【求人数第10位:組み込み系エンジニアに転職するにはどんなキャリアが必要?】
こんにちは。転職SOS人材業界の中の人です。
今日は転職市場に10番目に求人の多い組み込み系エンジニアポジションから内定を勝ち取るためにはどんなキャリアが必要なのかについてです。
早速いきます!
※求人数のランキングは以下から見てください!
◇組み込み系エンジニアの求人ってってどれくらいあるのか
転職市場で10番目に多いといってもどれくらい求人があるのでしょうか。
なんと2989件もの求人があります。すごいですね。。
ちなみにどういう業界や業種からの求人が多いかというと・・・
業種でいうと
・モノづくりメーカー:約5割
・技術者派遣や請負会社(エンジニアリング会社):4割
・その他:1割
といった感じですね。
ほとんどがSONYさんや日立さんといったいわゆるモノづくり系のメーカーが求人をだしています。
そのモノづくりの中でも求人が多いのは・・・
・自動車業界
・医療メーカー業界
いい画像がなかったのでロゴは割愛・・・
・総合電機メーカー
やっぱりモノづくり大国日本といわるだけあってメーカーとなると早々たる会社が組み込みエンジニアを募集しているということがわかりますね。
◇どうしてこんなに組み込みエンジニアのニーズが高まっているのか
組み込みエンジニアの求人は5年前くらいから急激に伸び続けています。
その背景には2つ大きい理由があると思います。
その前に前提の知識としてメーカーの開発部(エンジニア)には以下のような専門分野をもったエンジニアがいます。
機械系エンジニア:モノのデザインや形、外観、耐久性、構造、といったモノを決めて、形にしていくエンジニア
電気系エンジニア:モノを電気の力でコントロールするためのエンジニア
組み込みエンジニア:モノをソフトウェアの力でコントロールするためのエンジニア
IT系エンジニア:WEBやパソコン上で使用するアプリの開発をするエンジニア
こんな形で分野が分かれています。
これだとわかりづらいと思うので、パソコンをイメージしてください。
電気量販店にいくとパソコンって各メーカーが出していて、形やデザイン、大きさはそれぞれちがいますよね。あの形やデザインを決めているのが機械系エンジニアです。
そして、パソコンの電源を入れるとライトがついて、画面がつきますよね。あれは微弱な電気の力でついています。これが電気系エンジニアがつくっている部分です。あとは充電とかすると内臓されている電池に電気がたまっていき、コードレスでつかえるようにもなりますよね。
パソコンの電源を入れると画面がつくのもそうですが、いろんな機能が使えるようになりますよね。例えば、パソコンのデスクトップには自分が設定した画像が表示されたり、自分ようにカスタマイズできたりしますよね。あれが組み込みエンジニアの技術です。
IT系エンジニアというのは、まさにデスクトップ上にたくさんアプリが表示されてますよね。例えば、パワポとかExcelとかもそうです。ああいうアプリを作るのがIT系のエンジニアの技術となります。
ざっくりこの前提を理解してもらったうえで、組み込みエンジニアの求人がなぜこんなに増えているのかというと・・・
①:IOT
②:商品を買う消費者がハードウェアではなくソフトウェアでの機能を元に購入するようになったことでソフトウェアでの差別化が急激に求められてきたこと
この2つが大きい要因かなと思います。
①「IOT」→Internet of Thingの略語です。モノとインターネットが接続されるということです。一番イメージしやすいのはテレビじゃないかなと思います。テレビは今まではテレビ局が作成したコンテンツを見るものでした。
ただ、今では当たり前にテレビでみんなYoutubeを見たりしますよね。
YoutubeはWEBサービスなので、テレビがインターネットに接続されていないと当然見れません。なので、テレビがインターネットにつながっているということですね。
つまりは、インターネットにテレビを接続するようにするためにテレビにそういったソフトウェアを組み込まないといけなくなったんですよね。
これはテレビだけではなく、家電においてほとんどそうですよね。冷蔵庫も最近ではレシピを表示してくれるソフトウェアがついていたり、家の鍵もキーレスになったり、スマートハウスなんて言われ方をしますが、家全体がリモコン1つでなんでもできるようになっているんです(使われるかどうかはわかりませんが・・・)
このように今ではどんなものにもソフトウェアが必要不可欠になっているんですよね。これが最も大きな要因の1つかなと思います。
