういう時期だよねえと受け止められるんです。人生、いまってまじでいいときだな〜!愛だらけだな!ってときもあれば、なんだかうまくいかない、いやもはやどん詰まりでは?つ、つらい…ってときもある。ジタバタしてもどうしようもなくて、いまは待つときってのがあると思っています。あ、もちろんジタバタしてみることはいいことで、そのうえでもうまくいかないなら待ってみるのはいいかなという感じです。6月から悩みまくりもがきまくりジタバタしたのち、フッと力が抜けた10月にそう思うようになりました。なので、いまいちな占いは逆にホッとするというか、そうだよね〜!了解!来年からはまた違う道に進むので、いまは待つときだよね!大丈夫でーす!って感じです。
しかし凶だけど内容がコテンパンとかではなく、むしろ大吉の時の方がコテンパンだったな。

脱線しました。

清水寺を後にしたころ、すでにトワイライト時間でしたが、トワイライト時に見る八坂の塔の美しいこと。いちばん良い時間かも。超おすすめです。人も少ないし。

八坂のあたりは昨今の流行りの影響かコーヒースタンドが増えていて、ブラックコーヒーホリックとしては嬉しい限り。コーヒー片手に下り道。

道を下り切り帰ろうかというところ、期間限定で高台寺が夜も拝観できることを道中の看板で知り、すでに18時ごろだったけれど踵を返し高台寺へ。これがまた最高でした。感動する景色ってそうそうたくさん出会えるものでもないけれど、池に鏡のごとく反射する緑や赤の木々たちが美しく、お寺自体も夜見るとまた凛とした別の顔があり。高く高く天に伸びた竹林も、よく雑誌やらで見るこの光景ってここにあったのか!と無知な私はちいさく興奮。昔来たことはあるはずですが思いがけない再会でした。夜にひとが少ないなか歩く竹林は心が洗われました。季節がら空気も澄んでおり寒さの一歩手前なのも良かった。

今回京都の街を歩いていて、12年前に友達に連れてきてもらった縁切りと縁結びの神社に偶然出会って、こんなところにあったんだ!といううれしさがあったり、京都のお店だけど梅田阪急でしか買ったことがなかった黒豆屋さんにも偶然出会ったり。入らなかったけれど美味しそうかつ落ち着いた雰囲気のガレット屋さんを知ったり。

そうだ、この日は満月でした。ミシュラン二つ星の和久傳の前で写真を撮っていたら若い板前さんと女将さんがお店から走って飛び出してきて何事かと思いきや、「ほんまや〜!満月や!」と言っていて、満月を見るためにわざわざお仕事を中断して走ってきたんだなあと微笑ましくなりました。はしゃぐ日本人に対し「?」という顔をしていた道にいた無関係な白人カップルに対し、「ムーン!ビューティフォー!」と指差ししながら説明していたのも微笑ましかった。(なんだか伝わっていなかったのでフルムーンと口を挟みたかった。)

そんな小さな楽しさをいろいろと抱えて、この日はよく歩いた。24000歩。

次回は八坂にあるRC HOTELに泊まりたい!内観がめちゃくちゃ洒落てて、さぞ高額だろうと思いきや普通の価格だった。ちょっとぜひ調べてみてください。

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