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Teneritas
2020年5月11日 23:01
昨年の春、友人が亡くなった。事故死。その知らせを聞いたときの感覚は定かではない。言葉という鈍器に殴られたように僕はまるで覚えていないのだ。 記憶に彩りが戻ったのは葬式後に彼の母に一眼レフを手渡された時だ。Sonyα6000、もう3年ほど使っているというのにその白いボディには傷一つなく、彼がどれだけ大切に使っていたのかがわかる。「これ、あの子が最期に持っていたものだから、あなたが使ってあげて。」
2020年5月11日 22:37
これは遠い遠い国のお話。ひとりの少女を持つ家族が小さな山へ夏休みの間だけ家族の時間と静かな森林浴も兼ねてコテージを借りました。そのコテージの周囲、木が沢山ある中でポツンと1つだけ木製の家がありました。少女の家族は夏休み中だけとは言え、その家の主人に挨拶しないのは失礼と思い、挨拶に行きました。少女は玄関にあるベルを鳴らすと、中からは白い髭を生やしたおじいさんが出てきました。そのおじいさんの