②商品を買う消費者がハードウェアではなくソフトウェアでの機能を元に購入するようになったことでソフトウェアでの差別化が急激に求められてきたこと
例えば、これもテレビで例を見ると、今の時代テレビよりもみんな特に若い人はYoutubeとかamazonなどをよく見ますよね。ネットに接続しないと見れない番組とかもたくさん出てきました。
そうなったときにいくら画像がきれいだったり、画面が大きく迫力ある映像が見れるといったハードウェアの魅力があっても買わないですよね。
スマホ、ガラケーもそうですよね。ガラケー時代はよくデザインや形がかわっていました。逆に新しいシリーズになっても使える機能とかは正直ほとんどかわらなかったと思います。これはガラケーの機能(ソフトウェア)を重要視していなかったというかほとんどどこも一緒なので、消費者がデザインとかを大事にしていた時代です。ただ、スマホになってからはI-Phoneもすでに13までシリーズでてますが、形が大きくなったり小さくなったりしてもほとんど外観はかわらず、テザリングができるようになったり、suicaと連動したり、電子決済ができるようになったりとスマホでできる機能、ソフトウェアを進化させていく時代になっていて、消費者はそれを大事にしている時代になりました。
よってソフトウェアにおいてとても重要な組み込みエンジニアの求人が膨大にふえていっています。
組み込みの求人を今もっとも出してるのは自動車業界です。
自動運転化が進んでいることで人の手ではなく、ソフトウェアによって車を走らせないといけないことや、ブレーキシステム搭載車、ハイブリッド車の生産拡大などが挙げられます。これらを開発するためには、電気部品を制御するシステムが必要となるため、組み込み系や制御系のエンジニアの需要が高くなっているのです。近い将来自動運転機能がついていない車は買われない時代がくるでしょうね。
オートモーティブ・ジョブズが公表した2019年4月の自動車業界の求人データでは、自動車業界における組み込み・ソフトウェアエンジニアの求人件数が、前年同月比で63%の上昇を示しました。これは自動車業界における、すべての職種の求人件数の中でトップの上昇率です。また自動車業界全体としても、前月比で19%増、前年同月比でも43%の増加でした。このデータからも自動車業界における組み込みエンジニアの需要が高まっていることがわかります。
さてさて、ではそんな需要の高い組み込みエンジニアの内定を獲得していくのはどんな人なのでしょうか。
◇組み込みエンジニアといっても様々。内定を獲得する難易度は高いのか?
組み込みエンジニアといっても様々ですね。
難易度でいうとこんな感じでしょうか。
セットメーカー(完成品メーカー)例:Sony、日立、富士フイルム、NEC、HONNDA、TOYOTA などなど
準大手サプライヤー例:デンソーなど、たくさんありすぎて・・・
メーカー系技術者派遣・受託会社例:SONYエンジニアリング、NECエンジニアリングみたいなセットメーカーの冠がついている請負会社
技術者派遣/受託会社例:メイテック、テクノプロなどなど
こんな感じのイメージですかね。
組み込みエンジニアとして転職をするといっても本当に難易度は様々です。超人気企業から不人気の請負会社まで様々求人がでているのでどこの立場の会社で働きたいのかによってだいぶ難易度はかわります。
さて、次はどういう人がそれぞれの会社に転職できるのかをあげていきますね。
◇それぞれがどういうキャリアで入社ができるのか
その前にどういう組み込みエンジニアが転職市場価値が高いかというとこんなイメージです。
こういう形で立場や業務フェーズがかわっていきます。
セットメーカーや大手サプライヤーメーカーは基本的に設計をしたら受託会社にコーディング、デバックの仕事は投げてしまうので、規模の大きい会社にいけばいくほど、どれくらいの規模の設計をし、プロジェクトを回していたのかという部分がとわれていくイメージですね。
さて、それでは組み込みエンジニアを出している大中小様々な立場の会社にどういう人が内定をとっているのかというと以下のようなイメージですかね!
人気企業にいこうとするとやっぱりそれなりのハードルが求められていくイメージですね。。
とはいえ、組み込みエンジニアは大量の数が不足しているといわれています。なので、会社のひっぱく度合によっては大人気の会社が未経験でとってたり、組み込みエンジニアとしての経験があればいったんとるといった採用を一時的にするケースもあります。
そういった機会を逃さずいい転職ができるといいなと思います!!
今日は以上です!!
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