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採用する側として思うこと

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私立学校に応募する側としてではなく、採用する側(面接官側)として思うことを書いていきます。
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#私学

面接をしていると他校の採用状況が透けて見えてしまうことが(けっこう)ある

これは私自身が他校の採用情報をまとめる活動をしているからこそ気付くことだったりするのかもしれません。 面接の中で、特に非常勤講師での採用を検討している相手には勤務日数や担当時数の兼ね合いもあるので、他の勤務先(兼務校)を伺うこともあったりします。 非常勤講師の掛け持ちをされている方で多いのは、(私も経験がありますが)勤務校の1つはそのまま変えずに、片方の勤務校をステップアップさせていくというパターンではないでしょうか。 一気に両方の勤務先を変えないのは、片足を軸にして堅

私立学校の筆記試験を作っていて感じること(後編)

前回の記事の続きです。 前回の記事はこちらマガジンはこちら今日は学校独自の特色のある問題についてです。基本的には、前編で述べたような筆記試験が大半を占める、あるいはほぼ全て学力に関する問題を出題する学校が多いと思います。 しかし、その中でいくつか独自の形式で出題をしてくる学校の採用試験を受けてきました。 私自身も、このタイプの問題を出題するように変えた学校がありました。 今日は具体的にそれらを掘り進めていきたいと思います。 いずれも配点は不明ですし、点数化していない

私立学校の筆記試験を作っていて感じること(前編)

久しぶりに、採用する側としての視点の記事になります。 マガジンはこちら私自身の教員歴が長くなってくるにつれて、教え子が教壇に立つことを目指す年齢に差し掛かってきました。 私立学校の教員採用試験をたくさんみてきた自分としては、思うことがいくつかありアドバイスをしています。 やっぱり、ある程度は問題が解けなければいけないということ。 教員が作る試験といえば、定期考査が考えられますが、これは生徒の平均点で60点を目指して作ろうというような思考になります。 もちろん、高校以

結局の所、採用面接は‥

面接される時間が長ければ(必ずしも)いいというワケではない。 質問される項目が多ければ(必ずしも)いいというワケではない。 もちろん、当たり前だと言われてしまうと、当たり前なのかもしれませんけれど。 さて、複数の学校で採用する側を経験して感じたことでもあります。 学校の台所事情とも関連してくるので、必ずしも相関関係がある、とか、あてはまる、というわけではないことを念頭に今日の記事はお読み下さい。 さて、ここ数年、漠然と感じているのは、以前の学校の教員採用はかなり慎重

まだまだ履歴書は手書きでしょうし、これからも手書きが続く気がします。

本日は、採用側の目線でのお話になります。 というのも、自分が採用されるに至った経緯やその際にどのような競争があってどのような基準で選ばれたのかという話を思い出したからです。 もちろん、自分自身のライバルだった方がどんな方だったかとか、そういう個人が特定されてしまうような話はどこの学校でも一切ありませんでした。 今まで私学を転々としてきましたが、ある学校では「ぶっちゃけ、採用で内定を出していた人に蹴られたから突然募集をかけて、目に留まったのが君だったんだよ~。」みたいなこ

一度不採用になった学校でも再応募していいのか

今回は久しぶりに採用側の視点での記事になります。 (もしかしたら新年度に向けての採用活動をしたからこの記事を書こうと思ったのかもしれませんし、そうでないかもしれません。) さて、私学に応募書類を提出し、筆記試験を受けたり模擬授業を見てもらったりして、無事に採用される方ももちろんいらっしゃるわけです。 しかしその一方で採用されない方ももちろんいらっしゃるわけです。 ただ、学校側としても、同じ教科の同じ科目で教員募集を短期間で行わなければならない場合もあります。 ここで