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若手にぜひ知っておいて欲しい、私立学校の就職の光と影(教え子の事例3例)

【少し追記しました】
昨日、私は以下のようなツイートをしました。

ということで、リンク先に転職の「こんなはずじゃなかった」の失敗を防ぐための記事をはってあります。こちらは一般的なお話です。

教え子の話についてはボカシながらご紹介していきます。

3人の教え子は特進コースと総合コースに在籍

今回、登場する教え子たちは、在学当時はそれぞれ特進コースと総合コースに在籍していました。ちなみに、その上に特進選抜コースがあることは付言しておきます。

当時の成績は3人ともズバ抜けてできる、というわけではありませんでしたが、しっかり努力できる子たちでした。視野の広さは決して狭いわけではありませんが、広いかと言われると微妙です。

それぞれ大学に進学し、教職課程を経て教職の道へ。
どの教え子も、最初は非常勤講師での採用でした。
(まずこの時点で、私学でも私学共済に加入できる身分の採用が意外に難しいことに気づくかもしれません。しかも3人とも理系教科です。)

近隣県の非常勤講師から東京都の公立へ

最初に紹介する教え子が最初に非常勤講師として勤務した学校は、東京都ではなく近隣県の私立学校でした。

自分の母校よりも偏差値的には少しレベルが落ちる学校でしたが、よく生徒の実態も把握し、努力もしていたと思います。

なかなかハードな数と種類の授業を担当していたと聞いています。
その甲斐もあって(?)、自分が担当する教科の授業は、非常勤講師だった数年間で1周半くらいできてしまったとのこと。

やはり、それなりの苦労をしているだけのことはあるようです。

本当は、その学校での専任教諭の道を模索していたようですが、ハードな数と種類を担当して学校に貢献しているのにも関わらず、一向に声がかからないということで、業を煮やして東京都の公立校の教員採用試験を受験したところ、見事に一発合格を遂げました。

母校の非常勤講師から近隣県の常勤講師へ

次に紹介する教え子が最初に非常勤講師として勤務した学校は、なんと自分の母校でした。勤務している姿については、特に良い話も悪い話も聞くことはありませんでした。

最初に紹介した教え子同様、やはり専任教諭として採用される可能性がなかったのか、東京都ではなく近隣県の常勤講師として働く道を選びました。ただ、転職先として選んだ学校、私はかなり実態を知っているのですが、そんなに良くはないんです。母校しか知らないこちらの教え子はなかなか苦労していそうです。

もちろん、常勤講師なので私学共済に加入できるなどの待遇面でのメリットはあると思います。一方で、近隣県はまだまだ常勤講師切りなども少なくないので、ちょっとこの先が心配になってしまいます。

常勤講師切りというわけではないですし、教え子とも直接関係ないですが、気になるものを見つけてしまったので共有しておきます。

東京という、競争が激しい地区で、学校を運営するのが如何に難しいかというのは少し考えさせられてしまいます。

都内の非常勤講師とその他の職を満喫中

ということで、3人目の教え子は都内の私学で非常勤講師としての生活を満喫しています。担当授業数もなかなか多いみたいで、生活としてもどうにか成り立っているようです(実家ぐらしですが)。

この学校は、常勤講師以上で働くということを考えるとちょっとアレですが、非常勤講師としてならまぁアリかな、と思います。

この教え子も、よく生徒の実態を把握して、教材も工夫して、共通テストでも担当した生徒は高得点を叩き出すなど、学校内での信頼も勝ち取っているようです。

本人は、正規採用については公立も私立もまだ考えていなくて、第3の道も視野に入れつつ、学校現場ではない環境でも仕事をかけもっています。

まとめ

ここまで、私立学校での勤務を考えたときに、まず私学共済に加入させてもらえるような身分で働くというのは、実は思っているよりもハードルは高いのかもしれません。特に東京都では。

もちろん、人によると思いますし、それまでに積み上げてきた経歴も大切です。どうやってステップアップしていくのか、という観点では以下のような記事もブログに書いています。

ちなみに、この記事で登場している3人は、いずれも高校入試の偏差値が60は超えています(もうちょっとあるかも)。公立トップ校が70を超えるような偏差値でいいのではないかと思います。

もうちっとだけ続くんじゃ‥

以下に、3人の生徒が特進コースと総合コースのどちらだったのか、それぞれが勤務した学校について、実態をもう少しだけ添えながらご紹介していきたいと思います。

また、もしもそれぞれの教え子が都内の私立学校の専任教諭のイスを目指して勝ち取るとしたら、どのような戦略(ルート)が適しているのかも考えていきます。

一番遠回りなのは誰でしょうか。
(今後、私学の専任教諭を目指すとした場合の戦略を追記しました。これは万人にあてはまるものではなく、教え子の性格や能力を知っているからこそ書いているものもありますので、その点だけご注意下さい。)

3年後に都内の私学の専任教諭に一番近いのは‥

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