富士山のきろく①
今、私は富士山7合目の最後の山小屋、東洋館にて3週間の住み込みバイトをしている。
そんな今日は最終日。あっという間だった。
毎日表情が変わる空を眺めながら一期一会のお客さんとの会話を楽しみに仕事をする。
今年はお勝手(キッチン)の仕事だったので前より外に出る機会は減ったけど、それでも毎日充実していた3週間だった。
... いや、違う違う。笑
こんな感想を書きたいわけじゃなくて、!
そもそもまずなんで私がここにいるか、というところからつらつらと書いてみようかと思います。
まずね、まず。
ここは両親が出逢った場所。
え。
そう。
約30年前にここで出会ってしまったらしい。
そして私が生まれた。
詳しくは知らないし、ほんとかどうかも分からないけど、
うそのようなホントの話。
小さい頃からお父さんは年賀状に富士山のイラストを絶対いれていたし、
そういえば3歳くらいに富士山で撮った写真も残ってる。笑
てんきもいつか富士山でバイトしてみるといいよ
ってずっと親に話を聞いていて、一昨年の2019年の夏、
初めて山小屋バイトに挑戦した。
当時はコロナのコの字もなくて週末になるといくつものツアーが一斉に泊まりにきたり、
日本語が話せない外国人の対応をしたり、てんやわんやな毎日だった。
夜勤だったので午後3時に起きて、チェックインや食事提供をし、
深夜になるとご来光を頂上で見る人がチェックアウトするのを見送り、
明け方ご来光を小屋で見る人を起こし、ココアやコーヒーを入れ、
4時半頃から空が色付いてくるのでお客さんと一緒に鑑賞し、
午前6時にチェックアウトなのでお見送り。
午前7:00に就寝。また午後3時に起きる。
の繰り返し。(もちろん休憩あるよ)
刺激的だった。
富士山の山小屋のバイトってなにをしてるの?
って聞かれることが多いけど、女性ならホテルや旅館でバイトするイメージが一番近いかなぁと思う。ただ業務内容は非常に幅広いけどね
男性だったら、力仕事もあるのでただの旅館のバイトではなくなるけど...
イメージは、そんな感じ!
それを、約3000mの山の上で毎日やる。
人によってはシーズンの3,4ヶ月くらい外界(山の下)に降りずにずっと山にいる。
お客さんはもちろん他の従業員さんたちも日本各地・世界中から集まる様々なバックグラウンドを持ったひと。
毎日がさいっこうに面白かった。 仕事内容は本当に大変だったけれど、本当に毎日が楽しくて色鮮やかで、自然の偉大さを心と体で感じた毎日だった。
夜勤バディさんと朝のすっきりした空を眺めながら歯磨きしたり、その日の反省をしたり..そんなたわいもない時間もとてもとても好きだった。
(思い返して書いてるから綺麗なとこだけ残りやすくなってるのはきっと事実)
絶対に来年も行く。
そう心に決めていた。
でもそろそろ夏休みの予定を立てないとな、と考え始める2020年の春ごろ、
ヤツがやってきた。
そして目に入ってきたニュースは
【富士山 吉田口登山道 山小屋一斉休業】
えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
泣いた。
そうして2020の富士山のバイトは諦めたけど、いろーーんなことがあって、
二年が経過。
コロナによって諦めたことは富士山バイトくらいだったので、どうしても捨てきれずにまた今年も来てしまった。
富士山バイト2021開幕。
いろいろ変わっていた。
世界も、山小屋も、 そして...私も。
…ちょっと疲れたので2021はまた気が向いたら書こう。
とりあえず2019の振り返りだ!
文字に残すってとっても大事なことだと思う。だって書いて残しておかなければ、あるのに、ないも同然だから。
見えないものを形にする作業、大切にしなきゃなと。
練習中です。
感想とか、こっそり教えてくれたらうれしいな、
読んだよ~って意味のハートとかぽちっとね!
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