仕事の意味づけ の前に人生の意味づけ

仕事の意味・価値というものを考える研修が先日あった。

有名な3人のレンガ職人の話。あれの3人目になりましょうというような話だ。

目の前の仕事をどう捉えるか。それによって仕事の遂行能力が変わってくる。

仕事に対する視座を高めることによって、目の前の仕事をただやらされてるだけになるか、能動的に創意工夫をしながら高い目的意識を持って取り組めるかが変わってくるというものだ。

研修はかなり有意義なものだった。

内容を簡単にだけ言うと、仕事のモチベーションというのは人それぞれである。

また、自分の中にもいくつものモチベーションがあり、自分のモチベーションはこれだと決めつけるのは良くない。

目の前の仕事に対する視座が仕事をこなしていく上で高まるにつれ、自分の中の仕事へのモチベーション(仕事に対してどういう意味や価値を感じて取り組むか)は変わってくるし、増えてくる。

どんどん仕事へのモチベーションを増やしたり、大きくしたりしてゆきましょう。

というような内容だ。

実際僕もそう思う。

自分の中にこのモチベーションはあって、このモチベーションはないと決めつけるのは良くない。

例えば、僕は元々鬼ほど負けず嫌いであった。

でも人生を通してスポーツや仕事など何かにつけて勝てないことが多いせいもあってか、やや勝利したいという欲求は弱くなっていた。

のように見せかけて、勝負する土俵を変えただけでもある。

・自分はクリエイティブな領域であればお前らには負けない。

・物事を多面的に捉える力だったらお前らには負けない。

・物事の本質を捉える力だったらお前らには負けない。

・人の心に刺さる話し方なら負けない。

・人の心を動かす文章だったらお前らには負けない。

・いろんな分野の知識だったらお前らには負けない。

・とはいえ、クリエイティブの世界で一人でやっていけるほど何かすごいわけでもなく、そっちの世界においては、むしろビジネスマン的なスキルにおいては他の人には負けない。

・一人一人に対する愛情と、それが刺さる人との良い関係性ならお前らには負けない。
(関係構築力という言葉は、ビジネススキルという感じの響きが好きではなく、僕がここでいう愛情的な意味とは少し違うので使わない。)

そう思って日々過ごしている。

こういったレースにおいては誰にも引けをとりたくない。

ただ今の生活ではこういったレースにおいて誰かと競い合うことがほとんどない。

だからてっきり自分にはたいして出世欲もなく、競争意識も弱いかのような気になってしまっていた。

もし自分の仕事において上記のような能力を発揮する機会があれば、または発揮できるような仕事の取り組み方ができれば、そこにおいては誰にも負けたくない、誰かから認められたいという意識がモチベーションにもなるのだろう。

実際その片鱗は、先日書いた営業スタイルというタイトルのnoteにも現れていた。

僕は「原稿にこだわる」これが自分のスタイルだと高らかに宣言していた。

原稿を作ることを通じて、一人一人のお客さんと本気でぶつかる。

そして本気でお客様の採用活動を成功させるし、その過程すらも一緒に楽しむ。

僕が本気でお客様のためを思っていることを行動や姿勢で感じ取ってもらう。

出来上がった求人原稿のクオリティで他者を圧倒し、納得・感動してもらう。と宣言していた。

一方で、普段の営業成績とかインセンティブとかそういう側面においては、もちろん勝ちたい気持ちもあるが、別に勝とうとたいして思わない。ほんとにあんまり思わない。

というか申し訳ないけど、そんなもので勝ってどうなるんだとすら思っている。

自分の信念や大事な価値観を曲げてまで追うべき目標なんてこの世にはない。

そんなことをした先に待っているのは本当に幸せな人生か?

どんどん本来の自分のありたいと思っていた姿からは遠ざかっていき、あるのはその遠ざかっていった先で幸せを感じられるようになる、メンタル面の器用さや妥協だけじゃないのか?

もちろんなんでもかんでも理想のようにはいかない。特に、会社員をやると選んだ時点で、雇用をさせてもらっている以上、会社のために尽くすことは絶対のマスト条件になってくる。

会社にやれと言われたことはやらなきゃダメだし、追えと言われた目標は追わなきゃならない。

でもクリエイティブへのこだわりや、良いものを作りたいという思い、お客さんに真に価値でお返しをしたいという思いだけは絶対にブラしたくない。というかブラさない。

良い原稿を作ろうと思うと時間がかかるが、それでもそれをやった上で結果を残してやるという覚悟の元、日々営業に励んでいる。めちゃめちゃしんどくはなってるけど💦

会社員として仕方がないから目標を追っている人、本当に一人でも多くの人の力になりたいと考えている人、会社を大きくすることで社会に貢献したいと考えてる人は全然理解できる。

