『エシカル』な活動をする日本の有名人/インフルエンサー
最近、エシカルなライフスタイルを発信している人が海外を中心に日本でも増えてきています。
彼らは、服を買うときや食料品を買うときに、エシカルな企業の商品を買うように心がけています。
エシカルについての記事はこちら↓
しかし、エシカルに対する捉え方や、エシカルに対する考え方は、人それぞれ違います。
そこで今回は、3人の有名人(インフルエンサー)の、エシカルに対する考え方からエシカルとは何かを考えたいと思います。
伊勢谷友介
俳優、株式会社リバースプロジェクト代表
イケメンな俳優でもある伊勢谷さんを知っている人は多いはず!
俳優として活躍している傍ら、社会課題を解決するプロダクトを生みだしている社会起業家の1人でもあります。
そんな伊勢谷友介さんが『株式会社リバースプロジェクト』を始めるきっかけとなった理由を以下のように語っています。
伊勢谷 はい。僕自身がですね、実は映画を作るっていうために俳優を始めた、その俳優をやるためにモデルをやった、という経緯があったんです。そしたら27の時に『カクト』という自分の映画を撮らせてもらえて、無事公開し終わることが出来た。そこでまあ、監督をするっていうのは達成したわけじゃないですか。そのとき「じゃあ、僕自身は何のために生きているのか」っていうのを、もう一度、自分に聞いたことがあったんです。
じゃあまず、僕はどういう風になりたいの、って考えたときに、もうすごい単純なんですけど、「色んな人に好かれたい」とか「仲間がいっぱい欲しい」みたいな、誰もが考える普通のことを思ったんです。そこから始まって考えていくときに、じゃあ、誰からも否定されない「目的」っていうのを持ちたいなと。それって誰からも否定されない、全人類が「それは正しいよ」と言えることですよね。
つまり人類が地球に生き残るためのこと。その行動をしている人になりたい、って考えたんです。次に人類が地球に生き残るために、僕の命は地球に使い捨てていくものだと考えた時に、どういうふうな活動をしていけばいいのかな、って考えました。もうその当時から俳優をやらせて頂いていて、皆さんに見ていただける、そういうきっかけがあったんです。その分だけ行動したときに、人に伝えられることが多いんじゃないか。で、そのなかで人類が地球に生き残るための株式会社、っていうふうな形態をとるようになりましたね。
出典:http://logmi.jp/8550
リバースプロジェクトは、伊勢谷さんがどういう自分になりたいのかを考え、それをどう実現するかを掘り下げていった時にでてきたアイディアだったんですね。
影響力のある伊勢谷さんがこういった活動を堂々としている姿には、心躍ります。
鎌田安里紗
モデル、タレント
鎌田さんは、10代、20代から支持を集めるギャルモデルで、フェアトレードファッションのパイオニアでもある『People Tree』のアンバサダーもしています。
『エシカル』に興味を持ってもらえるようなイベントやスタディ・ツアーを企画して、様々な形で発信をしています。
そんな鎌田さんのエシカルに対する考え方はこちら。
鎌田:はい、色々な人に怒られてますよ。「お前全然エシカルじゃないな」とか言われます。でも、そうですよって思う。100%エシカルなんて私には無理。でも私だけじゃなく、0か100かにしたら誰も何もできなくなるでしょう?エシカルブランドに可愛いものを見つけた時だけ買うでも良いし、気に入った服を大切にするでも良いし、究極を言うとファストファッションブランドでも「今手持ちのお金で買えるのはこれで、最大限それを大事にする」っていうのでも別に良いと思うし、それぞれの人が出来る範囲・出来る形でやらないと。そういうことを許容していかないと変わらないし意味が無い。私自身が100%じゃないってことを常に正直に出しておかないと「私がエシカルとか無理だな」って人をいっぱい生み出すだけ。だから私は、怒られても良いから正直に言う。
