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~国語編~


国語科の改訂の要点(自分なり)

学習内容の改善・充実の中で気になった点が2点ありました。(全5点)

語彙指導の充実

中央教育審議会答申において、「小学校低学年の学力差の大きな背景に語彙の量と質の違いがある」と指摘されている。
語彙は全ての教科等における資質・能力の育成や学習の基盤となる言語能力を支える重要な要素である。このため語彙を豊かにする指導が大切である。

きっとみなさんも当たり前と思っているかと思います。とにかく知っている言葉を増やしていけばいいんでしょ!と。さらに読んでいくと…。

語彙を豊かにするとは、自分の語彙を量と質の両面から充実させることである。具体的には、意味を理解している語句の数を増やすだけでなく、話や文章の中で使いこなせる語句を増やすとともに、語句と語句との関係、語句の構成や変化などへの理解を通して、語句の意味や使い方に対する認識を深め、語彙の質を高めること。

認識には「知覚認識」と「認知認識」の2つの側面がある。
「知覚認識」・・・物事の特徴を把握すること。
「認知認識」・・・それを理解し意味を付けること。
(例)
「知識認識」⇒ありがとうはすてきな言葉である。
「認知認識」⇒だからありがとうと友達に伝えよう。

つまり、知っている言葉を増やすだけではなくて、その都度意味を考えて使える言葉も増やしていこうよ!ということである。
まさに「(生きて働く)知識・技能」である。

情報の扱い方に関する指導の充実

急速な情報社会において、様々な媒体の中から必要な情報を取り出したり、情報同士の関係を分かりやすく整理したり、発信したい情報を様々な手段で表現したりすることが求められる。

しかしながら、中央教育審議会答申においては、「教科書の文章を読み解けていないとの調査結果があり、文章で表された情報を的確に理解し、自分の考えの形成に生かしていけるようにすることが喫緊の課題である。」と指摘している。

つまり、子どもたちのもっている学力とこれからの社会で生きていくのに必要な力とが乖離しているのである。

そこで以下のようなことを意識して指導していかなければいけない。

話や文章に含まれている情報を取り出して整理したり、その関係を捉えたりすることが、話や文章を正確に理解することにつながり。
また、自分のもつ情報を整理して、その関係を分かりやすく明確にすることが、話や文章で適切に表現することにつながる。

教科書においても、日常の会話においても「情報と情報との関係」「情報の整理」の2点を意識してインプット&アウトプットしていくことが大切であるということである。

国語科の目標

言葉による見方・考え方を働かせ、言語活動を通して、国語で正確に理解し適切に表現する資質・能力を次の通り育成することを目指す。

  1. 日常生活に必要な国語について、その特質を理解し適切に使うことができるようにする。

  2. 日常生活における人とのかかわりの中で伝え合う力を高め、思考力や想像力を養う。

  3. 言葉がもつよさを認識するとともに、言語感覚を養い、国語の大切さ自覚し、国語を尊重してその能力の向上を図る態度を養う。

言葉による見方・考え方

国語科は、様々な事物、経験、思い、考え等をどのように言葉で理解し、どのように言葉で表現するか、という言葉を通じた理解や表現及びそこで用いられる言葉そのものを学習対象としている。

言葉による見方・考え方を働かせるとは、児童が学習の中で、対象と言葉、言葉と言葉との関係を、言葉の意味、働き、使い方等に着目して捉えたり問い直したりして、言葉への自覚を高めること。

小学校段階で求められる言葉の働き
1・2年生
物事の内容を表す働きや、経験したことを伝える働き。
3・4年生
考えたことや思ったことを表す働き。
5・6年生
相手とのつながりをつくる働き。

後者の例
「好き」と「きらい」
言葉の意味
「好き」・・・心がひかれること。「きらい」・・・嫌がること。
言葉の働き
「好き」と「きらい」を言ったことで相手がどう感じるか。
言葉の使い方
どういうときに使うか。

国語で正確に理解し、適切に表現する資質・能力

国語で正確に理解し、適切に表現する資質・能力とは

  1. 国語で表現された内容や事柄を正確に理解する資質・能力

  2. 国語を使って内容や事柄を適切に表現する資質・能力

  3. 国語の使い方を正確に理解する資質・能力

  4. 国語を適切に使う資質・能力

伝え合う力を高める

人間と人間との関係の中で、互いの立場や考えを尊重し、言語を通して正確に理解したり適切に表現したりする力を高めること。

ただ、一方的に伝えるだけではなく、相手の側に立つことが大切。

言葉がもつよさ

言葉がもつよさ

  1. 言葉によって自分の考えを形成したり新しい考えを生み出したりすること。

  2. 言葉から様々なことを感じたり、感じたことを言葉にしたりすることで心を豊かにすること。

  3. 言葉を通じて人や社会と関わり自他の存在について理解を深めたりすること。

こうしたことをよさとして認識すること。

言語感覚

言語感覚とは、言葉で理解したり表現したりする際の正誤・適否・美醜などについての感覚のことである。話したり聞いたり書いたり読んだりする具体的な言語活動の中で、相手、目的や意図、場面や状況などに応じて、どのような言葉を選んで表現するのが適切であるかを直感的に判断したり、話や文章を理解する場合に、そこで使われている言葉が醸し出す味わいを感覚的に捉えたりすることができること。

今この状況でその言葉を言う? というやつも言語感覚で説明ができる。

おわりに

本当は国語科の内容も書こうと思ったのだが、あまりに量が多く、義務感でやることになりそうだったのでやめました。
国語科の改訂の要点と国語科の目標について書いてきたが、自分が知らなかったことが指導要領に書かれていたり、普段行っていたことがとても大事なことだったりと多くの学びになった。

次回は体育の指導要領のものをまとめようかな。

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