ただ、会社から与えられただけの目標にひたすらやりがいを感じられる人の意味が僕には理解できない。

(なんの分野においても、自分に向いていて結果を出せる仕事は楽しいと感じるのはこの世の真理だと思うけど)

どう考えたって、ちゃんと価値あるものを自分で生み出してそれで営業成績を残す方が楽しくないか?そう思っている。

自分で価値あるものを生み出したり、誰かから本気で必要とされたり、ちゃんと誰かの役に立ったりという方が嬉しい。ただ、そこには自分で考えたり生み出したりするための苦労や努力が伴う。それすらも楽しいと思える人は絶対にそっちの方が楽しい。

そういうのは苦手で、人から目標を与えられて、その目標をしっかりやるという日本の学校教育の生み出した最高傑作みたいな人が営業には向いてるのかなともちょっと思っている。

きっと営業成績を追うこと自体に楽しみを感じている人の多くは、学校の宿題をちゃんとやること自体に意味を感じて、勉強の内容や本質を理解できておらず、結局テストの点数はあまり良くないタイプの人なんだろうと思っている。

逆に言うと、僕はテストの成績だけ良くて提出物とかをちゃんと出さず内申点は良くないタイプ、もう少し社会人的な意味合いで言うと、勉強はできるけど仕事はできないタイプである。

仕事ができないのであれば、間違っているのは僕の方ということにもなるかもしれないけど、その結論を出すのはまだ時期尚早。こっからどんどん自分らしく自分にしかできない結果を残してゆきたい。

こういったことを散々書き連ねてきたが、実は最初っから書きたかった結論は決まっている。

まず前提として、冒頭に戻るが、人が仕事に感じる意味や価値、モチベーションなんてものは人それぞれである。

そして、己の中にもたくさんのモチベーションが眠っており、決して自分のモチベーションはこれだけだと決めつけるのは良くない。もっと仕事で成果を残して、仕事に対する視座を高めて、モチベーションを大きくすることと、モチベーションを増やすことが大切である。

(僕もなんだかんだ数字を追う楽しさを感じてきてはいる。ゲーム感覚で、自分の大切な価値観は曲げないなりに数字を出すのが楽しくなってきた。ただ上手に商品を売った結果の社数や売り上げではなく、真に自分が価値ある営業マンとして介在した人の数としての社数や売り上げをもっと伸ばしてゆきたいという捉え方をするようになった。要は物事捉え方次第。)

その前提に立った上で一番大切なこととはなんなのか。

これは先日の研修ではなかった。

僕はこう思う。

仕事の意味づけをする前に、人生の意味づけをしないか。

お前はなんのために生きてるんだ。何がしたくて今この世に生を授かっているんだ。

これが大事なんじゃないだろうか。それすらできてないのに、仕事に意味を感じるのなんてかなり難しいと思っている。

幸せな家庭を築くために生きている。もちろんそれでもいい!

僕みたいに、

誰よりも面白い人生を歩みたい、面白いものを作りたい、たくさんの人と関わりたい、たくさんの物事を知りたい、本気でいろんな人と心を通わせたい、自分の言葉を多くの人の心にぶっ刺したい

そんな思いがあるのもいい。

どんな形であれ、自分自身の人生に対して、私は俺はこういう思いの元生きていると言語化できることがまずはファーストステップになると思う。

「とりあえず人生は仕事をしながら生きて行くものだから、しゃーなしで仕事しながら生きています」それでもいい。

それも立派な一つの意味づけであり、定義づけだ。

そういう人なら、目の前の仕事は、いかに効率よくいろんなところとのバランスを保ちながら上手くこなして行くかが大切になる。そして、その能力を高めることやお金をいただくことを成長ややりがいと感じればいい。

他にも、例えばフリーでデザイナーをやっている人だったら、「人生は少しでもたくさんの素敵なデザインを生み出し、お客様やクライアント企業に喜んでもらうために生きている」とか、「デザインがとにかく楽しいから、いっぱいデザインをするために生きている」とか、「憧れのあのアーティストのライブグッズやポスターをデザインするために生きている」でもいい。

そうであれば、デザインスキルを磨くこと、デザインだけでなく交渉スキルや関係構築力、人脈、デザインに役立つ多方面の知識、なんかも全て成長ややりがいと呼べるものになって行くだろう。

そんなふうに考えていくと、また一つ仕事やキャリア、そして人生に対する視座やインサイトが深まったような気がする。

思うことがいろいろあったせいで長文にはなってしまったが、言いたかったことは結局一つでしかない。

仕事の意味づけが大切。

仕事の意味づけの前に、人生の意味づけ。

ということでした。

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