あとはね、みんなでごはんを食べてる写真をSNSにあげてそれにお肉が写ってると「エシカルとか言ってるのにお肉食べるんですね」とか言われたりもします。その人の気持ちも、食肉産業の問題も解るんですけど。そんなに人の生活のスタイルに踏み込んで駄目なところを探すより、それぞれの人が自分の一番心地良い食べ物の選び方とか、服の選び方とか、何が自分にとって気持ち良いのか考えるのが大事であって。客観的に正しい生活をしろって私は言ってるわけじゃない。エシカルは思考の入り口の言葉として使ってるぐらいで、こういう考え方もあるんですよってかんじです。そしたら色々考えるきっかけになって、それぞれの人のスタイルができていくんじゃないかな。一つの正しいスタイルがあるわけじゃない。
出典:ファストファッションでも大事にすればいい」。エシカルファッションプランナー鎌田安里紗の『記憶の一着』|赤澤えると『記憶の一着』
私はこの記事を見た時に、とても勇気づけられました。
エシカルなことを発信したいと思っていても、自分の生き方が100%エシカルではなく、批判されるのが怖くて発信できないという人も多いのではないでしょうか。
エシカルに取り組んでいる人がみんな、100%エシカルな生き方をするのは難しい。
こういったことを、インフルエンサーの鎌田安里紗さんが声を大にして言うことで「100%エシカルじゃなくても発信していい」と思える人も増えるのではないでしょうか。
末吉里花
フリーアナウンサー、タレント
世界ふしぎ発見のミステリーハンターとして世界を飛び回っていたことのある末吉さん。
『はじめてのエシカル』という本の著者でもあります。
国連が、2030年までに解決したい『持続可能な開発目標(SDGs)』を掲げたこともあり、エシカルにかじを切り始めた企業も少なくありません。ものづくりの現場が変わることで、この先、今以上にエシカルな製品も手に入りやすくなるのではないでしょうか。 ただ、いくらエシカルな製品が増えても、私たちがこれまでと同じように大量に買って大量に捨てるという生活を続けていては本末転倒です。
お金を出して買うばかりではなく、自分自身で作ってみるとか、自然のなかで過ごす時間を増やすとか、家族との時間を大切にするとか、私たち一人一人がそういうことに豊かさや幸せを感じられるようになったときこそ、本当の意味で「エシカルが広がった」と言えるのではないでしょうか。
以前、アウトドア用品会社・パタゴニアの創始者兼オーナーのイヴォン・シュイナードさんから、素晴らしい言葉をいただいたので紹介しますね。
「もしあなたが、世界で起きている問題を知っているのに何も取り組まなければ、あなたも問題の一部になる。でも、あなたが勇気を出して何かに取り組めば、あなたは解決の一部になる。人の(価値)は、何を言うかではなく、何をするかで決まるんだよ」。
私は、この言葉によって、とにかく行動することが大事なのだと背中を押されました。
出典:http://kokocara.pal-system.co.jp/2017/10/02/ethical-rika-sueyoshi/
「いくらエシカルな製品が増えても、私たちがこれまでと同じように大量に買って大量に捨てるという生活を続けていては本末転倒です。」という言葉が、印象に残りました。
エシカルな製品だとしても、人に必要とされたり、欲しいと思える製品を生み出す努力が必要で、資源を使ってモノを大量消費大量生産をしている以上は環境に負荷がかかるので、一人一人が良いものを長く使う努力をしていく必要があると思いました。
まとめ
↑テスラの電気自動車
このように、日本でも発信力のある人たちが、社会的な問題に積極的に取り組んでいます。
エシカルという言葉を広めることで、問題意識を持つ人の数が増え、アクションを起こしてくれる人の数も増えるでしょう。
しかし、何もエシカルな商品を買い揃えることだけがエシカルではありません。
すでに持っている服や商品を長く着続けたり、使わない服を捨てずに必要な人にあげることもエシカルです。
流行を無理に追うのではなく、自分が本当に好きで良いと思うものを長く使うことが結果的にエシカルに繋がります。
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