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【硬式テニス】試合後の振り返りと分析の仕方【持論的コラム2】

こんにちは。土日のシングルス9試合106ゲームを経て休養中のおじさんです。今回はテニスの試合が終わった後に私が必ずやっている振り返りと分析の仕方について書いていきたいと思います。

やはり元々ネトゲ廃人だったおじさんとしては、経験値効率や狩り効率というものは常に意識しながら人生をプレイしているわけです。

我々のようなおじさん社会人プレイヤーは限りある時間の中でテニスが上手くなるためにできることはどんどんやっていく必要があります。また、オンコートの時間が取りにくい課題を誰もが抱えている以上、オンコートの時間を最大効率化しなくてはライバルたちに追いつき追い抜くことは難しいでしょう。

そんな中、我々社会人テニスプレイヤーは貴重な休みを使い、安くない参加費を支払い、都心から離れた場所へ電車に乗り、駅から歩いて試合に行くわけです。

それほどまでにコストをかけて参加している試合。

ただ出場して「勝った」「負けた」「楽しかった」「しんどかった」で終わってはもったいなくありませんか!?

この記事で試合への向き合い方と試合をどのように役立てることでテニスの上達につながるかを書きましたが、試合は帰ってきて振り返るまでが試合です!

そして何より試合の振り返りはテニスコートにいない時でもできるテニスの練習みたいな感じなので、我々大人にぴったり!

これをやるかやらないかで、テニスの成長角度は大きく変わると思うので、こちら、あくまで自分用メモの共有ですが参考にしてみてください。

振り返りと分析の目的

自分を客観的に把握する

振り返りと分析の目的は、主に「自分の試合を客観的に把握すること」です。

例えば「あなたのファーストサーブ率は何%ですか?」と問われた時に、あなたはなんて答えますか?

私の場合は「58%です」と答えます。58%とはどの程度ファーストサーブが入っているかというと、1ゲームに6回サーブ打つ中の3回ファーストが入るゲームと、1ゲームに6回サーブ打つ中の4回ファーストが入るゲームが半分ずつくらいの割合ですね。

例えば、1試合でサーブを30回打つとして、そのうちの58%がファーストサーブが入り、ファーストサーブ得点率が70%だとすると、ファーストサーブが17本入るうち12得点を得られているわけですね。

もちろん相手にもよりますが、上記のデータがテニスベアレベル5程度でリターンがアベレージレベルの人間に対する値だとした時、そのカテゴリで勝つためにはファーストサーブの確率を上げる練習が必要なのか、威力を上げる練習が必要なのかが変わってきます。

練習で意識する点もそうですが、試合中の意識が変わることも重要です。自分のファーストサーブが入った場合70%のポイント率を得れない場合、自分の調子の問題なのか、相手の実力の問題なのかなどを考えながら試合に取り組み、サーブで崩す形からサーブは叩かれない程度にしてストローク戦に持ち込むなど考えられるわけです。

また、フォアの調子が良い。バックの調子がいい。自分はボレーが得意だ。

など、さまざまな主観をデータに落とすことで、自分の本当に得意なもの・苦手なもの・試合で武器になっているもの・弱点になっているものがわかります。

自分の成長を記録する

試合をデータ化し、客観視できる状態にすることで、自分の成長や調子の好不調を記録することができます。

例えば、「今日は疲労溜まってて調子悪くてあかんかったわー」って試合を他の日の試合と比較すると、足が動いてないが故のアンフォーストエラーの数が明らかに多かったり、ダブルフォルトが多かったり、エースが少なかったりと、調子が悪い状態と良い状態の比較ができます。

自分の調子が悪い状態を理解できると、修正箇所や日頃から気をつけることなどが見えてきます。

振り返りと分析の方法

  1. 試合は動画撮影必須

  2. 動画を見ながらスコアをつける

  3. スコアをつけたらGood & Badを記録

  4. ダイジェスト動画を作る

  5. それらを踏まえて改善点を導き出す

試合は動画撮影必須

試合前に相手に許可を取って自分の試合は動画撮影しましょう。これがないと振り返りがそもそも困難です。細かい振り返りをせずとも、自分の試合の動画を撮って見るくらいは最低でもした方がいいかなと思います。

