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コーチからの手紙

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#ストローク

逃げ上手のフォアスライス

逃げ上手のフォアスライス

今回は、ディフェンスの最終兵器。
「逃げ上手のフォアスライス」
というテーマで書いていきます。

想像してみて下さい。相手は、ベースライン後方、1.5mくらいのところにポジションをとって、ストロークしています。

貴方は、
若干、甘くなったボールをバックにハード
クロスを打って、フォア側に角度をつけて、連撃しました。

すると相手は、フォアハンドのスライスで、
ディフェンスしてきました。
さらに、

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関節の使い方(基本編)

関節の使い方(基本編)

今回は、関節の基本的な使い方について書いていこうと思います。

初級の方や中級以上でも、

「あれ?何でなんだろう?どうだっけ?」

というシンプルな疑問に対する記事ですので、

「当たり前でしょ。」

という方は、非推奨です。

では、お楽しみください。

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ダウンザラインの種類

ダウンザラインの種類

今回は、ダウンザラインの種類について解説していきます。

ダウンザライン=ストレートだと、とりあえず思ってもらって構いません。

ストレートは、ネットが高く、有効打球範囲の面積がクロスより狭い上、コートの形状からも防御しにくいラインです。

ストレートが攻撃のラインというよりは、
クロスラインが防御するのに適している
ので、攻撃する際に

「オープンコート」

を狙おう!と思った時にストレートに攻

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クロスの種類

クロスの種類

今回は、クロスの種類について書いていこうと思います。基本戦術では、ストレートの二種類、クロスの二種類ですが、さらに深掘りしたクロスの3番目をメインに書いています。正直、かなり試合で使うのは難しいと思いますが、知識として、まず知って欲しいと思います。

クロスラインは、コートを最も長く使え、しかもネットも若干低いので、

「ショットの許容範囲が広い。」

という理由で基本とされているショットです。

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当て勘について その2

当て勘について その2

当て勘というものの定義と正体については何となくわかった。

では、現実問題として、

「どうしたら自分のテニスが良くなるのか?」

最終的に、ここですよね。

当て勘を放置した場合、ミスヒット率が変わらないわけですから、どんなにフォームが向上しても、感覚が向上しても、飛んでくるボールのレベルによっては、使えないわけです。

当て勘を向上させるためには、経験、つまり学習する必要があります。

ボール

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新旧技術と回転

新旧技術と回転

六極図は、常に回り続けます。
道具の進化が止まらない限り、
選手の向上心がある限り、

「ルール」

がそれを止めない限り
どんどん成長しますし、
進化も起こします。
少し、研究や情報収集を怠ると、
簡単に置いていかれます。

まぁ、別に置いてかれても、
テニスを楽しむ事は、十分にできます。
しかし、ここ20年のラケット、ストリングス
の進化は、テニスの形を大きく変えました。

「回転性能が劇的に

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等速度のスイング

等速度のスイング

インパクトに力を集中する。
当たる瞬間に力を入れる。
こんなアドバイスされたことありませんか?
もちろん、アドバイスには、

・現在の問題点を修正するアドバイス
・目標の動きを示したアドバイス

に分かれますから、
一概に合ってる、間違っている、
とは言えませんが、
コンタクトゾーンでのラケットとボールの
関係を表すならば、

「コンタクト前のスイングスピードとコンタクト後のスイングスピードは、

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回転感覚と複合要素

回転感覚と複合要素

ボールに対して下から上にスイングする。

ボールを打つ時に1番、最初にレクチャーしましたね。

テニスは、

「ネットを超えてベースラインの内側に落とす競技。」

だからだと。

トップスピンを覚える上で、
必須な動作ですが、
練習中は、なかなかうまく回転がかかりませんよね。

回転感覚のでもお伝えしましたが、

回転感覚
https://note.com/tennis_plus/n/n7a99d

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ターン系スイングの裏

ターン系スイングの裏

ターン系スイングのメリットを
まとめてみましょう。

・メンタルの影響を受けにくい
・対衝撃性が高い
・最大出力が出る
・コンタクトポイントを前に出来る
・クロスに打ちやすい

などなど、たくさんありますね。
逆にデメリットとしては、

・動作準備期間、動作時間が長い
・ストレートに打ちにくい
・スイング弧が大きいのでスピンを
かけにくい

などがあります。
正直、メリットが裏返ったものなので、

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ターン系スイング概論その4

ターン系スイング概論その4

それでは、いよいよスイングが開始の
フェーズを話していきましょう。

体幹がターンすることによって、

「外力」

が発生する事は、いままでのターン系の
概論で書きましたが、

「ターンする方向と反対の力が生まれます。」

このターンする力と反対の力を

「トルクカウンター(反トルク)」

と呼びます。

このトルクカウンターは、
ターン速度が速ければ、速いほど
強く発生します。

スイング中の力

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ターン系スイング概論その3

ターン系スイング概論その3

ターン系が苦手な人って、
実は、数が少なくありません。
踏み込みたくない選手って、
結構いるんです。

「踏み込みで失敗している…。」

踏み込める選手には、
正直、よくわからない感覚だと思うんですが、

踏み込むことが、怖いのです。

だから、オープンスタンスになってしまいます。
なので、オープンスタンスが、
必要なシチュエーションじゃないケース
が多く、無駄に使ってしまいます。

なんちゃって

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ターン系スイング概論その2

ターン系スイング概論その2

体幹は、体幹だけで動かせない
ですね。
股関節を使い体幹を回旋させているのです。
ローディングした後、
そのまま後ろ足の股関節を使い回旋
させるか、
ローディングしたエネルギー使って
重心を動かして、前足の内腿でブレーキを
かけて回旋エネルギーに変化する。
イメージとしては、

・いきなり回る
・助走して回る

の二つに分かれます。
当然、
助走した方が回旋は、速くなります。

「ターン速度が上が

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ターン系スイング概論その1

ターン系スイング概論その1

シングルスやダブルスをする上で、

「クロスラリー」

をすることは基本とされています。
何故なら、
コートを長く使え、
ネットも気持ち低いので、
ミスショットした時に、
コートに入る確率が高く、
ストロークの場合、
クロスに打っていた方が、

「相手が打ったボールに角度が付きにくく、
次のボールを守りやすい。」

という戦術上のメリットが非常に
大きいからです。

「スイングスピードを上げる」

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真ハンズ系(シングルベント)

真ハンズ系(シングルベント)

シングルベント(ストレートアーム)とは、
ボールとラケットがコンタクト時に

「腕の曲がっている箇所が1箇所の
状態」

また、そうする技術の事をいいます。

芝の王 ロジャー フェデラー
赤土の王 ラファエル ナダル

この偉大なるチャンピオンが

「二人ともシングルベント。」

だった為に世界中のコーチが一時期
研究していました。

なぜ、ダブルベントではなく、
シングルベントなのか?

この

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