Teneritas
創作した短編小説まとめです
みなさんこんばんは、テネリです。 僕はただの医学生ですが、そんな僕からみなさんにお伝えしたいことがあります。 それは「難病と共に過ごす僕が今、想うこと」についてです。 一つだけ誤解しないようにお伝えすると、難病は特別じゃないです。ただの個性の一つに過ぎません。 でもそんな一つの個性が、 誰かの心を軽くすることもあると思うんです。 そんな僕の想いを伝える前に、 まずは僕自身のことをお伝えしなきゃいけないですね。 長くなってしまうので、実際の体験談は分けて書こうと思い
みなさんこんばんは、テネリと申します。 この記事ではまず僕のことを簡単に紹介したいと思っています。 最初はこのペンネームについてですね!テネリってなあに?と思うかもしれません。このテネリというのは「Teneritas」というラテン語から取っています。 この言葉の意味は「優しさ」。 優しい人になりたい、そして優しい文章を書きたいという願いからこのペンネームにしました! 次に僕のnoteについて紹介させてください~!ちょっと長いかもです、、 プロフィールにもあるよう
昨年の春、友人が亡くなった。事故死。その知らせを聞いたときの感覚は定かではない。言葉という鈍器に殴られたように僕はまるで覚えていないのだ。 記憶に彩りが戻ったのは葬式後に彼の母に一眼レフを手渡された時だ。Sonyα6000、もう3年ほど使っているというのにその白いボディには傷一つなく、彼がどれだけ大切に使っていたのかがわかる。 「これ、あの子が最期に持っていたものだから、あなたが使ってあげて。」 あれから半年が経った今でも僕はどこかへ出かけるときはいつもそのカメラを持ち
これは遠い遠い国のお話。 ひとりの少女を持つ家族が小さな山へ夏休みの間だけ家族の時間と静かな森林浴も兼ねてコテージを借りました。 そのコテージの周囲、木が沢山ある中でポツンと1つだけ木製の家がありました。 少女の家族は夏休み中だけとは言え、その家の主人に挨拶しないのは失礼と思い、挨拶に行きました。 少女は玄関にあるベルを鳴らすと、中からは白い髭を生やしたおじいさんが出てきました。そのおじいさんの目からは優しさが溢れ出ており、一目でこのおじいさんが本当に心優しい人だと少女は思