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3-2 「外資=国際的」というミスリード

「〇〇ジャパン株式会社」という名前の会社は外資系である可能性が高い。
〇〇ジャパンという名前から容易に連想できると思うが、〇〇という会社の日本法人、つまり〇〇というグローバルカンパニーが日本でのビジネスを遂行するために作られた法人なのである。

何が言いたいのかというと、〇〇ジャパンでの主な業務は日本国内でのビジネスであり、かなりドメスティックなものであるということである。
よく勘違いされているのは外資に行くと国際的な業務ができる(国際的な業務をしなければならない)と思われている。それは実際は逆である。外資系に勤務する大多数の人は日本国内の仕事しかしておらず、極めて国際的とは程遠い仕事内容である場合が多い。それもそのはず、外資の日本支店なのだからミッションは日本国内のビジネスなのであり、日本以外のビジネスはその他の国の支店が担当しているからである。
確かに全社宛のアナウンスは英語であるかもしれないし、たまに本国から来た外国人と接する機会もあるだろう。しかし英語のアナウンスは大抵日本語訳がついているか理解しなくても自分の業務に直接影響のあることはほぼないし、本社からの外国人(大抵偉い人である)と英語でディスカッションをすることはかなり偉い役職にならないとその機会すらないだろう。
国際的な仕事は日本企業の海外担当部署が一番関わる機会が多いだろうし、大きな外資になればなるほど、日本以外のビジネスと関わる機会は少なくなると考える。

また外資系企業のエントリーには英文レジュメの提出を求められるが、これに臆してはいけない。英文レジュメ自体はネットからテンプレートを引っ張れるし、内容もDeepLに翻訳してもらえば十分である。
またせっかく作った英文レジュメを読まれているかさえ疑問であり、日本法人の人事が本国HRへの提出用に形式的に集めていることも多いと想像し、面接相手が日本人の場合は日本語の職務経歴書しか見ていない。つまりあなたが上位のポジションでの採用でない限りは、英文レジュメは適当に書いても突っ込まれる可能性は低いのである(Online面接などで面接官が外人の場合は当然英文レジュメがメインになるが)。

結局なにが言いたいのかというと、外資であればあるほど実はドメスティックな仕事であり、外人や英語とは距離ができる。偉くなれば使う機会が増えてくるが、入社する前から偉くなる心配をすることもないだろう。

つまり英語や外人へのコンプレックスを理由に転職先候補を狭める必要はないのである。(同時に本当に国際的な仕事がしたければ、外資系より日系企業へ行った方がいい。)

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