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ごく普通の青年が、料理人としての一歩を踏み出した話

いろんな人にインタビューをし、記事を書かせてもらっている。
ひとりひとり個性があり、今までの経験を聞かせてもらうのが楽しみの一つでもある。
そんな中、先月、とあるおもしろい青年とつながった。

大門 岳さん。


彼のinstagramを見ると、最近撮ったと思われるイベントの様子が投稿されており、寿司屋と思われる店には、美味しそうなイタリアンが並んでいる。
お客さんたちは、最高の笑顔で若きシェフを囲み、どういった会合だったのだろうと、私は興味深々にメッセージを送ってみた。

驚いたことに、それは大門さんが初めてお店を出した日の光景だった。

ごく普通の学生時代。そして海外を旅するまで。

石川県金沢市で生まれ、中学、高校は地元の学校に通い、
大学進学のために大阪で一人暮らしを始めた大門さんは、
当時はごく普通の大学生だった。
勉学に励みながらも、友達との学生生活を楽しむ毎日は楽しいものであり、少し物足りないと感じていたと話してくれた。

将来、どうしていくかを考えるようになったころ、
もっと視野を広げたいと行動に出たのがバックパッカーの旅。
世界中を回り、いろんな国で色んな人と出会ったその旅は、
彼を大きく刺激する出会いがたくさんあった。
海外を諸点にビジネスをしてる人、飲食店を経営している人。
自分のやりたいことを貫き、自らの手で実現している人達は、自分の未来像として目指したいと思えるものだったという。

理系男子が料理に目覚めたワケ。

これまでの話を聞いて、私は「なぜ料理の道に行くことになったのか」と尋ねてみた。
知る人ぞ知る大学出身で、かつ理系。
就職先も困ることはないだろうし、自分でビジネスをやるとしても、その能力をなぜ使わないのかと疑問だった。

彼はこのように答えた。
「大学生活が一人暮らしだったんですけど、そこで初めて自炊をやってみたら、それが面白くて。
料理本やネットで調べていくうちに、どんどんハマっていったんです。
そのうち、友達を招待して、手の込んだ料理を作るようになったりして。
そしたら、みんなが本当に喜んでくれるんですよ。
料理を作る楽しみ以上に、それが幸せに感じました。
それがあって、この「好き」を突き詰めるようになって、自分で何かをやるなら料理かなと思ったんです。」

そこにあったのは、熱意×行動力

先日開催されたイベントは、大門さん初のレストラン。
現在は大学を卒業し、とある企業に勤めながら開業資金を貯めているとのことだが、間借りというスタイルを知人に教えてもらい、「それなら今からでもできる」と、たった2ヶ月で間借り先を見つけ、このイベントを開催した。結果は大成功をおさめた。

料理学校に行ったわけではないので、自分でひたすら技術を磨き、知識をつけ、人が喜ぶ料理をと精一杯作ったものを提供する。
店を開くためには準備が必要だと足踏みをする人が多い中、目の前のチャンスを逃がさずに、行動に出る。
この姿は、来たお客さんも刺激を受けただろう。

イベントを終えて、それを報告してくれた彼の笑顔は、新しい世界に飛び込んだ感動が満ち溢れ、夢実現への想いがさらに強くなった力強さがあった。

次の挑戦

今回のイベントは定期的に行っていくそうだが、今後はどういったことをやっていきたいのか?と聞いてみた。
「たぶん、お店を開きたいけど一歩踏み出せない人ってたくさんいると思うんです。そんな人ともぜひ一緒にやってみたい。
僕も経験でいうと同じような立場ですし、一緒にやれば少しはハードルが下がるのかなと。それに、お互いの知り合いを呼びあえば、集客にも繋がりますし、お客さん同士が繋がってくれたらとても素敵だと思うんです。」

インタビューをしてみて

大門さんとお話をして感じたのは、料理の腕前も、行動力もそうだが、何より人柄が印象的だった。
「人を楽しませたい、喜ばせたい」と度々口にしていたが、行動で表現する以前に、自然と人を笑顔にさせる素質がある。
まだ歩き始めたばかりの彼だが、何年後かにどのように成長しているか、とても楽しみに見守っていきたい。

現在大門さんは、一緒にお店をやってみたい人も募っているので、
興味がある人はぜひ連絡してほしい。
きっと、あなたの背中を押してくれる機会になると思う。
連絡先は下記SNSより。


大門 岳
月一間借りイタリアンを開催。
予約はinstagramのDMより受付中。

大門さんのお店「Magari de イタリアン」
https://www.instagram.com/magari_de_/
大門さんのinstagram
https://www.instagram.com/gakudmon/

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