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家事育児、さてどうしたものか

前回の記事では、息子と二人きりになった中でどんな生活を送っていたかを振り返りました。

当時1歳9か月の息子との二人暮らしは結果として2か月強続いたわけですが、仕事をしながら家事育児タスクをクリアしていくのはやっぱりしんどかったです。

こういった話では「当時は必死で、ほとんど覚えてません」みたいなことをよく聞きますが、必死さが足りなかったのかぼんやりと記憶があるので、おおざっぱな家事育児のタスクごとに、自分がどう向き合っていたのかを簡単に振り返っておこうと思います。

【家事】

・料理

もともとの分担は、ざっくり僕2:妻8くらい。ご飯を炊いたり卵料理(ゆで卵やスクランブルエッグ程度)を作ったりなどの単純なものはやっていましたが、息子用のおかずを作り置きして冷凍するなどはほとんど妻に頼っていました。

そんな状況だったので、作り置きがしんどい。冷凍食品にも頼りましたが、揚げ物が多くなりがちだったので、できる限り野菜のさっぱりしたものを食べさせたい。

味噌汁を作る、冷凍かぼちゃをレンジで煮物にする、にんじんを千切りにして茹でてツナと和える、など簡単なものはやっていましたが、大物にはなかなか取り組めない。

ということで、親に頼りまくりました。

幸い、両親は自営業で飲食店をやっていまして。ハンバーグや煮魚、野菜の煮物などを作ってもらって冷凍していました。

これは本当に助かりました。朝や夜に「さて、何つくろう」と悩む必要がないのは本当に楽で、冷凍してあるものを温めて、足りないものをちょっと補えばそれでOK。

主食は米メイン。週に一回くらい炊いて小分けに冷凍していました。冷凍米ストックが切れそうなときは食パンやロールパン。あとはアンパンマンのスティックパンにもだいぶ助けてもらいました。

あと、ご飯があることでもうひとつ助かったのは、一緒に食べられること。

作っていると、どうしても「先に食べてて」みたいなことが増えます。一人でも全然食べてくれますが、やっぱり一緒に食べていると「同じもの食べているね」などと会話が生まれたりします。

・買いもの

自分でも合間を見てスーパーに行っていましたが、妻にも病院のベッドから生協で援護射撃してもらっていました。

牛乳や豆腐など登板回数の多いもの以外にも、ミールキットなども注文してもらい、「これ今度届くよ!」とLINEで連絡をもらっていました。

保育園帰りに息子と一緒にスーパーに行くこともありましたが、これは体力気力が充実しているときだけに。まだまだ制御不能な年齢ゆえ、店を出るころにはどっと疲れてしまうので。

ひとりで行くのは在宅勤務の朝、保育園に送っていった帰りなどが多かったです。

・洗濯

これはもともとほとんど僕の担当だったので、特にストレスはありませんでした。天気がいい日は朝のうちに外干し、いまいちなときは夜にまとめて洗って乾燥までみたいなことが多かったです。

ただ妻の病院着などもあったので、いつも以上にためないように、すぐにやることは意識していた気がします。

・掃除

もとから「ほこりで人は死にません」論者ということもあり、優先順位はだいぶ低めでした。トイレ掃除などは気が付いたときに、部屋の掃除はほとんどルンバ先生に依頼。スケジュールを決めてやってはいませんでしたが、出社で家を空けるときなどはだいたい働いてもらっていました。

・その他

ちょっとだけ悩んだのはゴミ出し。今までは夜、子どもが寝た後に「ちょっと出してくるねー」と言って出すことが多かったのですが、夜に子どもを家で一人にしておくわけにもいかず。

出社が続いたときは「朝は出せないし、子どもを迎えてからはずっと一緒だしな・・」とタイミングが意外とないことに気づきました。途中からは意識的に在宅勤務を増やしたので、昼などにさっと出すことで解決しましたが。

さて、家事はこのへんにして次は育児です。

【育児】

・子どもと遊ぶ

改めて、この二人暮らし生活の中で何を大事にしていたかといえば、「妻が安心して、安定した入院生活を送れること」と「息子の生活を守り、情緒を安定させること」でした。そのため、遊ぶ時間はできるかぎり確保しました。

平日のおむかえ後は、そのまま自転車で電車が見える公園に行ったりもしながら1時間くらいしっかり遊んで、夕食後も本当に急ぎの案件がない限りは仕事をせず、寝かしつけまで一緒に遊んでいました。

土日はというと、そのペースでずっと全力で遊んでいるとさすがにこちらの体力も限界を迎えます。困ったときは人の力を借りよう、ということで友人や親を頼りました。

今でも仲良くしている高校部活時代の友人はだいたい子どもの年代も一緒で、ふらっと遊びに行ける距離に住んでいまして。子ども同士で遊んでくれるのもそうですが、自分以外の誰かが一緒に子どもを見てくれるのは、1on1のときとはリラックス度が違いますね。本当に助かりました。