動画を見ながらスコアをつける

スコア表

私の場合は現在このような形でスコアをつけています。確認事項は

  1. フォアハンド or バックハンドのアンフォーストエラーの数(アウト or ネット)

  2. フォアハンド or バックハンドののイージーボールの数(相手のチャンスボール)

  3. フォアハンド or バックハンドの攻めた得点の数

  4. ネットプレーのアンフォーストエラーの数

  5. ネットプレーのの攻めた得点の数

  6. サーブの確率

  7. ファーストサーブ得点率

  8. サービスエースの数

  9. サーブ&ボレーのポイント数

あたりです。

スコアをつけたらGood & Badを記録

動画を見ながらスコアをつけたら、その試合を振り返って良い点と悪い点を言語化します。

内容は、スコアでわかるものでもスコアでは確認できないことでも大丈夫です。

ダイジェスト動画を作る

自分の良いプレイのダイジェスト動画を作りましょう。i Movieを使って簡単に作れます。作りたい動画は

  1. Goodプレイのダイジェスト

  2. 良いサーブと悪いサーブの切り抜きをそれぞれ

  3. 自分の苦手や弱点のポイントと、その中でも強いて言えばうまく打てたショット

  4. チャレンジして失敗しているポイントの切り抜き

です。Goodプレイのダイジェストを作って見ておくと、他の試合に向かうときや待機時間に現在可能な自分の理想の動きを把握できます。

良いサーブと悪いサーブの切り抜きをそれぞれ用意して比較することで、サーブの修正点が見えてきます。私の場合、大体はトスと体の向きとフォロースルーなのかなって感じです。

自分の苦手な弱点のポイントと、その中でも強いて言えばうまく打てたショットやチャレンジして失敗しているポイントの切り抜きを見ることで、ポジティブなミスとネガティブなミスを確認できたり、ミスの修正に頭を働かせることができます。

それらを踏まえて改善点を導き出す

客観的なスコア・主観的な評価で得意なプレイと苦手なプレイ、得点・失点パターンを把握し、動画を見ながら具体的な修正ポイント・そのまま伸ばすポイントを把握し、これらを導き出した上で今後の練習に挑みます。

例えば私の場合、

  1. 相手が攻めてこない状態のフォアハンドの強打は低い打点〜高い打点まで90%以上の確率でコートに入っているので、威力はこのままコースを狙えるようにする

  2. コート右に振られた時のオープンスタンスのフォアハンドの切り返しミスは減ってきているが、コートの中央に入っていくので、ストレートとクロスの端に入れられるようにする

  3. バックハンドのミス自体は減ってきているが、相手にとってイージーなボールを与えてしまう。球出し練習と比較するとテイクバックが浅くなって手首が固くなっているので、試合中でも深いテイクバックでヘッドダウンするところからスピンのかかったバックハンドを打てる状態を目指す。

  4. フォアハンドの胸より高い位置のボレーミス or イージーなボールを返すことが多い。コンチネンタルグリップで持っているにも関わらず体の正面でボレーしているのと、スプリットステップがはさめていない事が原因。スプリットステップして体を横に捌きながらラケットヘッドを高く準備する動きをスムーズにしなくてはいけない。

  5. チャンスボールのスマッシュミスがネット・アウトともに多い。そもそもスマッシュ練習が少ないこともあるが、サイドステップでしっかり下がっていない状態ですぐにジャンプしてスマッシュを打ちやすい場所に移動できていない。下がる系フットワークの練習を取り入れる必要がある。また、疲労が溜まるとスイングスピードが通常より遅くなっていたりするので、その辺りも理解してプレイすることが重要。これはサーブにも言える。

といった形です。

試合の振り返りをしてコスパを上げよう!

以上が私の試合の振り返り方法です。

社会人テニスプレイヤーとして、平日の仕事がある中で仕事終わりにテニスができる時間は多くても2時間程度ですが、試合の振り返りや動画を見てイメージトレーニングするのは家でもできます。

テニスが上手くなるために試合に参加する人は振り返りをしっかりすることで、試合で得る経験値効率を最大限まで引き上げることができると思うので、ぜひ試してみてください。


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