14歳でイギリスに単身留学したら色々あったよ☆というお話 第7話
(第6話はこちら)
野外軍事訓練
おそらくですが、日本の学校の遠足にあたるもの・・・だと思う。または修学旅行的な。なぜかというとそれらしき(学年のみんなで旅行)みたいな行事があった記憶が無いのでw
いついつから野外軍事訓練な!ってまた例のフルメタルジャケットみたいな軍人からいわれ、ふーん、どこでなにすんだろくらいに思っていたのですが
出発前日に自分の部屋に届いたのは
レーション
メタルギアソリッドでしか聞いた事ねえよ!w
このレーション、まあ簡単に言うと軍事用の食品で食品だけではなく、火を起こす固形燃料とかも入っていたりして思い出せる限り書くと
・クラッカー
・レバーパテ
・キャンディー
・ベイクドビーンズ缶
・濡れタオル
・パウチのソーセージ
あと色々雑多なものが入っていたような・・・。
正直部屋に届いたこれを見た時は(おおっ!なんか軍隊ぽい!)と思ってテンション上がりましたが、段ボールは結構重く、うわー1泊二日なのに結構あるなーと思ってました。
その他、いつも使ってる軍服、テント、そのほかお泊りSETを色々バックパックに詰めていたら
気がついたら20Kg越えていました。
軍事用のバックパックてね、空っぽでもそこそこ重いんすよ。
こんな感じの。重そうでしょ?w
多分割合として
バックパック3Kg+レーション+5Kg+テント10Kg+その他2~3Kgくらいかと。
まあまだ10代半ばだったし、がっつりくるけどいけるいける!と思っていたんですが・・・
山中に放置
学校からみんなでバスに乗り、揺られる事数時間。ついた所は、学校よりも数倍田舎な景色。田舎というか山。まあそんな景色はもう慣れていたので、ここどこかしらーと思っていたら
引率の軍人から渡されたのは、昔なつかし丸形コンパスと使い古された地図。今いる場所から数十キロ離れたポイントを指差し
じゃあ明日の○○時にここね!
とだけ言葉を残してバスで何処かに消えていきました。
齢15~6の少年十数名、山中放置される瞬間でした。てかマジでもうちょい説明しろよ!w
オロオロする少年達でしたが、まあいくしかないか・・・とコンパス+地図係を一人決め、下山を始めました。基本的に山道を下るだけなので、景色的にもあんまり面白くなかった記憶があります。
基本こんな感じの景色がずっと。
時に、完全に道のない崖をバックパック背負いながらスライディングで降りていく箇所がありそこは逆にちょっと楽しかったですw
歩き始めて1時間くらい立った所で、全員が(リュックおめぇ・・・)となった所で休憩。チームの中には当たり前ですがイギリス人がほとんどで、そーいう奴らは兄弟や上級生からこの内容を色々聞いてたらしく、レーションの他にベーコン持参してたり、ケチャップ持参してたりしてて。
いーなー!ベーコン一枚ちょうだいや!といって恵んでもらったりしてましたwどこかもよくわからない山奥で固形燃料でカリカリに焼いたベーコンの味は未だに忘れられません。
あと、先述通りいわゆる引率の先生的な人が同行してないのでみんなここぞとばかりに、タバコ持参してました。(タバコ吸い放題やぞ!)とは聞いていた私は他のやつらと差をつけるべく
カートン持参
それを持ってきてない奴らに1箱5ポンドくらいで売ったりとかw日本から遠く離れたイギリスのど田舎の山奥でイギリス人や色々な人種が揃ってマイルドセブン吸ってる光景は今思えばなかなかな光景だったんじゃないかと。
まあ、在学中に幾度となく行っていたタバコ転売ビジネスのおかげで数回学長室に足を運ばざるを得ない事になったのですがそれはまた別の機会にw
そしてテント
そんな感じでまた出発して、休憩、出発して休憩を繰り返していると疲れが溜まっていくので一回の休憩が長くなってきます。
そうです、20Kgのバックパックはジワジワくるのですよ!wなんというか、両肩がそのまま切れてストーン!て落ちるんじゃないかとマジで思いました。
その日宿泊する予定のキャンプ地に着いたときにはもうあたりは真っ暗。真っ暗というか・・・・
これって結構都会では経験出来ないんですけど、山中の真っ暗ってほんっとうに真っ暗なんですよ。おおげさじゃなく足下が星の光でぎりっぎり見えるか見えないか。
そこキャンプ場なのに、なんでライトの一つも無かったのかは謎ですがwまあトーチは持参していたので、なんとかなったんですが。
次はテントの設置。テントの設置は、今までの軍隊訓練でちょこちょこやっていたのでちゃっちゃとやるべかーと思ってバックパックからテントを取り出したくらいから
空からポツポツと。先ほどまですっきり晴れていたのですが、やはり山の天気は変わりやすいというか。
あいたー!早くテントテント!となり最後のペグを打ち込み、テントの中入ったくらいの時にはもうザーザーぶりでした。
ザーザーぶりというか、嵐に近いというか。。。うわー、やべえなこれと思いテントの入り口から外を見てみると、となりに張ってたイギリス人のテントが、ペグの打ち込みが甘かったらしくぺしゃんこにつぶれており。
ファックファックいいながら雨の中テントを立て直してましたwww
寝袋に入りながら、今日はすげー疲れたけどなかなかできない経験だし、なによりキャンプ楽しいなーと思っていた記憶があります。
いつの間にか寝ており、気がついたら朝。おう!朝メシならぬ朝レーション食べるべ!と思いテントの外に出てみると、見渡す限り泥水。
今にもテントの中に入ってきそうな勢いでした。わーきゃーいいながら、テントを速攻でたたみあまりぬかるんでない地面で火を起こし朝レーション。
そういえば、レーションセットの中にかろうじて1杯分のティーバックも入っており、優雅に朝イングリッシュティーも楽しめました。(水はトイレの水道から汲んできたやつですがw)
そんな感じで朝フガフガしていると、なんと引率の軍人が現れました。おう!もーにん!とかいいながら、チーム全員に渡してきたのは
すっごくなにか意味ありげなリストバンド
そうです、普通にキャンプして下山してだけではなかったのです。。。。
次回、
挑発、CQC、そして逃走。
参考画像
CQC
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