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4-1 転職エージェントは味方ではない

私がこれまで転職エージェントと関わった経験では、転職市場のプレーヤーを例えると、

エージェント:漁師
求職者:魚
企業:魚屋

という図式が適当ではないかと考えている(魚屋は仕入れるだけの想定)。

エージェントのビジネスモデルは求職者を企業へ紹介し、その人が入社した際には報酬として企業からその人の年収の一定の割合を得るというものである。
つまり海(転職市場)を泳いでいる魚(求職者)を捕まえて魚屋(企業)に高く売り飛ばす漁師(エージェント)に構図が似ている。
漁師にも一匹数百万のマグロをターゲットとしている方からシジミ漁を生業としている方から様々いるのと同様に、幹部クラスをメインにしているエージェントから第二新卒など若手をメインにしているタイプまで様々である。
しかし全てのエージェントに共通しているのは「売れない魚は魅力がない」ということである。
それは当然である。
すなわち、何が言いたいのかというと、エージェントは転職者の味方のようなCMが流れているが、エージェントは決して味方ではないということだ。
彼らは売れる(売りやすい)と見込んだ魚には熱心になるし、逆に売りやすい魚屋へ売りやすい金額で売ろうと誘導してくることもある。
エージェントしか持っていない求人も多く存在するため、エージェントを情報源として利用することは有効だと思うが、エージェントを親戚のお兄さんと思って接するのは注意が必要だ。
彼らの情報は真実であるとは思うが、それらは彼らのフィルターを通した彼らにとって都合のいい情報であり、彼らに不都合な情報はカットされていると考えた方がいい。

そのため、エージェントの情報はすべからく偏った情報だという前提に立ち、複数のエージェントから情報を収集することが大切だ。

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