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【人材サービスのビジネスモデル/特徴⑤友人紹介(リファラルリクルーティング)編】

こんにちは。転職SOS 人材業界の中の人です。

さて、今日は社員紹介(リファラルリクルーティング)です。

※求人広告/人材紹介/ダイレクトリクルーティング/ハローワーク編はこちら


僕の記事をこの記事から初めて読むという方もいると思うので、そもそも人材サービスはどんなビジネスモデルがあるのか、といったところを改めて記載しますが、もう分かってるという方は目次から読みたいところへスキップしてくださいね。

ではいきます。


◇さまざまな人材サービスモデル
■人材サービスといってもサービスは様々

「自分が求めているいい求人に出会うためには」「いい転職・就職活動をするためには」「転職・就職活動の中でたくさんの情報が手に入れる中で、その情報を取捨選択できるようにするためには」

自分が利用しているサービスのビジネスモデルや特徴を理解しておくことはとても大切です。

※悲しいことに転職者の方々は「そもそも自分が何のサービスを利用しているのか」ということを分かっていない人がほとんどだと思います。。ぶっちゃけ人材会社にいる身としては、ユーザーがなんのサービスを利用しているのか知らないほうが儲かるのでわかりづらくしている面もあると思いますが。。。

■企業から見たときの採用方法と特徴について

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企業の採用活動の方法は、上記表の6つ(求人広告、人材紹介、ダイレクトリクルーティング、社員紹介、自社HP、ハローワーク)がほとんどだと思います。そして、今日は社員紹介、友人紹介(リファラル採用)です。

※この社員紹介、友人紹介(リファラル採用)は最近、注目され、盛り上がをみせています。というか、大手企業を中心に推進していこうとしています。

◇社員紹介、友人紹介(リファラル採用)とは・・・

社員紹介、友人紹介(リファラル採用)というのは、文字通り、自分たちの会社の社員から人を紹介してもらい、採用をするというものです。そして、採用できた際には社員に報酬1万円~数十万円報奨金を与えるというものです。報奨金有無はいったんおいておいて、こんなことは結構昔からやってましたね。では、なぜ最近、社員紹介、友人紹介(リファラル採用)が注目されるようになったかです。社員紹介サービス大手のMyReferさんはこれだけ大手の会社が利用しているそうです。

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◇社員紹介、友人紹介(リファラル採用)が大手企業で注目されているのはなぜ?

転職者の人数というのは年々増加傾向です。国が発表しているデータをみうと2010年から毎年増加をしています。

中途採用をすることが当たり前になってきた今、大手企業を中心にウォッチしているのは「中途採用をもっと効率的にできないか・・・」「中途入社者の定着(離職率)」「中途入社者の活躍」です。

50名~100名/年中途採用をしている大手企業にとって、ほとんどが人材紹介で採用をした場合、150万円が平均単価、100名の採用だとすると1億5000万円の採用費用がかかっているわけです。そしてそこにかかる時間、手間もむちゃくちゃ大変です。。にもかかわらず3年以内に退職している・・・新卒と比較をして活躍していない・・・となるとさすがにやばいですよね。。なので、このへんを近年大手企業を中心にウォッチしています。で、特に「中途採用をもっと効率的にできないか・・・」「中途入社者の定着(離職率)」において期待を寄せているのが社員紹介、友人紹介(リファラル採用)なのです。

自分たちの会社で働き、自分たちの会社で活躍している人が、ふだんプライベートで生活をしている中で自分の会社にあっていると思う人を紹介してくれたら・・・・

能力やスキルだけではなく企業の文化や社風にマッチしてくれている人が入社してくれるのではないか・・・面接でのミスマッチが減り採用の効率がよくなるのではないか・・・

そんな期待をよせて、最近ではもっと社員紹介、友人紹介(リファラル採用)を加速させられないのか・・・ということで企業が力を入れています。

◇主要サービス、プレイヤーは?


・MyRefer(パーソルグループ)

※僕の勉強不足かもしれませんが、中途採用においてのリファラル採用促進サービスをしているのってこのサービス以外知らないです。。

◇社員紹介、友人紹介(リファラル採用)ビジネスモデル

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リファラル採用のモデルは上記のようになっています。

まずは自社で中途採用をしてる求人を社員に伝え、自社の社員が友人に求人を紹介し、選考に入るというものです。そして、上記図では記載されていませんが、採用に至った場合は報奨金を紹介してくれた自社社員に支払います。

