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大学1年生にとっての2020年度は不幸な1年か?

同い年の浪人生、後輩、塾の教え子たちの受験が終わった。

そして3月17日の今日、母校の卒業式が行われたそうだ。

この1年は大学生の肩書を持って、単位も取ったけど、行事はほぼなかった。だから、1年の進み具合を感じるきっかけが少なかった。

けれど、大学受験をして、第一志望校の国立大学に落ちて、私立大学に進学を決めて、卒業して、入学して、一応大学生としての1年が過ぎたんだ。

友達と話しても、この1年間の捉え方はまちまちなんだけど、私の1年間の捉え方をnoteで書き残しておきたい。




まず言いたいのは、最高な1年にできた、ということ。

都内に通う予定だった多くの大学1年生は、キャンパスに足を運ぶ機会が例年よりもずっと少なく、友達があまりできなかった。

だから、最悪の1年だったという友達も多い。というか、ほとんどみんなそう言う。

私も例外じゃなく、大学の友達はほんとに少ない。

でも、最高だったと言い切れる。


この1年だからこそ、たくさんのことができたと思うのだ。

塾のバイトをして、たくさん働いた。
そこでは、教えること、伝えることの難しさを知ったし、初めてバイトをした私にとってはかけがえのない経験になった。
この歳になって、中学生が日に日に成長していく姿を間近で見て、それを手伝えた。
最後には合格をともに喜べた。
勤めていたところが比較的小人数というのもあって、生徒との距離も近かったし、試行錯誤もたくさんさせてもらえた。
初年度から受験生にあたる中3生に担当させてもらえたことはほんとうにありがたいと思う。


そのお金を自分に使えた。
例年なら、友達と遊ぶこともあっただろうが、今年はほとんどなし。
だから、やりたいけどお金・時間がなかったからできなかったことをほとんどできた。
私にとってはたぶん、興味あることにたくさん手を出すこと。

部屋も大きく模様替えした。デスクも本棚も配置も変わった。

観たかったけど、やめちゃったドラマ、映画をアマプラとNetflixでたくさん観れた。

少しでも興味ある雑誌を手あたり次第買った。20~30冊は買ったな。

アニメもたくさん観た。年間3作みたら多いほうだったけど、20作くらいみたんじゃないかな。

マンガもめちゃくちゃ読んだ。友達から借りたり、自分で買ったり、読み直したり。やっぱりマンガ最高、って思った。

ゲームをやり直した。といっても、DSやWiiなんだけど。

デザイン、イラストに興味を持てた。まったくといってもいいほど縁がなかった領域だったけど、関連書籍もいくつか買って、見方が大きく変わった気がする。自分でもやってみたいと思えるようになった。

初めて美術館にも行った。アート・芸術という分野をもっと、もっと理解したいと思った。思うほどそのハードルは高くないと思えたし。自分が興味を持てるところから学んでみたい。

本をたくさん買って、たくさん読んだ。今まで、年間1冊読めばいいほう。文系の学生として恥ずかしながら、ほっとんど読まずにここまで来てしまった。でも、今年は突然ハマった。小説も、ビジネス書も、旅本も、割とジャンルレスに本を読みまくった。たぶん40冊くらい。

文章を書くことが好きになった。年度のはじめはレポートやらなんやらで大っ嫌いだったけど、今では自分で進んでnoteを書いてる。ライティングの本を買って読んでる。もっとうまくて、面白い文章が書けるようになりたい。

1番の趣味の音楽は、対面ライブ5本、有料配信ライブ2本に参加した。サブスクでもたくさん聞いた。リリースが延期になってしまったものもあったけど、新作をたくさん聴けた。なにより、気になってた過去作をたくさんディグできたと思う。

ひとり行動がよりできるようになった。元からひとりは好きだったけど、更に好きになった。服を買ったり、本を買ったり、駅周辺を適当に歩いて冒険したり。コロナが比較的落ち着いている時期に東京に何度も足を運んで、たくさん発見があった。東京のカルチャーは入り乱れてて、ほんとに飽きない。

地元・高校の友達と会ったり、やり取りをしたりして、当時と少し違った彼らと喋れたり。あまり会えなかった時間の話をしてやっぱり楽しくて。

それになにより、自分の将来に関してちゃんと考えられた気がする。これだけ自分の興味が深く、広くなって見つめられた。カルチャーに関わる仕事がしたいと強く思うようになった。エッセンシャルワーカー(キーワーカー)が活躍した1年ではあったけれども、私はそれでも人間には必要で潤してくれるカルチャーに携わりたいと思えた。


ただ遊びまくってただけじゃないか、って言われたらその通りかもしてない。
でも、大学生ってそんなもんじゃない?
コロナあってもなくても遊んでると思う。
コロナとの付き合い方とその捉え方次第で、このキャンパスに行けなかった1年は大きく違って見えるんじゃないかな、ってことが言いたい。



私は後にも先にもない1年で、いい経験ができたとポジティブに捉えてる

自分にちゃんと目を向けて、興味を広げられた、そんな1年。

これほどまでに自由に、それができたのはたぶんコロナ禍の大学生だけじゃない?

特権として捉えたら、最高だったんじゃない?

そんな風に思える1年でした。





でも、さすがに来年はもう少しキャンパスに行きたいな。

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