身体がしんどいときには実家に頼り、両親と遊んでもらっていました。自分はその間にスーパー銭湯でサウナ&マッサージ。妻には申し訳ないなと思いつつも、この時間がエリクサー並みの効力を発揮してくれていました。

・保育園の準備、送り迎え

うちの保育園はアナログで、毎日連絡帳に手書きで往復書簡をしています。妻がいたときには「今日の連絡帳、何書こうか?」など相談しながら書いていましたが、一人となると当然すべて自分で絞り出さなければなりません。

寝落ちした翌朝には「あー、連絡帳書いてないや・・」など、面倒だと思うこともありましたが、毎日びっしりと園での様子を綴ってくれる先生たちの言葉を読み返すと、自然と筆が走りました。

年度が替わるときには担任を代わる先生が手書きのお手紙をくれたりもして、大いに励まされました。

送り迎えに関しては、自転車で10分弱の距離なので、天気が悪い日などのことも思い返すと決して楽ではありませんでしたが、少しずつ話せる言葉が増えていく息子の話を聞きながらペダルを漕ぐのは、結構楽しかった気がします。

・お風呂

もとからお風呂はほとんど毎日一緒に入っていたのですが、やはり毎日一人でとなるとこれもちょっとしんどかったです。

うちは子どもも風呂好きなので、連れていくのが大変ということはなかったですが、結局自分がゆっくり入れないことのほうですかね。

息子と浴槽に入っているときに、「呼出ボタン押したら誰かが保湿からパジャマまでやってくれないかなぁ」と何度か思いました。でも、世の中のワンオペな方たちはこれが毎日ずっとなんですよね。ほんと、頭が下がります。。

・歯みがき

これが一番しんどかったです。正直、ちょいちょいサボりました。

なかなか歯みがきさせてくれないのを練習している期間だったので、とにかくうまく進みません。

すぐブラシを噛んでは、一向に口を開かない。ちょっと開けたと思っても、すぐにまた閉じるの繰り返し。余裕がない時はちょっとイラついたりもしました。

後日談ですが、妻が退院したころに息子の定期歯科健診で「あれ、奥歯虫歯かも」と言われたときはこのサボりを振り返ってめちゃくちゃ後悔しました。

(結局虫歯ではありませんでしたが)歯みがきは本当に大事ですね。。

・寝かしつけ

これも「やってはいたけど、毎日となるとしんどいシリーズ」ですね。

物理的に息子の寝相の悪さに追いやられて、体がこわばるということもありましたが、やはり一緒に寝落ちしてしまうのが一番の問題でした。

いま考えれば些細な悩みなのですが、「夕食時にビールを飲むか我慢するか問題」でも結構悩みました。

もともとそんなに弱いほうではないのですが、やはり疲れているとすぐに酔います。飲んだ日はだいたいしっかり寝落ちします。そうすると、夜にやろうと思っていた仕事が後回しになってしまいます。

じゃあ飲まなければいいのか、と言うと、それもなかなかツラい。自分の時間がなかなか取れない中で、1本のビールは数少ないリフレッシュです。

午後の仕事は夕食時のビールを楽しみになんとか駆け抜けていた部分もあったので、ここを絶ってしまうとそれはそれでストレスになる。

答えは出ないままでしたが、「寝落ちした時は早く起きる!」と念じているうちに朝5時とかに起きれることが増えたので、結果なんとかなっていたと思っています。

・健康管理

ワンオペだと、風邪で保育園休まれたら即閉店ですね。これはもう「どうしたもんか・・・」とかじゃなくて諦めるしかなかったです。

妻の入院からおよそ1週間後、朝から息子がちょっとボーっとしていることがありました。「これはまさか・・・」と思い熱を測ると37・6℃。何度測っても37.6℃。

通っている保育園のボーダーは37・5℃。そして発熱すると翌日も必ず休まなくてはなりません。仕事を考えるとしんどいですが、やむを得ず園と小児科に電話しました。

病院での診察結果は一般的な風邪。とりあえず大事でないことに一安心でした。

仕事は合間合間でやれることやりますと上司に連絡をして、半休扱いに。とはいえ起きている間は目を離すわけにもいかない(かつ、風邪なので普段より甘えてくる)ので、日中は結局ほとんど手につかず。夜寝かせた後に帳尻を合わせました。

このときは翌日にちゃんと回復し、保育園休みは最短の2日でなんとか済みましたが、これが続いたら終わるなという実感でした。父の不安をよそに、母の入院中に息子が風邪をひいたのはこれきりでしたが、一人で子育てをされている世のお母さん、お父さんは本当にすごいです・・・。

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色々思い出しながら書いていたら、長くなってしまいました。

長男が産まれたときにも育休をとっていたので、それなりにやれると思って始めた生活でしたが、やはり一人では勝手が全然違いましたね。

さらに妻とお腹の子の心配もしながらだったので、気持ちがなかなか休まらなかったというのもあったと思います。

次回は、しんどいときにどう気持ちを保っていたのかについて振り返って書こうと思います。




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