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猫のおもちゃは「枝豆」でいい!?【ウチ猫ばなし】

 うちには猫が2匹いるのだが、最近になって気づいたことがある。それは「猫のおもちゃはとことん安上がりでいい」ということだ。
 2匹を迎えたのは去年。その前にも犬(フレンチブルドッグ)を2匹、猫を1匹飼っていたので、20年以上は動物と一緒に暮らした経験がある。
 今いる猫は2匹とも元ノラで、1匹はオスのスノーシュー(だと思っている)、もう一匹はメスの茶トラだ。

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 さて、猫を飼う上で考えなければならない問題の一つが「おもちゃの種類」だ。
 とくに飼いはじめて間もない頃は、猫との信頼を深めるためだったり、単に親バカが発動したりして、ペットコーナーに入ってはあれこれ買いすぎてしまう人も少なくはないだろう。
 自分も以前はそうだったのだが、今ならこうアドバイスしたい。

 「猫のおもちゃなら枝豆でも与えておけ!」

 めちゃくちゃなことを言っているように思われるだろうが、これにはちゃんと理由がある。
 何も枝豆である必要はないのだが、要するに
 「猫は植物由来のものを優先して好む」
ということだ。
 代表的なのはダンボール。とにかく猫はダンボールが大好きで、箱に収まった写真や動画を一度は見たことがあると思う。
 買ってきた猫用ハウスなんかには見向きもせずに、梱包用のダンボールに収まってしまうなんてことも珍しくない。これも「植物由来の素材でできているほうが安心するから」というのが理由らしい。

 あと、経験則でいえばホウキギ(箒木)にもよく反応する。
 ホウキギとはその名の通り、乾燥させた茎を箒の原材料に使うことからそう呼ばれる植物だ。

 最近では観賞用としても注目されているホウキギだが、細い茎にふさのついた形がエノコログサ(猫じゃらし)に類似するせいか、けっこう猫の標的にもなる。
 親戚が庭で飾っているホウキギは、ことごとく野良猫一家になぎ倒されている。しかも、それが相当気に入ったのか、あのフサフサの中に子猫が隠れていることもしばしば……。

 で、表題にも書いてある枝豆だが、これはうちの茶トラがとくに好んでいる。一度始めると30分は遊んでいる。1週間ほど経ってカラカラに乾いていてもまだ遊んでいる。
 中身は入っていようが、なかろうが関係ないらしい。なので、中身の出したあとのカラを与えてやれば、食べ物も粗末にはならない。
 どうやって遊ぶのかというと、前肢でチョイチョイッと触った後、口に咥えて放り投げる。そしてそれを追いかけて、またチョイチョイッと……。の繰り返しだ。(枝豆を放り投げる茶トラ↓)

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 そういえば、猫は小さな獲物をすぐには仕留めず時間をかけて追い回すなんてこともよくするらしい。
 実際に、野良猫がバッタを捕まえては逃がし、また捕まえるという行為を延々と繰り返しているのを見たことがある。
 他にも、ネズミ、トカゲ、ゴキブリなんかを捕まえたときにも、同様の行為が見られる。
 恐らく、これは遊びの一種なのだろう。本来その気になれば、一っ飛びで仕留められるような獲物なのだから。
 また、仕留めた獲物をおもちゃにするなんて行動もあるらしい。これに関しては様々な理由が考察されているので、興味があれば下記のサイトで参照してほしい。

 枝豆に対しては上記で書いたものや、リンク先の記事で書かれているような理由が含まれているのだろう。それにプラスして、植物素材(というか植物そのもの)なのだから、余計に本能がくすぐられているのだと思う。


 と、ここまで書いたのはいいが、もちろん個体差は存在する。
 今のところ、ダンボールホウキギは百発百中だ。しかし、表題になっている枝豆はどうかというと、個体によって食いつき方に差がみられる。
 だが、わざわざペットショップにあるおもちゃを与えなくとも、植物由来の素材に猫が食いつきやすいのは事実だ。これから猫を飼おうと考えている方、すでに猫を飼っている方は是非一度試してみてほしい。

 もちろん、ペットショップのおもちゃでもいい。最近はアイデア商品が増えていて、人の目からでも十分に楽しめる。


※ひとこと
 
場合によっては、猫にとって有害な植物もある。観葉植物を置いている方はとくに注意してほしい。
 また、「猫草」なんてものもあるが、猫が草を食べるのは胃の中の毛玉を吐き出しやすくするためなので、草を食べていたらゲロの覚悟はしておいてほしい……。

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