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質問1520:頭の中はうるさくなっている感覚がした

返信ありがとうございます。
ちなみにそのタイミングで呟くとなると、形式だけ見ると究極のテニス上達法のリズム合わせと両立可能に見えますが、やると何が起こることが予想されますでしょうか?
 
ちなみに自分でやってみたところでは、自分の体の動きには絶対に意識が向かないですが、頭の中はうるさくなっている感覚がしました。

 
 
回答
その場合はこちらで申し上げているように、「四六時中の実況中継onテニスコート」が叶うでしょうね!
 
とはいえ慣れないうちは、混ぜない方がいいかもしれません。
細かくなりすぎるからです。
 
たとえば反復作業を繰り返す極みである集中の手習いとしてよくご紹介する「歩行禅」
 
慣れないうちは着地するタイミングに合わせて、「右足→左足→右足→左足」だけで構いません。
 
熟達するにつれて、「右足上がる→進む→降りる、左足上がる→進む→降りる」と細かくなり、さらに熟達すると「右足上がる→進む→かかと降りる→つま先降りる、左足上がる→進む→かかと降りる→つま先降りる」と一層細くなります。
 
お言葉を借りるならば、かなり「うるさく」なりますけれども、思考の入り込む余地がこれっぽっちもなくなりますので、高度な集中力が発揮されます。
 
とはいえ未熟なうちは当然その間にも、意識が思考へ、ひっきりなしに逸れてしまうでしょう。
 
前回ご指摘いただいたとおり、思考は(ネガティブであるほど)刺激的ですから、やみつきになり、何回も出てきます。
「失敗した」とか、「腹が立つ」とか、「もうダメだ」とか…。
 
逸れていることに気付いたら、一瞬でも早く、「右足上がる→進む→降りる」に、強引にでも戻します。
 
「そんなことやってられないよ!」
「もっと他に大事な考えることがあるんだ!」という場合、それは確かにあるかもしれません。
 
しかしそれがその人の、今の集中力の限界
そこに引っ張られないように、粘り強くトレーニングします。
 
逸れては戻す、逸れては戻す、逸れては戻すの繰り返し。
 
いつも申し上げているとおり意識を向けられる対象は「一時にひとつ」であり、刻々と移り変わり続ける諸行無常をリアルタイムで実感できるようにする。
 
これが「今を生きる実践」です。
 
その成果として心と身体がぴったりシンクロするので、足による離着陸の「タイミング」が、数歩だけではなく何1000歩にもわたって長く、寸分狂わなく続きます。
 
集中力というのは「高さ」「強さ」もさることながら、「長さ」も重要です。
これが集中力の続く「集中持続力」
 
「何が起こるのか?」
ご質問にお応えするならば、テニスコートで今を生きられるようになります。
 
ところが多くのプレーヤーは、「さっきのミスは振りすぎが原因だった」とか、「だから次はコンパクトに振ろう」などと、過去や未来に意識が逸れっぱなしで、今を生きていません。
 
そのせいで今(のボール)に集中できず、打球タイミングを外すエラーが引き起こされています。


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