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誰に向けて、何を、何を目的に、どう伝えるか。

『読書を自分の武器にする技術』私の読書習慣に変革をもたらした1冊。
今年に入って、最も強く影響を受けました。
この本を読んで以来、ほぼ毎日1冊の読書を継続し、
5月は15日間で13冊を読むことができました。

ほとんどの本は、ページの上部分の3分の1を読むだけでも、ある程度の内容を理解することができます。私が本を読むときは、ページの上部分の3分の1程度を読んで、そのまま左に読み進めます。
試しに、この本の下半分のページを隠してみてください。上半分を読むだけで、本の内容をある程度は理解できるはずです。もし上半分を読んでも理解することが難しいようなら、隠す箇所を3分の1にしてみてください。先ほどに比べて、かなりの内容を理解できるはずです。
これまでに読んできた文章のパターンを脳が覚えていて、内容を補足しているのです。

P.75

人間の視野は面白いもので、水平方向では、耳側に約90〜100度、鼻側に約60度、上下方向では、上側に約60度、下側に約70度あるといわれています。両目がほぼ平面の顔面上にあり、左右の視野の重なりが大きいので両目で同時に見える範囲が約120度といわれています。つまり、3分の1しか読まなかったとしても、50%程度は視野に入ってくると考えることができます。

P.76

「本当に3分の1読むだけで理解できるの?」って思いました。
安心してください。だいたい理解できますから。
だからと言って、一言一句を味わう読み方を否定するつもりはありません。
私も、「3分の1」と「一言一句」を併用して読書を楽しんでいます。

読書術に続いて、今度は伝え方の話。

文章で効果的に伝えるために大切なものが、「フック」という最初の100文字です。最初の3行は特に重要です。この3行で読者の心にフックが掛からないと読んではもらえないからです。慣れないうちは、サマリー(要約したもの)を3行(約100文字)にまとめるといいでしょう。
自分が読者だと想定して、どのような書き方が、読者の心をつかみ、刺激することができるのか考えてみましょう。

P.145

フックをつくるためには、自分の文章の目的や対象者を明確にすることが必要です。目的は、読者に何を伝えたいのか、どう思ってほしいのか、どう行動してほしいのかです。対象者は、読者の年齢や性別や職業や趣味などです。目的や対象者に応じて、言葉遣いやトーンや例え話などを工夫することで、読者に興味や共感を持ってもらえます。
まずは自分を読者に置き換えること。次に、アウトプットした文章を他人にシェアしても要点が伝わること。この2点を重視してください。誰に向けて、何を、何を目的に、どう伝えるか。きっちり整理してみると、アウトプットの精度が高まるはずです。

P.147

先日、取り上げた小暮太一さんの著書でもありましたが、
「教えたいこと」をフランクに表現することで、
相手に引っかかりやすい言葉が生まれてくるんだと思うんですね。

文章を作っていると、どうしてもまとめることばかりに目がいきがちで、
「相手がどう思うか」までたどりつかないことがあります。
この本で、改めて自分に必要なことを認識できましたし、
生徒へもアウトプットできるネタができて嬉しいです。

というのも、現在、進路指導部なので、高校3年生の志望理由書を見る機会が多いんです。
大学の教授陣に引っ掛かる「フック」をつくるために、
自分自身を客観的に捉えながら、読み手を意識する。
大人でも難しいことに、意欲的に挑戦する高校生を見ていると、
パワーをもらうことができます。頑張ろう!

最後に、もっと頑張ろうと燃えてきた箇所です。

私は1冊あたり10分で読み、30分で記事を書き、10分で投稿作業をします。ひとつの記事を作成する時間は1時間以内に決めています。理由は、時間がかかりすぎるとほかの本に手が回らないからです。また、力を入れすぎても読まれるわけではないからです。読者は短い時間で多くの情報を得たいと思っています。
このような作業を毎日続けてもう10年以上になります。おかげで、自己成長を体感できるようになりました。自分の成長を実感できるようになっただけでなく、周りの人にも影響を与えることができるようになります。
なかには、Yahoo!ニュースに掲載されて数百万PVを獲得する記事もあります。その本はAmazonで売り切れになり、一気に増刷がかかるので、これは私の文章が多くの人に届いている証拠といえるでしょう。

P.156

やばくないですか?1時間あれば、1本記事が作れるって。
でも、この人が特別な能力を持っているからだとは思いません。
尾藤さんは、小学生時代に、夏休みの読書感想文を毎日作ったそうです。
そうやって、努力することが当たり前になっていったんですね。
私も、遅ればせながらですが、これから10年くらいは、
現在の読書ペースを維持してみようと思います。
そうすれば、10年後には、少しは成長しているかな。

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