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私学の魅力(授業編)

全ての私立学校がそうだというわけではありませんが、余裕のある私立学校であれば、授業を大切にしてくれるように感じます。

教員はある意味では専門職です。

授業を構築するエキスパートであり、その授業はその人にしかできない。

こういう考え方を大切にしてくれるのは、もしかしたら私立学校かもしれません。

なぜこういうふうに感じたのか。

どうしても出張だったり、体調不良だったり、授業を自習にしなければならないことはあると思います。

ただ、私が渡り歩いてきた私立学校は(中堅~上位校が多い気がしますが)授業を大切にしていたので、できる限り振り替えたりしていました。

また、周囲の同僚や上司からかけられる言葉も、「生徒にとって授業はかけがえないもの」とか「その人の授業はその人にしかできない」とか「代わりが利かない」とか、ポジティブな意味で授業と授業者を大切にしていた印象でした。

なぜこの話を記事にしようと思ったか。

それは、Twitterなどで度々議論になる「あなたの代わりはいくらでもいる」という点との比較対象の意味を込めてです。

この文言についての是非はさておき、代わりがいることでも、いないことでも、メリットデメリットはあると思います。

授業以外の学校の仕事であれば、基本的には誰でもできるものであると思いますし、できないといけないと思います。

あまりにも専門的すぎると引き継ぎもできませんしね。

もちろん、この考え方でいくと、授業の代わりも誰でもできるということになってしまいます。

究極的には授業も代えの利く仕事だとは思います。

ただ、それまでの流れだったり、授業者のスタイルだったりは一旦リセットされてしまうのはあるかもしれません。

私学だからこそ、かなり柔軟にカリキュラムを考えたり、組み上げたり、時に組み替えたりしていることもあるのではないでしょうか。

そういったものも含めて、授業は授業者と、何より受けている生徒を大切にするという考え方が強いような気がします。

もちろん、公立校の授業がダメとか、考えられていないとか、そういう意味ではありません。

私自身も、公立校で勤務していた時は目の前の生徒に、限られた時間内でできる限りの力をつけてあげられるのか必死で考えていました。

ただ、もちろん学習指導要領の範囲の中でということになります。

ここに、もしかしたら、究極的には公立と私立の違いがあるのかもしれません。

公立校は異動も当たり前のようにあります。

誰もが最低限同じように教えられるように、学習指導要領が設定されています。

私立学校であれば、ある程度の先取り学習を行う学校は多いでしょうし、学習指導要領以上のことを扱う学校が多いと思います。

そのプラスアルファの活動がかなり重視され(特色を出す意味でも)、尊重もされているようにも思います。

昨今の中学受験ブーム、受験ブームの再燃はこのあたりに価値を感じるご家庭が増えたからのようにも思います。

その学校のその先生のその授業はその人にしかできない。

予備校の先生に少し通じてしまうところがあるかもしれませんが、学校の先生の一番の仕事は授業であると胸を張って言える雰囲気が強いのは私学なのかもしれません。

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