・数万円~50万円/月額のシステム利用料+コンサルティング費用

上記が料金体系になっているケースが多いかなと思います。なので、月額制なので何人採用をしてもお金がかからない採用し放題という感じですね。

◇社員紹介、友人紹介(リファラル採用)を活用する企業のメリット/デメリット

メリット①:選考における歩留まりがいい

やっぱり自分たちの会社のことを知り尽くしている人からの紹介となるので、カルチャーマッチや会社の理解度が高く、面接の通過率は高いと思います。そういった意味での中途採用の効率化は図れるかなと思います。

メリット②:社員の定着率が高い

マッチ度や会社の理解度が高い状態で入社をするかつ入社後に「●●さんの紹介で入社しました!」みたいな会話が広がり、人脈も形成されやすく会社になじんでいくので離職率は圧倒的に低くなりやすいです。

メリット③:採用コストが低い

求人広告と同じく採用時にコストがかからないため人材紹介と比較すると1名あたりの採用コストが低いです。

メリット④:採用を通じて社員にお金を還元し、さらに自社へのエンゲージメントを高められる

採用に結びついたときに自社の社員にお金を還元していくなどのインセンティブをつけると、さらに自社へのエンゲージメントを高められます。

リファラルリクルーティング株式会社が東京都内の中小・ベンチャー企業227社に調査した「リファラルリクルーティング調査レポート」によると、リファラル採用における報奨金・紹介報酬(インセンティブ)の平均額は約133,000円でした。最も低い1万円から最も高い35万円まで、企業毎に大きく差が開く結果になったそうです。

デメリット①:断りづらい

自社の社員が紹介をしてくれた転職希望者ということもあり、面接で「うーーん。。。微妙・・・」ってなったときにNGにしづらいという面はどうしてもあると思います。自社の社員とその方の関係性もありますしね。

デメリット②:運用が大変かつ実績を出すまでに時間がかかる

これが最も大変だと思います。まず自社の社員に求人内容を理解させないといけないということです。採用をしている部署の部長クラスならまだしも一般社員が「採用」においていくらお金をもらえるからといって動いてくれるというのはなかなか厳しいものかなと思います。やってもやってもなかなか効果がでずに運用がされなくなる・・・そんな会社がむちゃくちゃたくさなります。

メリットは大きいのですが、まだまだ大成功しているという会社はあんまり見ていないかもしれませんね。

◇社員紹介、友人紹介(リファラル採用)を活用する企業はどんな企業?

前提として友人紹介や社員紹介はどこでもやってます。なのでお金をかけてMyReferさんのようなツールをいれている会社はどんな特徴があるのかを記載しますね。

①自社の会社に絶対の自信がある大手企業

社員に自分たちの会社を紹介してもうらためには「自分の会社はいい会社だな」と思ってもらえていないと友人に「うちの会社で働かない?」とは言ってもらえないですよね。そういった意味では一概に言えないですが、大手企業はこういった社員紹介が結構進んでいき、実績に結びついています。

②ベンチャー企業などで人材会社から紹介をなかなかもらえず、自分たちの社員の人脈ネットワークを活用したい企業(この場合、企業特徴とかはないかもしれませんね)

◇社員紹介、友人紹介(リファラル採用)を活用する転職者のメリット/デメリットは?

①メリット:自社の社員からたくさん情報やアドバイスを得ながら選考に入れる

②メリット:企業からみたときに採用コストも安いので通過率が高い

③メリット:友人の紹介ということで通常では書類選考で落ちてしまうような会社に直接面接で自分をアピールできる

④メリット:ブラック企業には出会う確率が低い

自社のことが「あんまりいい会社だと思えていない」人は自分たちの会社を紹介してくることはほとんどないと思います。そういった意味ではいわゆるブラック企業と出会う確率は低いといえます。ただ、価値観は人それぞれなのでどういう部分をいいと思っているのか、それは自分とマッチしているかということをしっかりすり合わせしましょうね。

①デメリット:内定をもらったときに断りづらい

選考を通じて「あれ・・ちがうな」となったときに内定をもらったとしても断りづらいというのがありますね。紹介してくれた人の人間関係や紹介してくれた人と企業の関係もありますし。。実は僕も自分が所属している会社に後輩を紹介したことがありました。ただ、転職自体をやめるとなって後輩君がすごい申し訳ない顔をして断ってきた記憶があります笑

◇社員紹介、友人紹介(リファラル採用)を活用するといいのはこんな人

このサービスにおいてはあくまで友人から求人から紹介されるところがスタートとなるのでこういうユーザーがおすすめというのがあったとしてもなかなか厳しいですが、転職をしたいというより「●●会社で働きたい!」という気持ちが強い人はその会社で働いている友人に聞いてみるといいかもですね。あとは求人を紹介する側で動いてみるとけっこ    う儲かりますよ笑

以上です!

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