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幼稚園やめて転園しました⑩転園後の息子の変化―3学期―

前回につづき、今回も発達障害児に理解のあるA幼稚園へ転入した後の話。

A幼稚園での3学期の息子の様子を振り返りました。

※現在通っている園をA幼稚園、転園前に通っていた園をB幼稚園と表記しています。



【年中3学期】

◆発表会


A幼稚園での発表会は冬休み明けの1月に開催された。
発表会の内容は、以下の3つ。

 
(クラス全員)①歌唱 ②楽器演奏
(グループ)③ダンス

 
10月の運動会が終わり、その後から少しずつ練習が始まった。
 
楽器演奏で使う楽器を選ぶ時に、本人は大太鼓が良かったそうだが、くじ引きにより息子は木琴となったそう。その時は思い通りに行かなくて泣いてしまったと聞いて心配していたけど、担任の先生は、
 
 
―――「息子君は文字が読めるから、鍵盤にドレミのシールを貼れば、それを見ながら演奏できるので向いていると思いますよ!」
 
 
と言ってくれて安心した。
そして、練習を重ねるうちに息子は『意外と木琴も楽しい!』と思ったようで、担任の先生が前向きに取り組ませてくれたのが良かったのだと感じた。親としても、そうやって文字が読めるという息子の得意なことを活かして、初めてのことでも挑戦しやすいようにと先生がうまくフォローしてくれたことが嬉しかった。
 
また、木琴以外にもハーモニカの演奏曲もあり、ハーモニカは最初から楽しく取り組めていたそう。
 
さらには、歌唱やダンスの練習も順調に進んでいたようで、家で披露してくれるほどだった!
 
 
 
そうして発表会当日。
結果から言うと、息子は歌唱・楽器演奏・ダンスすべてやりきることができた!
 
まず、個人的に面白かったのが、最初の歌唱の途中で息子があくびをしていたこと(笑)
 
年中で転入した時の入園式では『緊張する~!!』と言って私にしがみついて離れなかった息子が、発表会が行われたホールは入園式の会場と同じ場所なのに、緊張する様子なくあくびをしていたから、もうすっかりA幼稚園に馴染んだんだなと感じることができた。
 
 
次に、一番印象に残っていて良い思い出になったのが、息子が楽しそうに踊っていたダンス。
 
その時流行していた某ジャニーズの曲でノリがいい曲だったのが、息子に大ハマりして、練習開始早々に家でも何度も踊ってくれたのも嬉しかった!
 
ダンスはクラス全員を1グループ5人ほどに分け、それぞれ違う曲を割り当てられていた。その選定はおそらく担任の先生がやってくれたのだと思うが、息子のグループの曲はノリが良く、そういう曲が好きな息子にとても合っていた。ゆっくりな曲のグループもあったから、誰をどの曲にするかという担任の先生のセンスも良かったのだと感じた!息子はもちろん他の子供達についても、好みや特性をよく理解してしっかりと采配してくれていると思った。
 


<転園後の1年間を振り返って>


 このように、年中3学期の大きなイベントは無事終えることができました。
 
以前通っていたB幼稚園が合わず、
 
 
―――「年中の4月から新しい幼稚園に転園させたい…。だけど、小学校入学まで2年間しかないのに大丈夫だろうか?」
 
 
と不安に思っていましたが、年中4月から転園させて新しい幼稚園で1年過ごした今、この問いへの答えは、
 
 
―――「年中からでも転園して良かった!前の幼稚園でできなかった事が、今の幼稚園では想像以上にできるようになった。子供に合う幼稚園を探すことは大変だったけど、見つけることができて良かった」
 
 
です。
 
 
小さい子供はまだ自分の気持ちを言葉にすることが難しいから、それを親が判断することも難しいけど、例えばうちの息子は前の幼稚園で、朝帽子をかぶりたくないと泣きじゃくったり、教室から飛び出したりと次々と問題が起こり悩みが尽きなかったのですが、今振り返ってみると、『僕は幼稚園に行きたくない』というサインだったかもしれないと感じています。
 
 
そして、最近たまに息子が自分で前のB幼稚園を思い出して、
 
 
―――「B幼稚園の□□先生にたくさん怒られてた…好きじゃなかった」
 
 
と話すことが何度もあります。2~3歳の時によく関わっていた先生の事、しかもされて嫌だったことを今でも覚えているというのは親として悲しい…。
でもこんなつらい記憶を抱えたまま、同じ幼稚園に通わせ続けなくてよかったと思います。
 

ちなみに、年中の秋に児童精神科を受診して、今までの経緯と現状を伝えたところ、息子の様子が落ち着いていることと成長具合から発達の検査は受けず様子見で良いと言われ、未診断となりました。

 
年少夏から始めた療育と、年中から転入したA幼稚園で、息子が自分らしく過ごせたこと、上手くフォローしてくれる先生たちに出会えたことが成長の手助けに大きく貢献してくれたと感じています。

 
なので、もしこの記事を読んでくれている方で、ご自身のお子さんが今通っている保育園・幼稚園などで、お子さん本人に何か無理や異変があったり、園の先生方の親子への対応に不安や疑問を感じたりしたなら、もしかしたらお子さんにとって今の園は合っていない可能性があるかもしれないし、そのような環境で過ごすのはお子さんにとってつらいということです。そしてつらそうなお子さんを見ていると親もさらにつらくなるんです。
 
 
B幼稚園では『集団行動ができない・一斉指示が通らない・気持ちの切り替えがうまくできない。自閉症かもしれない』と言われた息子が、

今のA幼稚園では『みんなと同じペースで行動できるようになったから、小学校は普通級で大丈夫そう』と言われるまでに成長しました。

 
通わせた幼稚園でこんなに差が出るなんて…と驚いているし、逆に言えば、幼稚園を変わればここまで子供が成長できるってこと。もちろん、転入した幼稚園以外に療育や本人自身の成長も合わさっての結果ではあるけど、そういうわが子のような例もあるということを知って欲しかったのです。
 

<最後に…>


これまで【幼稚園転園の経緯①~⑩】の記事を読んでいただき、本当にありがとうございました。
 
 
現在息子は年長に進級し、来年は就学を控えています。
今通っているA幼稚園から『普通級で大丈夫そう』とは言われましたが、B幼稚園で困りごとを抱えていた経験があるため、地域の小学校には支援級希望で申請を出して判定待ちの状況です。
 
 
次の記事は内容は未定となりますが、定期的に投稿できたらと思って準備段階ですので、また読みにきてもらえると嬉しいです☺

私達親子の経験がどなたかのお役に立てればいいなと思っています☺

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